爆走する羊たち☆
関連作品あります^^;
銀色のラベンダー金色のブルーベリーを捜してワンというお話の番外編
赤い子竜さんに薬で変身してしまったアーシュ(黒髪の少年)を元の姿に戻すべく
金色のブルーベリーという薬草を捜して街まで来ましたワン!そして・・街の広場にて・・
わん子は 広場で二人を待ってました・・。
2008.4ミクシイ等にて携帯で初稿作成、他サイトにも載せてあります(UPは2008.5 )・・
銀色のラベンダー金色のブルーベリーを捜してワン
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
子竜さん 遅いですワン・・
エイルさんと二人で 水飲み場に行った子竜さんが帰ってくるのを
広場で待っていると
おやや 向こうから 突然どこから迷い込んだか
可愛い羊が 一匹ニ匹と駆けてくるワンワン
えっと、 まだいる三匹 ・・いや沢山・・・・
4 5 6・・ 10 20 30 40は軽く越える
もしや100越えてる ワン
やがて街の通りは白い羊でいっぱいですワンワン!
しかも羊さんは皆 ワタワタと逃げて迷走しながら走りまわってますワン!
突然現れた
通りを埋めつくす 凄い数の羊の群れ!
だんだんと
どこから来るのか 増えてますワン!
きゃああ! あ エイルさん羊の群れに押し流されます
街の通行人も踏まれます踏まれてます。 けとばされてます。
エイルさん 器用に飛びはねして 避けてます
運動神経いいなぁ! ナイス!
おおっ! エイルさんのぱ、パンチラか!
惜しい!羊が邪魔で見えない!は!反省!
ワン子さん!
あれ聞こえました? ドキドキ
もう駄目!アーシュ(子竜)によろしく言って!
もしもし! エイルさん!
あぁぁ! エイルさんが流された
がぁーん!
すると突然! グォォーっ!と
これ
ライオンの・・声!
羽のついたライオンが羊達の上でゆうゆうと
飛びまわってます。
あ! シルクハットの帽子 をかぶったキリンに
ボールに乗った象に
なんだ! 鉛筆画のウサギが空飛んでる?
クンクン 魔法の匂いだ
これ 皆 イリュージョンの魔法だワン!
そうだ!こうしてる場合じゃない!ワン
エイルさんと子竜さんを探さないと!
あたり一面 羊の群れでまっ白だった 果たして身動き取れるだろうか?ワンワン
どうしょう! どちらを先に探すワン!
Aエイルさんを探す
B子竜を探す
...........................................................................
エイルの答え 金色の..悪さをする羊の群れ..ワン
A:エイルさんを捜す
エイルさんを捜すワン!
白い羊をかきわけ..かきわけ..かきわけ メエエ♪の羊の合唱の中
ぜいぜい..(汗)
羊に 阻まれて 進まないワン
うううう埋もれてしまう・・ワンワン!
うおおおんワンワン!踏まれた! 蹴られた! 舐められた!
あああ 咬まれた!痛い!ワンワン!wwwww!
ひょい!誰かが僕の服のえり首を掴んで 上から救い上げてくれたワン!
ありが..と御礼を言いかけて フリーズするワン子だった...真っ白のホワイトなライオンだった
青い瞳が素敵です事...ワンワン(汗)..僕の服のえり首を掴んだまま..おもちゃのように嬉しそうに
ふりまわすライオンさん
きやああああwwwwww!そのまま上にポン!そして 嬉しそうに 大きな口を開けた!
きやああああwwww このままライオンさんのお口に落下しますワン。
そして ライオンさんの胃袋に直行か?ワン! お昼ごはんになってしまうワン!
魔法の呪文とともに白いライオンさんがフッと消えた! 今の移動の呪文では!
どこかに飛ばされたみ たいワン!
すると今度は青い光の玉がいくつも 僕を包んで くるくる周り始めた
魔法の青い玉の力で僕はふわりと浮いたワンワン!
大丈夫かな? 優しそうな男の人の声... 彼は羊の群れを避ける為 店の看板
(ポールにぶら下がった看板タイプ)のポールにのんびりと足を組んで 腰かけてた
淡い金髪 青い瞳..あれ?この人もしや エイルさんと同じ国の人
リアンだよ・・ 君は? 魔法使いの弟子のわん子です。
わん子くん大変だったね 怪我はない? あ、ちょっと待ってね 優しく笑いかけると
横を向き トーガのかけた右腕
..この人の右腕..トーガに隠れてるけど 欠けてる....上半分ぐらいしか残ってない...。
多分...激しい戦争がいくつもあったから...その時に...
リアン..彼の視線の先には 先程の青い玉が 羊に咬まれてる街の人を救い上げていた。
青い玉は 救い上げた人を 店の2Fの窓に連れてゆき そこに避難した。
ああ...青い魔法のボールは 腕の代わりなんだ。 笑顔で笑いかける..。
ところで これからどうする? わん子くん?
ハッ!としたわん子 助けてくれて有難うございますワン!
連れが羊の群れに連れていかれたので
助けにいきますワンワン!!
わん子は御礼を言うと
看板のポールから ジャンプして羊の背中に飛び乗り
背中をジャンプジャンプを繰り返して 手を振って またジャンプしてエイルの元に急ぎました。ワン
あ、あれ!向こうで長い黒髪の美少女が羊の背中に飛び乗りピヨンピヨン飛び跳ねてる!
