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国葬狂騒曲小景

作者: すのへ

◎国葬是非


「ヤッたのは米国機関にちげえねえ」

「安倍さん、ロシア外交のキーマンでしたからね」

「これからってときにクソ!」

「あのカルト集団、アメリカにも食い込んでます」

「引締め見せしめ牽制の意味もあるんだろう」

「しかし暗殺とは…」

「シュンとするな!跳ね返してやろう。よし国葬で国威発揚だ!」


「国葬ハンターイ」


「とほほ」



◎国難


「ロシア外交の要人ゆえ消された。なら我が兄の暗殺は殉国である」

「まことに残念です」

「国として報いよう。葬儀に儀仗隊を」

「手配します」


『家族葬に自衛隊だと!』

『私物化だ』

『国費濫用ヤメロ!』


「なぜだ。国に殉じた者に国が礼を尽くすのは当たり前だ」

「国民は真相知りませんから」

「う。とほほ」



◎民度


「カルトを恨んでヤッたって動機ほんとに国民は信じてんのか」

「TV新聞情報がすべてですから」

「あんなのトンデモ供述だぜ」

「クソ暑いさなかマスクして子供にワクチン打たせる連中ですよ」

「みんなマスクし過ぎて脳みそ溶けてんじゃねえか」

「そんなパープリン国民が98%」

「イヤな国にしちまったな。自業自得だけど」



◎庶民と国葬


「安倍ヤッたの米機関てピンと来とるんだわ政府は」

「だで国葬にさっせたわ」

「暴力に屈せず民主主義を断固守る、その決意表明が国葬な」

「それなのに」


『国葬はんたーい』

『ムダ遣いやめろ〜』


「ギャップありすぎ」

「新コロ保険悪用も平気な国民性だで」

「けど、それって庶民の逞しさかも」



◎ロシアがらみ


「サハリン2絶対やめんちった萩生田が集中砲火浴びとらっせる」

「カルトで政権揺さぶりだて」

「意外と総花がターゲットきゃ」

「政権転覆請負婆ヌーランド来日、米大使とコソコソ」

「政権交代チラつかせとるんか」

「二階は自民党はビクともせん!と強気だぎゃ」

「肝心の受皿野党がであれせんで」



◎安部人気は国葬級


「安倍人気すごいですね」

「退任後もだけど暗殺で拍車がかかったね」

「私の鬱の知合いが安倍死でいきなりtwitter始めました」

「統一教会と国葬叩きかな」

「ええ。毎日ボカスカ叩きまくって陽気になりました」

「嫌な人物なら口にもしないだろ。これだけ人口に膾炙する政治家は稀だぜ」

「人気面でも国葬相当ですよ」

「だろ」



◎国葬効果


「マスク顔にふさわしく工夫しないと」

「健常人にマスクは奇異ですもんね」

「膝を突っ張らかして歩くとか」

「杖を突いたり歩行器もいいですよ」

「よし、配布するぞ」

「予算が」

「効果を期待しよう。ゾンビ帝国ニッポンで観光アピールだ」

「全世界にマスク国宣言ですね、国葬で」

「ふ。世界の笑いモンか…」



◎国葬の案内状


「ノムーラはん、こんにちは」

「あ、モルーカスはん。あんたとこ来た?」

「なにがだす?」

「国葬の案内状やがな」

「来ますかいな」

「おたく外資やからな。けど、わてとこ日本の老舗証券やで。なんで来んのや」


「速達でーす」


「来ましたか」

「どれどれ。なんやねんこれ!」


『国葬費用緊急融資のお願い』



◎国葬後の世界


イギリス国葬終了後

「女王はウィンザー城礼拝堂に埋葬され安らかな眠りに…」


日本国葬終了後

「アベ許さん!」

「あべ逃げるな!出てこーい」

「ドあほ!あべ〜」


「安倍人気まったく衰えませんね。これじゃ安らかには…」

「国葬でまた人気に拍車がかかっちゃったからな」

「ある意味、日本の活力の源ですよ」

「うん…よし。祝日を創ろう安倍さんの」

「アベの記念日ですか」

「やっぱり桜の季節ですかね」

「毎年にぎやかで華やか。絶好の国威発揚の日になるぞ!」

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