35. 地底探索?
う~ん………………どうしようかしら?これ以上強力な武器あげてもしょうがないし。
なんでもいいと思うわよ。私たちの物が役に立たないなんてことはないんだし。
「いててて………ここは?」
樹生は一人で真っ暗闇の中、立ちすくんでいた。
「くそッ………体は無事か?」
真っ暗で状況がわからないが手足の感覚はあるため、おそらく大丈夫だろう。
「シルエルは………まぁ大丈夫だろう。それよりも明かりが欲しいな。」
如何せん前が見えないのは怖い。
「………………お!あった。これを……」
樹生はホワイトマーケットでライトとランタンを購入。
「しかし、落ちたおかげで助かるとは。運が良いのか悪いのか……」
フウナさん達と別れた後、シルエルと二人で夜ご飯の準備をしていた時、突如大量の魔物に襲われた。その中にはレッサードラゴンなども混ざっていてシルエルもウキウキになってしまい、強力な魔法をバンバン打ちまくっていた。
「吹き飛びなさい!ドラゴンモドキ!」
「ちょっ!まだ聖剣が………」
樹生がモタモタしていると、シルエルがウィンドエクスプロージョンを発動。
バガーン!!
付近一帯の岩をえぐり魔物達を吹き飛ばしていた。
その中に樹生も含まれており、ぶっ飛んだ先に洞穴がありそこに落ちた………というのがこれまでの経緯だった。
「とりあえず出口を探すか。にしても………いったいどれだけ落ちたんだ?」
上を見上げるが光は見えない。
登りきるのは不可能だろう。
「…………とりあえず進むか。」
樹生は聖剣オメガプロキシモを取り出し前に進んだ。
ガッ!
「うわっ!ぶべっ!…………いててて」
足を引っかけずっこけていた。
……………前途多難である。
一方シルエルというと………
「タツキー!まったくもう。どこ行っちゃったのよ……」
タツキが落ちた穴の上で愚痴を垂れていた。
「私がいないとゴブリンすら倒せないのに………見つけたら罰としてシュワシュワをおごらせようかしら。」
まったく………と言いながら樹生の気配を探っていくのだった。
「う~ん、とりあえず上に向かうようにしてるけど………」
どのくらい歩いただろうか?すでにもといた場所に戻ることは不可能になっており………まぁわかりやすくいうと遭難中である。
「…………何もないな。」
ビックリする程何もない。ずっと岩肌のゴツゴツとした壁が続く。
「ふぅ………少し休憩しよう。」
樹生はホワイトマーケットでチョコとお茶を購入し、その場に座り込んだ。
「いただきま………」
「····················ニチャア……」
人面の………ライオン?見たいな化け物と目があった。
あ、笑った
「てっ!友好的な笑みなわけないよなぁ!!」
「ぎゃははははは!!」
人みてぇな笑い方だな!
こんな化け物最近漫画でみたぞ!
樹生が立ち上がり後ろに全力ダッシュ!!
「くそっ………え?」
しようとした瞬間、目の前にでけぇ蛇が現れた。
「ギャアアアアアア!!」
「シャアアアア!!」
ギリギリ噛みつきを回避。
「はっはっ、危ねぇ!!」
樹生は聖剣オメガプロキシモを引き抜く。
「「!!」」
「来いよ!化け物ども。ぶっ殺して………あれ?」
二匹の化け物は姿を消していた。
一瞬幻覚を疑ったが足元の牙の跡が現実だと言うことを物語っていた。
「まじで、どうなってんだ?」
余りの展開に困惑していた。
すでに絶望はピークに達していたが……
「とにかく前に進もう。何かあればこの剣が何とかしてくれるだろう。」
side~シルエル
「………………ごめんなさい。」
今にも泣きそうな声でシルエルがそう言った。
「あなたはタツキを守ろうとした行動故だったのでしょう?現にタツキは生きてるわ。」
「アオン!(シルエル元気出して!)」
「………………うん」
フウナさんとクウがキノコ狩りから帰ってきていた。
状況をシルエルから聞いたフウナさんとクウは樹生探しを手伝っていた。
そして、こうなってしまった原因と樹生の居場所は突き止めていたのだが………
「少しめんどくさいことになったわね。」
フウナさんは樹生が落ちた穴を見つめながらそう言った。
「……………ええ、この穴"ダンジョン"化してるわね。」
シルエルが呟く。
なんと樹生が落ちた穴はダンジョンになっていた。
もちろん樹生はそんなことは知らない。
「…………ワフ?(助けられる?)」
「ふふ、クウ私を誰だと思ってるの?この程度……」
バキンッと結界の様なものが壊された。
流石エンシェントウルフである。
「さあ、早いこと連れ戻して肉を食べるわよ。」
「ええ、必ず助け出すわ!」
「アオン!(今行くよ!)」
最強の三人がダンジョンに入っていた。
さっそくピンチの樹生ですが、果たしてフウナさん達は間に合うのでしょうか?
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!




