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蝉の鳴く夜に、、、。  作者: 相馬翠
2/5

学校

次の日の朝、眠りが深く朝起きるのが苦手な自分が今日は誰よりも早く起きた。

「はっ。夢かぁ。」

黒い小さいモヤが自分を見ている気がした。起きるのに少し早かった自分は、時間に母と妹を起こした。

「おはよう。」

と言うと。

「お、おはよう。」

と二人から戸惑うような声で声をかけられた。まぁ、自分がこんなに起きることはないからだろう。そのまま朝ご飯を食べいつも通り、学校に登校した。

 今日は曇り、水たまりはそのまま、田舎の匂いが玄関を包み自分を迎えた。その匂いに包まれながらも、嫌々と教室のドアを開けた。正直、学校行くのに好きと思ったことは無い、何故なら、だれでも人間とかかわるのが苦手だからだ。むしろ勉強は好きだ。それも自分は、新しくものを新しく物事を覚えることで、自分の成長を感じるからだ。その成長の実感が、ただ自分を勇気づけるのだ。

「ガラガラ」

ドアを閉めると同時に、

「おはよう。」

という返事が来た。その後、すぐに、

「おはよう。」

と少々ぎこちない返事であいさつを返した。三十分という休憩時間を過ごしホームルームの話が始まった。それも席替えだ。担任の先生はす凄い生徒思いで、仲をよくさせたいらしい。友人なんて、二人ともいれば十分と言うのに。そして七時間にわたる授業が終わり、またホームルームの話が始まった。それも席替えだ。正直自分には、ありがた迷惑であった。しかし七時間目のロングホームルームは、進路の話で席替えの時間は、もうなくなってしまった。少し明るい話をした後、最後に席替えの話をした。

「今日は少し忙しくてできなかったけど、明日は私の授業を使って五分位でやりたいと思います。」

と言い、号令をかけてホームルームを終えた。やるとなったことは仕方が無いが、やはり、近くにいた人から変わる別人と思うと、学校の行く気がしなくなってきたのだ。早々と支度を終わらせて部活に行った。今日も、詩を書く日々が言の葉となり山になる。それが塵になろうと、今は役に立っていることは確かであった。ここに居る意味はあると思っている。そう思いながら詩を書いていると、五十分の時間が経過し、めちゃくちゃな詩が完成していしまった。そう感じつつ発表の時が来た。意見交換のし合いなのでいつもより緊張していた。

「んっんん。」

とのどの調子を整えた。そして背筋を伸ばして、席を立った。

「熱く燃えるような夏の季節が飛び交ってきた。そんな暑さにやられて、倒れてしまいそうに自分の弱さに気づく。協力が苦手な猫は、こういう一人が楽だと。協力好きなお犬は、こう言う一人じゃ嫌だと。なんの違いだろう。生き方、育ち方、思考の持ち方。一つ一つの個性すらが自分を暑さで苦しめる。そんな夏だからこそ、仲良く、全体中心で、自我主義ではなくてはいけない、協力できない猫が可哀想だが、この夏協力できたもの勝ちだ。チームワークの花。向日葵。」

少々安心した感じででため息をつき座った。その後の講義が始まった。一つ上の男の先輩が手を挙げて、発言した。

「話の替え方が急展開過ぎる。それと終わりの占め方が雑かな。」

と言い終わった瞬間自分は少し前の自分に後悔をした。そう思った後、一つ上の女の先輩が心構えながら、挙手した後に発言を交わした。

「私は人じゃなくて動物のとことか、チームワークの花とか、で締める所が可愛らしくて好きだったけどなぁ。」

嘘臭くも聞こえるが少しは心を柔らかくした。そもそも自分の詩自体の好みが綺麗に分かれるのだ。それもばらつくようにそれこそ個性があって面白いと思った。しかし、自分は人のことを何も考えずに詩を書いているので、それえもまた、文学の面白さを引き出せているのだ。そうやって残った人の発表が終了して、今日も、すぐに部活が終わった。その後バスで通りかかる昇仙峡に行った。できるだけ部活で書けなかった詩を昇仙峡で書くことにした。できるだけ分厚い古典の便覧を取ってその上に下敷きを重ねそして紙を置いた。まずは耳を使う、そのあとは鼻を使い、そして目を使い、最後に汗で少々濡れた手で風を感じ取った。

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