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嘘が付けない島。

作者: 七瀬




昔むかし、【嘘の付けない島】があると聞いた事がある。


その島に、1歩でも踏み込むと、、、?

すべて、本当の事を話してしまうという島。


だから、この島では隠し事や黙っている事さえ出来ないんだよ!!!


言いたくない事も、秘密にしている事も、洗いざらい話してしまうんだ。




・・・でも、その島に誰一人! 行ったという話しを聞いた事がない!!!

あくまでも、言い伝えやうわさ話なのかもしれない...。



僕の名前は、【ジダン】12歳の男の子だよ!

僕と仲がいい、【ウィーン】12歳の男の子と【ドレス】12歳の女の子は

毎日、一緒に3人でいるんだ、、、!



・・・そんな時、ウィーンが僕とドレスに見せてくれた本があったんだ!


『なあ~! ジダン、ドレス! これを見てよ~!』

『なーに?』

『その本が、なんなんだよ、ウィーン!』

『この本に、【嘘の付けない島】の事が書かれているんだ!』

『えぇ!?』

『あれは! 言い伝えやうわさ話なだけよ! まさか!? 真に受けてるの?

ウィーン!』

『そうだよ、ドレス! 俺は真に受けている! だって、誰もその島に行った事が

ないのに、、、! この話が勝手に独り歩きするモノなのか、、、?』

『・・・うーん? 確かにウィーンの言ってる事もわかるな!』

『ジダンまで、そんな事、本当に信じてるの、、、?』

『ドレスは、興味がないの? 【嘘の付けない島】』

『・・・あるわよ! そんな島があるならね!』

『じゃあ! 俺たちでその島を探さないか、、、?』

『えぇ!?』

『本気なの、、ウィーン?』

『もちろん!』

『僕も、行ってみたいよ! 【嘘の付けない島】』

『・・・私も、』

『決まりだな! 3人で探しに行こう~!』

『おーう!』

『・・・でも、どうやって、、、?』

『船は、俺が用意するよ! 2人は、今日のAM12:00にいつもの場所に

集合だ! 荷物を持って、必ず来いよ!』

『うん!』

『えぇ!』

『それと? 親には内緒だ! いいな!』

『分かったわ!』

『うん。』



こうして! 僕たち3人は、【嘘の付けない島】を探しに船で海に出たんだ!


『なかなか? 見つけるのは難しそうだな、、、!』

『そうね!』

『ちゃんと、2人は俺との約束を守って来たよな!』

『えぇ! お父さんお母さんに内緒で来たわよ!』

『ジダンは、、、?』

『僕も、約束を守って来たよ!』

『そっか! 後は、嘘の付けない島を見つけるだけだな!』

『えぇ!』

『そうだね!』




僕たちは、3日ほどずっと船にいたんだ! 海の上をプカプカ浮きながら、、、。

海を彷徨っていたんだよ、、、!



・・・そうすると?

4日目の朝、霧が見えてその霧が少し消え始めている間から、島が見えたんだ!



『ひょっとして、、、? あの島が、嘘の付けない島なんじゃないのか!?』

『そうかもしれないわね! 行ってみましょう!』

『そうだね! あの島に、違いないよ~!』




僕たちは、船をこの島に近づけ島に入って行ったんだ、、、!



『結構、広い島だね!』

『そうだな~! 誰も、この島にいないのかな、、、?』

『どうだろうね? 人がいるのかもしれないしね!』

『島を探検しよーう!』

『そうだね! 何か見つかるかもしれないしね!』

『そうね!』




島を歩いて、いろいろ調べた結果! 誰もいないのと、、、?

危険な動物や生物がいない事が確認出来て安全だと分かったから!

僕たちは、この島に何日かいる事に決めたんだ、、、!



『なあなあ、ココを俺たちの島にしないか?』

『いいわね!』

『僕も、賛成だよ!』



・・・そして夜になって、3人で話していると、、、?

ドレスが、こんな事を言いだしたんだ、、、!


『実はね! 私、2人に隠してた事があるの、、、!』

『えぇ!? 何?』

『なんだよ、ドレス?』

『私ね! ずっとウィーンの事が好きだったのよ!』

『えぇ!?』

『僕は、、、ずっとドレスが好きだったのに、、、。』

『ごめんなさい、ジダンの気持ちは知ってたわ!』

『えぇ!? そうなの、、、?』

『済まない、俺が好きなのは、、、ジダンなんだ!』

『えぇーーーーーーーーえええ!?』

『・・・嘘でしょ?』

『本当だ、ドレス済まない、、、!』

『・・・いつから?』

『初めて会った時からだよ!』

『えぇ!? そんなに前からなの、、、?』

『あぁ、』

『ここは、どうやら、、、? 【嘘の付けない島】に間違いないようね!』

『・・・あぁ、こんな話しするつもりがなかったからな!』

『私もよ、ウィーン!』




その時、遠くの方で光が見えたんだ、、、!



『誰かに、ココに来る事、行ったのか、、、?』

『・・・ごめん、僕が言ってたんだ! 家を出る時に、、、嘘の付けない島に

行くってね、、、!』

『なんで! 約束しただろう、、、ジダン?』

『もし、、、? 家に帰れなくなったらと思って、“保険をかけてたんだよ”』

『・・・ジダン!』

『私も、家を出る前に、両親に言ってきたの、、、!』

『・・・ドレスまで?』

『でも、僕たちはずっと友達だよ!』

『そうね! 私もそうだわ!』

『俺もだ! 2人の事を誰よりも信じてるよ!』

『このまま、変わらない関係でいたいな!』

『うん!』

『えぇ!』




そこに、それぞれの親が僕たちを迎えに来てくれたんだ、、、!


『おーい、ジダン! そこに居るのか?』

『あぁーいるよ!』

『ドレス! 心配したのよ!』

『・・・ウィーン! 帰るぞ!』

『うん!』




僕たちは、みんなであの島を後にした、、、。


僕たちの仲は、、、?

今まで以上に、絆が強くなったと思う、、、!!!


今まで、知らなかった! それぞれの気持ちを知る事で、、、。

分かった事と、3人の気持ちが一つだった事。


『あの島に、行って良かったな~!』

『あぁ、絆が深まったように感じる!』

『そうね!』






最後までお読みいただきありがとうございます。

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