何だろう?ワン
そこに...きやあああwwwww 向こうからエイルの悲鳴!
そこには 羊どもに 服を食いちぎられている エイルの姿があった...。
エイルさん!ダッシュで向かうワン子! あ...こけた..また踏まれたワン!
羊 わん子を下敷きして
やすらいでる...羊...寝てる...
わん子...役にたってません...ワン...。
その頃 エイルは...も!もう!服がボロボロ! あああ..もうどうしよう..
きゃあ!おしり つつかないで! メエエエ♪
エ、エイルさん! エイルさん お役に立てず あああ!こんな所で羊の毛に埋もれて...
あああ...ふわふわ・・ハッ! いかん!
エイルさん キラン!
わん子が見るとそこには...憧れの白いぱんちーが..紐タイプの
...ああレースつき...もう駄目 パタ...
駄目だ このままでは エイルさんがエイルさんが
極悪非道((?)そうなのか?)の羊さんに
いいようにされてしまう!!!
こんな時...双子の小さな美人姉妹がいてくれたら・・そしてギャメラや..ギャメラや..ラララ..♪と
歌って呼んでくれたら...
(おいおい! それはモスラでわ??)
わん子信じるんだワン! 叫ぶのだワン! ギャメラよ! 光臨したまえワンワン!
あの正義の巨大な亀よおおおおーわんん!(そりゃガメラでわ?)
というか...目つきの悪い..
極悪非道凶暴そうなアーシュさんこと 子竜さんを呼んだ方がいいのでわ...でわでわ(汗)
だが天はわん子を見放さなかった...ワン
ごおおおおwwwwという音とともに 現れたのは ガ○ラというかギャメラか....
正義の味方...wwwwwwwwwwwwwwww!!!!
が....ギャメラはペットボトル程の小さなサイズだった...
そして...なぜだかエイルさんの腰、スカー ト部分を通り過ぎ....そして...そして...ビリイイ!
エイルさんのスカートを
引きちぎり(牙にひっかかった。らしい)....彼方へと飛び去っていった!
(つまり 単に通り過ぎただけ....)
ふ...ふふふ... エイルさん...壊れたらしく 不気味な笑みを浮かべ
そして手じかに落ちていた
板切れ(そういえば 店も幾つか壊れたたワン多分破片だワン)を抱え
板を振り回し羊達を吹っ飛ばす!! メエエエエエwwwwwwwwww!!!
そして 震える生け贄の子羊を一匹 捕らえると メエエエエエエwwwwwwwww!!!!
容赦なく どこからともなく取り出したハサミで その毛を刈り取り....ん?
刈り取り...その毛をボロボロになった 服の代わりに身体に巻きつける
天然のウールだね♪ エイルさん...ワン(汗)
あ!わん子さん!! 大丈夫?わん子さん? あ、僕の服は羊に食べられたの! ちょっと天然ウールで
しょう; あせって笑って誤魔化すエイルさんだったワン!
アーシュを捜さなきゃ! でも なんなんだろうね?この羊の群れ???
..........................................................................
B子竜:金色の...チキンな攻撃!と華麗な美少女と羊の群
子竜さんを捜すワン!
白い羊をかきわけ..かきわけ..かきわけ メエエ♪の羊の合唱の中
ぜいぜい..(汗)
羊に 阻まれて 進まないワン
うううう埋もれてしまう・・ワンワン!
うおおおんワンワン!踏まれた! 蹴られた! 舐められた!
あああ 咬まれた!痛い!ワンワン!wwwww!
ひょい!誰かが僕の服のえり首を掴んで 上から救い上げてくれたワン!
ありが..と御礼を言いかけて フリーズするワン子だった...トリプラトプスだったけ...
鳥さんの恐竜
て...きやああああ!!!wwww
もしかして もしかして 食べる?わん子を食べる??
にやりいいいと不気味に微笑むと ブンブン振り回し 羊の背中に落とすと
今度はその鋭いくちばしで わん子さんをつつこうとする!!!wwwww
うわあああんんんんwwwwwwwwwwwwwwwwwww!やっぱり食べる気だああああああ!!
ワンワンワンンンン!!!!!!!
羊の背中をぴよんぴよん飛び回り! 逃げ回る 逃げまわる・・・
あああwwwこんな時に目つきの悪い子竜さんがいてくれたら!!!!きっと!!!!
がんばれ わん子...と冷たく 俺は忙しい!だろう...多分ワン(涙)
あああ!!!!昔 ご本で読んだ!憧れのヒーローの一人!
あの!ギャメラ(ガメラ?)がいてくれたら!!!!! 尖った牙がちょっとプリチーな空飛ぶ巨大な亀
それから 改造された 赤い服のおにいたんも好きだワンワンワン! ポッ!!!
足が羊の毛に絡まり こけたワン! あああもう駄目!ワン
鳥の恐竜さんの鋭いくちばしが 真っ直ぐ僕に向かって来たワンン!!!!www
エイルさああああんん さよおおなら 好きでしたワンンンンwwwwwwww
するとペットボトル程のサイズの物が真っ直ぐ 飛んできて 鳥の恐竜さんに体当たり!!!
