3さ バイブレーション機能
もはやレベル15の俺には、ここらの冒険者じゃ手も足も出ないだろう。
ふっふっふっ。
もうすぐなまめかしい肢体に這いずれるかと思うとヨダレが出てしまうな。
いかんいかん。溶解液を出しすぎた。
周りの草が溶けてしまったじゃないか。
おっ。前方から現れたのは女騎士か。
鉄の鎧を身に纏う金髪美女。
げっへっへっ。
スライム、いっきまーす!
スライムが現れた。
スライムは高速でプルプル震えている。
この動きどうさ?
電動マッサージ機を彷彿させるバイブレーションさ。
女騎士の顔が真っ赤さ。
きっと興奮してるさ。
ここで口説き文句さ。
「プルプルプルプルプルプルプルプル、オイラ悪いスラ......」
「馬鹿にしてるのかぁー!」
頭上から鉄の剣が襲ってくるさ。
ヒュン!
遅いさ。
避けるのも楽勝さ。
いっただっきまーす。
女騎士を押し倒す様に上に被さるさ。
「なっ、何を!? や、止めろ!」
止めろと言われて止める男はいないさ。
溶解液! 120%! さ!
......。
おかしいさ。
鉄の鎧が溶けないさ。
あれ?
戸惑っていたら女騎士に投げられたさ。
「女騎士、大丈夫?」
もう一人いたさ。
魔法使いみたいな美少女さ。
こっちなら溶かせるさ。
「火炎悶絶地獄!」
あっ。
ゴオォォォォォオ!
何処だ? また教会?
「なんだ、スライムか。死んでしまうとは情け無い。仕方ないから一度機会を与えよう。お前がレベル16になるには、後3回服を溶かせばいいだろう」
一升瓶を持ったオッさん神父。俺が服を溶かしまくったせいでパンツ一丁だ。
しかし何回聞いても後3回でレベルアップだな。
だがレベルアップして、鉄をも溶かす溶解液を手にいれなければ!
背に腹は変えられない。
俺は教会にあるオッさんのパンツ、タンスにしまってあるパンツ、その全てを溶かしつくした。
あぁ、美少女の脱ぎたてが良かった……。
俺はスライム。
レベルは26。準備万端。
俺は三度草原に降り立つのだった。
次回予告!
えっ、嘘!? ちょっ、ちょっと入ってるって!!
に続く......と18禁だよね?