004 クソスキルが決定した瞬間でした
初日は複数話投稿いたします。
さあ未来を見せて見ろ、俺のチートスキル、未来予知よ!
『出会って5秒で即童貞扱い! そんな現実許せねえ! こいつらどうしてくれようか!
1.殺されるわけにはいかない。おとなしく捕まろう
2.殺されるわけにはいかない。ここは体を差しだそう
3.殺されるわけにはいかない。土下座して必死に命乞いしよう』
お、おいおいおい! なんだよこの選択肢は!
『真の力が目覚めて物語序盤の野盗を殲滅する!』っていう選択肢が無いだとっ!?
どれを選んでも不幸な未来しか見えないじゃねえか!
こんな未来はまっぴらだ。俺は逃げるぜ!
と思ったのだが、体が全く動かない。
いったいどういうことだ!? もしかして、このクソったれな選択肢のどれか選ばなくちゃ動けないのか!?
「こいつブルってやがるぜ。まあそう怯えるなよ。お姉さんたちが優しくしてやるからよぉ」
赤毛の短髪女野盗が手に持った短刀を舌でべろべろと舐めながら近寄ってくる。
くっそ! だとしたら選んで動けるようになった瞬間にダッシュで逃げ出すしかない!
とりあえず適当に選んで――
――ピロリン
『選択肢が選ばれずに1分が経過しました。ユニークスキル【選択肢】の初心者サポート用機能(将来予測)を解放します』
頭の中に女性の機械音声が流れたかと思うと、目の前の選択肢に変化が現れた。
『出会って5秒で即童貞扱い! そんな現実許せねえ! こいつらどうしてくれようか!
1.殺されるわけにはいかない。おとなしく捕まろう(死なずに済むけど奴隷落ち確定☆)
2.殺されるわけにはいかない。ここは体を差しだそう(死なずに済むけど奴隷落ち確定☆)
3.殺されるわけにはいかない。土下座して必死に命乞いしよう (死なずに済むけど奴隷落ち確定☆) 』
バっカ! 何がユニークスキル【選択肢】だ。何が初心者サポート機能だ! 全部同じ未来じゃねえか!
こんなクソスキルに頼ってないで俺は自分の力で逃げるぞ!
自慢じゃないけど足は速い方なんだ。
どれを選んでも同じだから適当に選んで――
「殺されるわけにはいかない。土下座して必死に命乞いしよう」
逃げ、って、な、なんだとっっっ!?
俺は逃げるどころか、地面に吸い付くようにしゃがみ込み、「い、命ばかりはお助けください。なんでもします。どうかお慈悲を」といいながら土下座して頭を地面にこすりつけていた。
ま、まさか強制なのか? 俺の意思に関係なくあの選択肢は俺の行動を強制するってのか!?
「いい心がけだ。まあ命まではとらねえよ。ただ、お前はここでズタボロになるまで犯されて童貞を失って、その後奴隷商人に売られるんだけどな」
土下座した俺の頭の上でズィードと呼ばれていた頭の声がする。
終わった。何が俺専用のチートスキルだ。呪いじゃねえか。
奴隷商人に売られて死ぬまで働かされて……。これが贖罪だって言うのかよ。最初からこうなる予定だったのかよ……。
あの、クソ女神ヤロウがっ!!!
俺の怒りが頂点に達した時だった。
お読みいただきありがとうございます。
早速タイトル回収です! タイトル前半部分だけですが。