ギャアアア クエエエエ(くえ♪くえ♪チョコぼーおおる♪)
え!!今の ギャメラにそっくりだった!!! 鳥の恐竜さんを倒してくれた!(とりあえず)
小さなミニぎゃめらさんは そのまま 空の彼方に消えていった...
えええっつと....どうせなら 鳥の恐竜さん...ちゃんと倒しておいて欲しかったですが...ワン
ああ!もう復活してるワンン!!!! グエエエと不気味なうなり声 にやり!
もうダメエエエエわんんwwwwwwww!
ひらり!どこからともなく 黒い影 はああああ!!! 黒髪の美少女だった!
舞うように刺す(ん??)華麗な足蹴りが炸裂した さらに足蹴り
あ...ぱんちい セクシイな 小さな赤い薔薇の刺繍と縁取りの切れ込みいりの黒...だワンン
はっ!! どうしょう ワンンン(ポッ)
魔法の呪文とともに どこからともなく 水の球が生まれ
その魔法の水が まるで紐やヘビのように絡む そして 凍りつき 下に落ち砕けた...
有難うですワン 僕は魔法使いの弟子のワン子ですワンワン♪
私はアルテシア...リュース家のアルテシアよ♪
いきいきとした 大きな少しつり上がった瞳の美少女
赤い薔薇が似合いそう...ワン..
うあああ!
あら? あっちの人も 羊につつかれて大変 じゃあね☆ワン子くん
そして悲鳴をあげた人を助け 綺麗なおみ足の 華麗な足技で 敵を倒す???
とりあえず 僕は子竜さんを捜すワンワン! どこでしょう!!!!!
羊の背中をぴょんぴょん飛び跳ね捜すワン!
やあ! と声をかける人... 羊を避ける為か 足を組んで 店の看板のポールの上に座ってます
何か探し物かい? 誰だろう..肩のトーガ..あれ..あの人 片腕だ...
しかもエイルさんと同じ国の人??
明るく優しく微笑む その人に あの...すみません目つきの悪い赤い子竜さんを捜してますワン
目つき??赤い子竜さんかい? あっちで見たけど...
助かります 有難うですワンン!!! その人に御礼を言うと
ダッシュで向かうワン
しばらく行くと 変な視線に気がついたワン! え! 別口の鳥の恐竜さん だったワン!
きやあああ!!wwwわん子デンジャラス! もう駄目!!!!
ぐおおおおおんん! 声とともに 炎が炸裂 え!子竜さん! 助けてくれたワン
有難うワンン!
ああ すみません エイルさんとはぐれたワン !
捜しますワンワン!力強くうなずく子竜さん
............................................................................
ねこ合唱団
どうにか子竜さんエイルさん僕と
三人は合流出来ました ワン!
ねえ!見て!あの家から 羊の大群が現れてるよ!
とエイルさん
本当だ・・・ワン。 こんにちわ!!!すみません お邪魔します。ワン
近くに行き ドアから次か次へとあふれ出す羊を押しのけ 家に入ると・・
今度は にやあああん!嬉しそうに 僕の顔にネコがピヨンとはりついた
次か次へと奥から羊達
そして 大きな家の天井や棚一面にネコが沢山
こちらも軽く 100匹超えてませんか?
一斉に鳴きだした いや・・歌ってます みごとなハーモニーだワン
もしや歓迎のオーケストラ???
あっけにとられ 呆然としてると
ネズミが一匹 現れて にやああああああ~~~~~~んんんwwwww
怯えて怖がって 皆 パニック状態!・・・ネコだろう・・
君たちワン・・・。
パニックを起こし走り回るネコ達
そして 何匹はエイルさんや僕に飛びかかったワンワン!
痛い!爪が刺さるワン
落ちつくワンワン!
そしてエイルさんに飛びかかったネコ達は 当然のごとく
エイルさんをかばい
アーシュさんこと子竜さんがキャッチ・・
アーシュさんの性格からして 容赦なく、けとばす か
あるいはパンチと・・思ってましたワン!
が 以外や以外
キャッチしては 怪我しないように 床にポイ!ポイ!
もしやネコ好き?
それとも 基本的には女の子には
優しいアーシュさん
ネコがひょっとして全て女の子!
とか?いやまさか
あ! 脅えてよじ登ろうと
した子猫数匹を抱き上げるエイルさん
あらら!大丈夫だから
心配ないない・・の
キャ くすぐったい!
ミーって可愛い鳴き声をあげる子猫達
横目でチラリと
そんなエイルさんの様子を見ながら パニック起こすネコ達をキャッチする子竜さん
・・
・・・なる程 ネコ好きはエイルさんの方か ワン
しばらくして ネコ達は落ちつきを取り戻し
平常に戻りましたワン!
ネコの一匹 白いネコさんが 意味ありげに
僕らの前に立ち それから案内しますね と言わんばかりに
こちらをチラリ、チラリと見ながら ゆっくり部屋の奥へと進んでいった
僕らは白いネコさんの後をついていったワン!
迷路のような 家の奥の部屋には
ビューん ビューんと風を斬る音
あ さっきのミニのギャメラ(カメさん)と黒執事・・ではない!黒い羊・・
しかも もしや執事の服
着てませんかワン?
黒羊さんと闘ってましたワンワン!
