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蝉の鳴く夜に、、、。  作者: 相馬翠
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日常

 懐かしい雨、田舎の土、そして、草木のにおいが混ざって水たまりが浮かんでいる。曇った空には青色が見えない、そんな空に自分の心まで暗くされそうだ。暗い空から透き通って何となく見えるお日様が、自分の一番好きな時間だ。そうやってお日様は、濁った表情で笑う。


 「ミーン、ミーン、ミン」蝉がせかせかと一週間の間、泣き続けている。今日も蒸し暑い、私の名前は、翠屋光青みどりや こうせい高校一年生の言葉文華ことはぶんか高校の生徒である。自分は普段、文芸部の活動でいろいろな場所にふらついては、詩を書きと、そんな暇な日常を送っている。そんな中、よく行くお気に入りの場所は昇仙峡である。夏は、風が気持ちよく。秋は紅葉が綺麗。冬は、岩が美しい。春は、川のせせらぎが心を癒す。そんな年中輝いている場所が自分だけを包む。音、匂い、触感、見た目が、心を揺さぶる。そんな涼しい、昇仙峡が自分まで好きでいてくれる気がして、そこを私は運命と語る。そんな昇仙峡を今日も一周することにした。始めの場所から涼しい風が自分を迎えに来てくれている。一つの川に、たくさんの岩が座っている。その岩はいくつかの蛙だったり、鳥にだったりと、見える脳裏に住み着くほどの川のせせらぎが、涼しい風とハーモニーを奏でる。上り道や下り道を何回も通り抜け、あっという間に、昇仙峡を一周してしまった。しかし時刻は、五時という良い時間であった。そんな当たり前で当り前じゃない日常を、時間と共に過ごして行く。いつも通り片道バスで三十分の道を通り家までへと向かった。靴を脱ぎ両足の靴をそろえ、鍵を閉める。

「ただいま。」

と、僕は言うと心配そうに、

「おかえり。」

と母が言った。もともと母は心配性なので、水溜まりで足が濡れていることだとすぐに分かった。

「先お風呂入るね。」

と自分は言った。お風呂に入ると湯舟に浸かりながら、テーマを決め妄想をしている。

「今回のテーマは海。」

いつもよりおおざっぱな話題を提供した。

「海といえば魚、魚といったらいるか、自分がいるかになったら、海を泳ぎ回って、いろんな魚とお話してみたい。」といつもこんな小学生の会話の様な妄想を細かく膨張している。

お風呂を出たら妹が食卓のほうで

「ご飯できたよ。」

という優さしく透き通っる声が聞こえた。

「分かった。」

と、慌てた感じで自分は言った。食卓は、美味しそうな匂いで包まれ、食事と家族が自分を待っていた。

「いただきます。」

みんなが声を合わせていった。母さんは栄養管理しで料理もおいしくて、栄養バランスの良い美しい食事であった。おなかを満たし食べ終わえた後は、みんなで手を合わせて

「ごちそうさまでした。」

といった。そしたらいつも出されている、毎日小難しい宿題を終わらせ就寝時間になった。

「おやすみ。」

と母の掛け声からみんな、

「おやすみなさい。」

と言って母が電気を消した。

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