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ただ

ただ愛したいだけ

作者: 赤沙多那

この世を生きる者たちには、愛をもって感謝するべきだと思う。


人に害を及ぼすものも、人に利益をもたらすものも、結局は自分の都合だけを考えて区別しているのだから。


この世界に存在するということには、必ず理由があるのだから。


自分のことだけを考えてしまいがちな人間も、生きることに必死な動物も、苦しくても命を絶やさない植物も。


皆存在する「理由」を持っていて、存在する「価値」があるのだから。


だから私たちは愛をもってそれに感謝しよう。


今こうして過ごしていられるのも、何か「存在」するもののおかげなのだから。


生まれ、育って、今がある。


そこに至るまでに関係したものは、たくさんあるのだから。


私はそれらを、


ただ愛したいだけ。

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