すぐ傍には 気を失った小さい女の子
女の子の手に握っられたのはクレヨン
すぐ傍にはスケッチブック
あのクレヨンとスケッチブック 怪しげな光がチラチラと
おそらくは
どうやら普通のスケッチブックやクレヨンでなく
魔法の力を秘めるワン
パチクリ!と目を覚ます女の子
ふらふら しながら
クレヨンを握り 絵を描きはじめ
絵に描かれた羊が
絵から飛び出して本物の羊になったワン!
相変わらず黒執事・・黒羊はフォークや食事用のナイフを手に闘ってます
おぉ!突然お盆や皿を
何処からともなく出してきたワン!
投げる投げる!
そしてカメさん・・
もとい ギャメラさん
避ける避ける!
お!ぱし!ぱし!と皿を受けとつた!
そして投げ返す!
素早く 踊るかのごとく 避ける黒羊(執事)
メェメェ! 執事たる者
この程度の事が出来なくてどうするですか!
と羊語で言う! もちろん分かるのは
僕だけワンワン!
動物語が理解出来るなんて☆ なんてバイリンガル! 自慢!
パタン あ 女の子 倒れました!
慌てて駆け寄る
僕ら(子竜さん、エイルさん)だワン!
...........................................................................
幸いなるかな心貧しき者
倒れた女の子に近づき触れようとして
気がつく 細い銀色の円形ドームの鳥カゴの
中に女の子が
閉じ込められてる事を!
女の子は鳥カゴから
手を伸ばして
必死で絵を書いていた
最初のページには 鍵の絵が 幾つかあり
実体化した分もあった
※閉じ込められた鳥カゴの鍵を作ろうとしたのだろうか?
だが鍵はおそらくは
合わなかったのだろう
注意をひく為に
あの羊の大軍を描いたのだろうか
子竜さんが鳥カゴの女の子に手を伸ばした その瞬間!
上から 突然 鳥カゴが降ってきて
それぞれ 僕らは鳥カゴに閉じ込められたワン!
それから何か落ちきて
僕、ワン子は気を失ったワン。
おやおや これはこれは!
獲物が自分達自ら
やって来た
奇妙な服の長身の男性と目つきの悪いクマのぬいぐるみ
クマのぬいぐるみはニヤニヤ笑いながら
お金の入ったツボをかきまわしていた
さて、さて どうしたものかな?
そこの小さなお嬢様のように身代金を取るかな?
来週開かれる
悪のカンパニーのマスター主催の人買い市も含めた市場
オークションなんだよね
それに出すがいいかな?
バラバラにして
内蔵とかのパーツ売りもいいねぇ
とてもとても時間に追い立てられて
周りの同僚や同業者はライバルで
互いにネチネチとある事ない事噂を立て
たまに バレエシューズ?に画鋲入れ?みたいなオシャレな事をしあう
足の引っ張りあい
敵?も仲間?もドツボに落しあい
鳥カゴのような狭い現実の中
いつも私達のマスター
(支配人)に仕事の出来を責めたられる
心も身も貧しき僕らはね
食わしてくれるマスターの為にせっいいぱい
尽くして
こうやって獲物を奪って喰らうしか
生きてゆくすべもなくてねニヤニヤ笑う
そして話の途中で
黒羊に捕まったカメさんが
やって来た!
バタバタして手を伸ばしたクマのぬいぐるみに
思い切り噛みついてる
凶暴なカメだなぁ
あんまり売り物になりそうにないねぇ
今晩の鍋物にするかなあ
噛まれないように
鼻を近くに持ってきて
クンクン
なんだよぉ!そこの小さなじょうちやんの絵の実体化か!
ゴミ箱にぽい!だな
蓋つきゴミ箱にぽいその間 ガチャガチャと
狭い鳥カゴから逃れようと鳥カゴを揺らすエイルに近ずき
スッと細み剣を差し込む
可愛いお嬢様!いい子にしててよねぇ
じゃないと バラバラにして売るよ
・・バラバラにするには
ちょっと惜しいよね。
麻薬で漬けこんで
少しばかり 悪戯して
楽しい事してから
売るかな?
思い切り睨みつけるエイル
ニヤニヤ笑いながら
もう一本、鳥カゴに剣を刺す
下手に動くと剣で怪我するよ
ほら 見てごらん
上に吊られた 他の子供達みたいに
鳥カゴの中の現実を諦めて・・
優しい買取主にあたるように大人しく祈る事だね
言い残して立ち去る
取り残されたエイルは ハッと視線に気がつく
子竜さんが黙って心配そうに見ていた
一瞬泣きそうな表情がパアと弾けたように
笑う
.............................................................................
幸いなるかな悲しむ者
黒羊は町の羊のこの騒ぎに紛れ せっせと子供達を拐わってる。
そして屋敷では沢山のネコ達が
輪くぐりの特訓や玉のりの訓練をしている。
ひゃひゃ!さて、おいらは次の舞台までに 服と看板の修繕だなぁ!
※看板にはネコサーカスと 書かれてる。
表向きの顔は 評判のネコ・サーカス団
団長だからねん!
そして、観客の中から 良さ気な可愛いお子様を
ひっさらい!
怪しい怪しい麻薬を二重箱に隠して運ぶのが お仕事さ♪
そんな中 白いネコは寂しそうに
空のカゴと
すぐ側の壊れたカナリアのオルゴールを見ている
そのカゴに以前放りこんでいたのは
お前の兄弟ネコ
とっても仲良し兄弟だったからね!
