37. 地底探索の成果
あ~、ドキドキした。本当心臓に悪いことするわね。
本当ね。でも、かなり面白かったわよ。ふふふ、これからの成長に期待ね。
「ここです………」
重厚な扉には繊細な模様が刻まれており、いくつもの鍵穴が空いていた。
「凄い数の鍵穴ね。もしかしてこれ全部?」
ジャラっと鍵の束を出す。
「おかしな魔術がかけてあるわね………ふん!」
フウナさんが扉にタックルをかました。
しかしびくともせず、何の効果も見られなかった。
「やっぱりね。その鍵を使わないと絶対に開けられなわ。」
フウナさんのタックルを食らって無事なんだからそう言うことで間違いないだろう。
「そう言うことなら、早くやっちゃいましょう!」
シルエルがそう言いながら鍵を刺し回す。
「きゃっ!」
バチっと鋭い音がなり、驚いたシルエルは鍵を落としてしまった。
「何なのもう……」
マジかよ………これって……
「どうやら正しい鍵穴を回さないと空かないようね。」
「この数はキツいな………何かヒントはあるのか?」
樹生とシルエルが扉の回りを調べ、フウナさんは扉自体を見ていた。
クウは扉を見つめながら、スンスンと鼻をならしていた。
「?」
そして一時間程経過したが……
「ダメね。さっぱりわからないわ。」
フウナさんはそう言うと座り込んだ。
「そうね。これだけ探してそれらしい物が一つもないなんて。」
「クソゲーもいいとこだな。」
樹生とシルエルもギブアップ。模様の法則性や、回りにある石像の様なものも何の関係もなかった。
「……?(……?)」
「う~ん、どうしたらいいんだこれ……」
「いっそのこと本気で吹き飛ばそうかしら。」
「あなたがやったらこっちまで大変よ!」
「……………!!(……………!!)」
「もういっそフウナさんに任せてみるか……」
「ダメよ!絶対ロクなことにならないわ!何なら私が……」
「ふふ、大丈夫よ………何ならやってみようかしら?」
樹生達が様々な案を出しているなか突破口を見つけたのはクウであった。
「アオン!(見て!)」
クウが鍵穴を指していた。
どうやら何かを見つけたようだ。
「そこに刺せばいいのか?」
樹生の言葉にクウはコクコクと頷く。
ここまで自身満々に頷くのだから、きっと何らかの理由があるのだろう。
「…………‥………‥…」
カチッ
「お!行けたか!」
「アオン!(やっぱり!)」
どうやらクウは何かをつかんだようで次々と正しい鍵穴を的中させていった。
そして……….
「ラストか………にしても何でわかったんだ?」
樹生の言葉にクウは首をかしげ
「アオン!(勘だよ!)」
「「「··································」」」
まぁ………そう言うこともあるだろう。
カチャ
最後の鍵を回すと扉が空いた気配がした。
「きっと……凄いわよ。」
フウナさんはそう言うと扉を開け…………
「「「·······················」」」
絶句した。
理由?そんなもの……
「すげぇ………」
「キレイ……」
「ワフ……(わぁ……)」
金銀財宝そんな言葉では表せないほどのお宝が山のようにつまれていた。
「黄金を守る竜ファフニール。これ程とはね」
フウナさんもその光景に驚いていた。
「な、何だこれ?全部金で出来てるのか?」
樹生は宝箱を開ける。中には金貨が大量につまっており箱も黄金で出来ていた。
「タツキ!見て!見て!」
シルエルに呼ばれ振り返ると真珠のネックレスを持ち上げていた。
「キレイな真珠だ。………うん?」
見つめているとなぜか海の模様が浮かび上がる。
特別なものなのだろうか?
「あら?珍しいわね。その真珠は海星貝の真珠ね。いつの時代のものかしら?」
フウナさんがそう言って現れる。
「フ、フウナさん?何ですかその格好……」
まるで何処かの王様みたいな格好をしたフウナさん。
テンションあがってるなぁ
「アオン!(見て!)」
クウが一歩の鍵を持ってきた。過度な装飾が施され、普段使いする物では無いことが一目でわかる。
「ありがとうクウ。それと頭のそれ似合ってるよ。」
樹生はクウの頭を撫でる。そこには小ぶりな王冠が乗っておりクウの可愛さに磨きをかけていた。
「さてと……後は」
奥に1つだけ鍵がかかった宝箱があった。
おそらくさっきの鍵が必要だろう。
「何がでるのかな!……………何だこれ?卵?」
樹生が勢いよく開けると中から卵らしき物が出てきた。樹生が両手で抱えられる
ほど大きい。
「何の卵だ?紅と白の模様が入った卵何て始めて見たぞ。」
樹生は卵をまじまじと観察していた。
だが何かが起きることもなく、樹生は卵を保管庫にいれようとした
「うん?……あれ?入らない。」
いつもならスルッと入るのにまるで見えない壁にぶつかっているかのようだった。
「……………そう言えば生き物は入れられないって書いてあったけど、もしかして生きてるのか?」
箱に入れられていたが………流石異世界!俺の常識は通用しないな。
樹生は卵をバックに入れ割れないよう慎重に運ぶことにしたのだった。
トクン トクン
(······················)
TAMAGO!
TAMAGO!
TA MA GO!!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!