お揃いの白いネコ!
それから 二匹で仲良く
そこの壊れる前の オルゴールを子守唄して聞いてたなああ
お前達は我がネコ・サーカス団でも人気だった~ね
ニヤニヤ笑う
ま・足を怪我して サーカスとしては
役には立なくなって
そしたら
幸い 欲しがる奴がいて高ぁく売れて良かった良かった!
白ネコをなでなでしながら ま!高く売れて良かった良かった!
お前も仲間のネコどもとも しっかり励め!
お前の兄弟ネコは
運よく優しい優しい買い手がついたが
お前も同じく優しい買い手が現れるとは限らねぇ
にんまり笑い
そんときや!可哀想な結末さね ヒヒヒ!
白いネコは
いつまでも空のカゴを見ていた。
悲しむ者のように
場面代わり こちらは別の部屋
天井にはドーム型鳥カゴが数個 ぶら下がり
どのカゴにも 小さな子供達
大きな声で泣くと
捕まえた男がやって来て
つついたり、ひどい事をするので
小さな小さな声で泣いている。
まだ床に置かれた数個の鳥カゴ
それぞれのカゴに
僕、魔法使いのワン子
ワン子の片想い(?)の憧れのお姫様のエイルさん
うぅ エイルさんの閉じ込められた鳥カゴ
二本の細い剣が刺さってますワン!今にも怪我しそうワンワン!
ひどいワン!
もうひとつの鳥カゴには
アーシュさん・こと・赤い子竜さんが入っます。
何やら悩んでます
おや口を開け、ほんの少し炎を吐く!が
ゴウン!
カゴが風圧で揺れ
後ろに倒れそうになる
そして魔法封じの力がかかり
ほとんどの炎が逆流して!鳥カゴの中に炎が!
大変!子竜さん!大丈夫ですか!
アーシュ! まっ青になり
叫ぶエイルさん
大丈夫!とうなずく 子竜さん
丈夫なウロコがあるとはいえ
ちょっと火傷
また悩む子竜さん そして 子竜さん 僕に話かけた
え!でも それ!少し危ないワン! 何?何の話 尋ねてきたエイルさん
僕が口を開くその前に
いきなり 子竜さんは自分自身の計画を実行に移した!
まるでエイルさんが心配して止めに入るのを恐れるかのよう
ゴウウン!勢いよく鳥カゴの中で炎を吐いた!
鳥カゴは火炎に包まれ
風圧とその勢いでコロコロと転がり
例のミニのギャオスならぬ
カメの入った蓋つきゴミ箱にぶつかり!
ゴミ箱は倒れ、ぱっかり蓋があき
中からカメさん(ミニ、ギャオス)が出て来た!
アーシュ!
泣き叫ぶエイルさん
火炎は収まり 火傷はしてるみたいですが とりあえず無事そうな子竜さんワン!
あ!けっこうダメージ
無茶な人だワンワン!
計画第一弾
カメさん救済終了
次は バイリンガルな僕は(別名ソロモンの指輪の持ち主)
カメさんに 子竜さんに頼まれた事を伝えたワン!
カメさんは力強くうなずくと
まず 例の魔法のスケッチブックとクレヨンを取ってきた。
僕はクレヨンを握り
書こうとする!
何これ!重い!
力が吸い込まれゆくみたい!ワン
体力消耗するワン!
なるほど、だからあの女の子倒れてるのかワン!
大丈夫かなワン。
試しに文字を書こうとするが
魔法画専用なのか 文字消えます
メッセージはかけない(汗)
そしてスケッチブックの表中紙には
愛するエリア お誕生日おめでとう!と書かれてる
なるほど!拐われる前に誕生日プレゼントで
魔法のスケッチブックをもらったんだ!
で、最初に鍵を描いたけど
鳥カゴの魔法封じの魔法の為に
うまくいかなくて 今度は注意をひく為に
沢山の羊を描いたのか!ワン
でも沢山描きすぎて かえって町溢れて注意を引かなくなったワン
えっと!がんばだワン!
魔法のクレヨンで描いた物 羊達を呼ぶ角笛と
伝説の魔法の笛・・
動物達を思いのまま操る笛
カメさんことギャオスさん
伝説の魔法の笛は
エイルさんに渡してワン!
え!僕?とエイルさん
子竜さんが エイルさんなら使いこなせるから
渡してくれ とワンワン!
確かに僕の国の人達は幻獣使いも多いし
呪い歌も得意な人が多いけど
あまり使った事ないけど
大丈夫かな?
子竜さんはフラフラしてたものの
魔法のスケッチブックとクレヨンを持ったカメさんを呼び
カメさんに魔法の呪文をかける
すると!カメさんは火を吹いた!
おお!子竜さんが火炎の魔法をかけた!
パワーアップUP!
それから僕は羊を呼ぶ為に
角笛を吹いた!ワン
一斉に町にいた羊達が怒涛のように
この家になだれ込む!
そして!エイルさんは羊の群れをコントロールする為に笛を鳴らす
不思議な曲だった!
鳥カゴ中で気がつくと僕まで
楽しい気持になり足踏みしながら 軽いダンスをしてたワン!
そして今度は羊達がわんさかしてる騒ぎに紛れ
ワン子に気づかれぬように
子竜はスケッチブックを手にとり
二十歳前後の黒髪の
軽めの胸あて程度の軽装の 鎧を着た男性の姿を描く
そしてそれから男性が実体化した
男性を見つめ
鳥カゴごしに手を伸ばし
男性に触れる
呪文を唱え その男性に自分自身の意思を移す・・。 幻の男性
ろう人形のような精気のなかった瞳
が突然!その赤い瞳が輝き
立ち上がる
そして・・意思を移した為に
パタリと鳥カゴの中
倒れこむ子竜さん(アーシュさん)
...........................................................................
幸いなるかな 義の為に責められたる者
羊達が続々と屋敷に乱入して
大騒ぎになってますワン!
きさまら! 原因に気がついた悪のネコ・サーカス団長
するとギャメラもといカメさんが
炎を吐いた!
おわっ!退けぞる団長
エイルさんの不思議な笛の音に導かれ命令されるままに
羊達も団長に羊キックや頭突きの連打!
お!団長 投げ飛ばしてます また投げ飛ばし!
羊達の悲鳴
メェ!メェ!
ちっ! けっこう強い団長
そこに例の黒羊やクマのぬいぐるみが加わった
はちみつで良くあえた
レモン・・ではなく
なんと蜂蜜でベタベタな金貨を投げる 魔法がかかってるのか金貨は巨大化して
ズシンと羊の上に
メェ! 抗議してるような声!
しかも周りに蜂蜜がベタベタで
すべる すべる
黒執事ではない
黒羊の攻撃! 敵ながら滑るような
なめらかでダンスを踊るステップの攻撃はあっぱれ!
そしてギャメラの攻撃!
炎を吐く!吐く!吐く!
クマの方は あいかわらずの蜂蜜漬けの金貨投げ!投げ!
銭投げ!銭投げ!銭投げ!
銭形へ○~じ♪花のお江戸は八百○おぉ~~ぉう♪
(おいおい意味不明)
しかし莫大な数の羊の猛攻とパワーUPしたギャメラの攻撃に次第に押されてゆく
もう少しだワンワン!
そんな中
エイルさんがピタリと笛を止めた
エイルさんの首すじにあたる
銀色のカマ
柄の部分には鎖がついた武器
まったく!まったく!
なんて いけない子だ!
じっくり 悪戯の代償を払ってもらうからな
ニィと笑い
舌なめずりしている。
胸元近くに赤いライン
わずかだが 血が滴る
目を見開き それでもなお平静を装うエイルさん
綺麗でなめらかで 良い感じの白い肌だねぇん!
形勢を更に逆転すべく
黒執事じゃない黒羊は
魔法のスケッチブックを手に取り
恐ろし気な二体の鎧の騎士を描く
姿を現す鎧の騎士!
羊達は後ずさりする
ふぇふぇ! さてとまずは 羊どもが乱入して
隠れ家がばれてしまった!
町の警察つうか警備団が押し掛ける前に
別の隠れ家に移動だなあ!
それからじっくりまったりしっとり
楽しい事だねぇ!やっぱり人生にはお楽しみも
必要だょなあ
ニィと笑いエイルを見る。
素直な良い子になってもらうにはたっぷり麻薬が必要かなあ
そこに突然!白いネコがネコサーカス団長の顔に飛びかかる!
ふんぎやあぁぁおぉ!
何すんだ このバカネコ!
お前!やっぱり俺の事
嫌いなんだろう!
バラバラにしてやる!
カマで切りかかる!
ギャウン! 白いネコは倒れる
エイル やめて!と悲鳴!心配してる場合じやないだろうが ヒヒヒ
可愛い綺麗なお嬢ちやん♪鳥カゴ越しに顔を近づける。
カチリ
今度は 団長の顔に刀の刃
.........................................................................
幸いなるかな心清き者
目の前に剣をつきつけられて
なんなんだ!と
悪のネコ・サーカス団長は悲鳴をあげた
現れたのは
黒髪のつり目の戦士
お!彼は左利きだワン
それから・・・
おや!なんだか誰かに似てるワン!
すご~く
目つき悪いよねワンワン!
誰・・?
お!敵の鎧の戦士が
襲いかかる
するりとかわす
鎧の戦士を一瞬で剣で叩き壊す
二体目の鎧の戦士が襲いかかる
横飛び、横壁に飛んで
勢いおく、今度は切りかかる
生き生きとした 笑顔
エイルさんは 小さく あっと声をあげ 嬉しそうに見ている。
慌てて黒羊が何体か
再び鎧の戦士を描く!
が・・メキ!肘鉄とそのまま振り上げたパンチで
鎧が潰れた
とどめの回し蹴り
普通 鎧て、あんな柔らか?
破片の一部が飛んで来たので
鳥カゴ越しに触れてみる。
硬い!厚い!
なんでこんなに簡単に
砕くだワンワン!
筋肉質だけど
長身だけど そんなに大柄じやないよねワン!
あ、まだ二十歳前後じやないかな?
いや二十歳前かも?
それに鎧の戦士の方が 一回りは大きいワンワン!
次から次にやって来る
鎧の戦士
剣をかわし 前後に回し蹴り
二体クラッシュ!
あ!今度は片手で掴んで持ち上げて
別の戦士にぶつけた!
グシやグシや
踏み潰し
次は爆転 再び回し蹴り
身体柔らか~!
一体掴んで 今度は必死で
鎧の戦士を描いてる黒羊に
ぶつける!
あ、黒羊 目を回してます。
クマのぬいぐるみの攻撃キタ!
デロデロのはちみつのついた金貨投げ!
軽くかわします
滑りそうな所は クラッシュして
実はまだピクピク動いてる鎧の戦士の身体を下敷きにしてますワン!
う ・・けっこう血も涙もない人かワン?
(助けにきた人にひどい事を思いました。反省ワン)
クマのぬいぐるみは
捕まえると
素早くさっさと空の鳥カゴの中に
もちろん黒羊も
後には 粉々になった鎧の戦士達の屍の山
遠慮なく踏み潰してますワン
死して 屍拾ろぉう者なし
(時代劇 家族が好きでして。私も好き?)
アワワ! まっ青になるネコサーカス団長
それからその黒髪の戦士は
間近ではあまり見たくない
ニヤリッと肉食獣の笑顔
を見せる。
八重歯が牙みたい
来るな!
大体!商品もとい
心清き お子様達に そんな残酷な場面(?)や肉食獣みたいな笑顔を見せやがて!
えっと、ネコサーカス団長
貴方の扱い方や行いが
ずっとずっと
優しく心清い僕らには
残酷だと思いますワン
ひ!
近くに来るな!
この少女を殺すぞ!
白銀のカマを
エイルさんの首筋にあてる!
無表情のまま 剣を近くにほうり投げた
へ!素直じゃない
が 一瞬 かがんだと思うと素早く鎧の戦士の破片を掴み
投げた! ネコサーカス団長のカマを握ってない方の肩をかする!
ぎや!
いつの間にか
黒髪の戦士はネコサーカス団長のすぐ後ろにまわり込み
そっとつぶやいた
さっきの破片で首か腕ごとふき飛ばしても良かっただが
心清き観客達の前で
俺一人楽しむわけにも
いかなくてね・・。
つまらないが仕方ない・・。
ニヤリッと不気味な笑み
とは言うものの
少しぐらい
まったり楽しませもらうか・・
捕まえたネコ・サーカス団長を鳥カゴにほおり込み
その鳥カゴに何本か剣を挿してゆく
きやあ!やめてやめて!と悲鳴
もしもし!
そのまま刺し殺すつもりではワンワン!
そうだな!最初にどのあたりを刺すかな♪
手足から
じわじわがいいか♪
時間をかけて
まったりするか・・!
げっ!まじ!嬉しそう!
ちょっと!ダメダメわんわん!
駄目! エイルさんがじっと睨んだ!
フッと笑い
あ、まるで別人の笑顔
・・ちょっと 脅かしてただけだよ。
にこ!
悪戯を咎められた子供のよう
・・・嘘つき
エイルさん 睨んで抗議!
黒髪の戦士目をそらして
横向いて 笑って誤魔化しるあたり
エイルさん見抜いてる?
つうか・・やはり、まじ でしたワン
......................................................................
幸いなるかな柔和なる者
さてと・・。そう言うと短い魔法を唱える。
パチン! エイルさんの鳥カゴの魔法が解けて
扉が開く!
優しい甘い笑みを浮かべつつ(さっきの肉食獣のような怖い笑顔とは違う
ワンワン!)
そぉと鳥カゴの剣を抜き エイルさんをお姫様抱っこしたワン!
きゃ!ちょっとエイルさん小さく悲鳴
近くにあった机にそおっとエイルさんを降ろして座らせる
また短い魔法を唱えると
あ!エイルさんの首筋や胸元の切り傷等々が光って消えた・・。
赤くなって見つめてるエイルさん
う! 強力な恋のライバル出現かワン!
ワン子の恋はどうなる!
ドキドキ!
ところで・・ゆっくり4、5分程
二人で話したいだが
そこの犬とお子様達を
寝かせてくれる?
え!
黒髪の戦士の視線の先には
例の魔法の笛!
はっ!駄目ダメ!ワンワン!
相手は狼さんです!ワン!
少しムッとしたらしく
後ろを向いたまま 何かをワン子に投げつけた!
カ~~ン!ストライク!
ワン子の頭に何か小さな物があたり
ワン子の意識は遠くなってゆく
悪いな!これから先は大人の時間だ
なんだかその台詞に
すごく怪しい笑顔なんですがワン!ワン!
大丈夫かエイルさ~~んワ~ン!
あ 気が遠くなる~ワンワン! バタン!
あああ・・エイルさんがエイルさんが バタン
やれやれとため息をつくと
今度は頬杖をつき 上目使いに じっとエイルを見ている
おねだりモード
もう!仕方ないだから
少し呆れ顔で 魔法の笛を吹く
眠りの魔法に耳を塞いだ黒髪の戦士とエイルさん以外は
皆、羊さんまでお休みモードである。
(もちろん、ここで羊の数を数えてはいけないワン)
ふぅ、これでいいの?
アーシュラン
とエイルさん
エルトニア・・。
にこ。と微笑
まずは 魔法が解けないうちにと言って
呪文を唱える
今度は子供達やワン子、
それに自分自身の
子竜のオリの扉を開ける。
アーシュ
その姿は一体!
あぁ これ!
そこの魔法のスケッチブックで 描いて 魂を乗り移してみた!
なかなか動きやすいよ。
でも、後 数分ぐらいかな?
イリュージォンの魔法の幻の身体に
現実の魂を乗せてるのは
少し無理があって
後はまた子竜・・本体に
戻るよ
本当に大丈夫?
ああ!多分!
た、多分て
どうして そう毎回、毎回
無茶するの!
怒る顔も可愛いよ!エイル
にこにこ!
それから その破れた服だけど
ウィンデーネ通りの店に飾ってあった白い服
重ね布に赤いラインと花の刺繍の入った服が飾ってあった
後 隣の淡いブルーも良いかな
新しい服をご購入されませんか
エルトニア姫。
それ・・アーシュが買ってくれるの?
どうするかな!
おねだりしてみる?
と笑いながら話すアーシュ
エイル・・そう言って頬をなでて
顔を近くに寄せて
唇を重ねてみる
一着だけだぞ・・。
クスと笑う
幻のようにアーシュの身体は
解けゆく
キラキラとした光る物が
子竜の身体に吸い込まれいく
ワン子が目を覚ますと
先程の黒髪の戦士は何処かに行ってしまってたワン
そして 気持ち良さげに
エイルさんに抱かれ
俺さま特等席と言わんばかりに
すやすやとやすらいでいる
子竜さんがいたワンワン!
しっ!少し疲れてるみたいなの
しかし さりげにエイルさんの胸元にベッタリぺったりしてるワン
あ 薄く目を開けた
が、しかし気持ち良さげに
再び胸元に
エイルさんの胸元になついてますワン!
それから
町の警備団の人達がやって来て
子供達やネコ達は無事に保護されたワン!
子供達や町の人達がネコを引き取るか 新しい良い人を探して
またネコサーカス団をするそうな・・。
もちろん
ギャメラ(カメさん)も引き取られる事に!
ねぇ!ワン子さん
お洋服買う事にしたの!
子竜・・アーシュがね
自分の財布から
三着ぐらい購入して良いって!
寝ボケながらもエイルさんの言葉に反応して目を覚ます・・が
何故かエイルさん
柔和なる微笑を浮かべ 魔法の笛で笛を吹く
カクン!と何か抗議したげな子竜さんは寝てしまう
(-_-)zzz
疲れてるんだょねぇ♪
ゆっくりゆっくり寝てていいからね♪
エイルさんの柔和な笑顔に何かどことなく怪しいムードが漂ってますが
大丈夫だろうかワン?
あ!大変 そう言えば
さっきの白いネコさんは!とエイル
場面が変わり少々荒れ果てた街の中
外壁の店の看板をぶら下げている長い棒のポールから飛びおりたのは
白の国の武官・リアン
...........................................................................
幸いなるかな憐れみある者
場面が変わり少々荒れ果てた街の中
ポールから飛びおりたのは
白の国の武官・リアン
先程の街中に溢れた羊達すごく騒ぎだったな
と独り言
街中 あちらこちら壊れてるな・・。
淡い金の髪 薄い青の瞳の整った容姿穏和そうな端正な顔立ち で
長身の白の国の武官
街を見渡していたリアンの足元に
ミィと鳴く
足元に白いネコ
口にくわえてるのは金色の小さなカナリアの造り物
綺麗なネコさんだ
おや!怪我をしてるね見せてごらん!
片手で抱き寄せて短く魔法の呪文
大した事なくて良かったね。
このカナリア・・。
あ!オルゴールか
ちょっと壊れてるが 待って
んッ
片腕だと 細かい作業は
難しくて・・。
よし! これでどうかな?
金色のカナリアは音楽を奏でる
ニヤン! 嬉しそうな白いネコ
白いネコはまたカナリアのオルゴールをくわえ込み
何かを捜すように・・街の中へ
家に帰るのかい?
気をつけてね。とリアン
ニヤンと答える白いネコ
あらら!優しい人ね!
と後ろから女性の声
綺麗な黒髪が風になびく
ちょっと勝ち気そうな美少女が立っていた。
すごく騒ぎだったわね。
そうですね!
はじめまして リュース家公女アルテシア姫
白の国の武官リアンといいます。
あらら!私の事を知ってるの?
私の国・・白の国では有名ですよ。
憐れみ深きリュース家
この黒の国の者でありながら
敵国である 捕らえた白の国 千人の人質を
無条件で 国に返した。
他にも逸話があるが代々情け深い領主という話だね。
にこやかに話をするリアン
・・お褒めにあずかりとても、とても光栄ですわ
白の国の武官殿
でも・・ね ウインク
(^_-)しながら 答える。
うちの一族は
その白の王家との血縁関係にあるから
白の国の人間には優しいのよ!
それだけなの
リュース家には 良く
その敵国の白の王家や貴族が
嫁いで来るの!
その場かぎりの和平条約に
敵として囚われて
そのまま行き先がなくて
捨て場のように
リュース家に預けられて
そのまま一族に加わったり
私のお祖母さまは
戦争で囚われて
先々代の黒の王と恋に落ちたものの
別れる羽目になって白の国にも戻れずに
リュース家に嫁いで来たり・・。なんてね!
その話に 思う事があるのか
微妙に表情を変えるリアン
ま! 変な話を聞かせしまって
ごめんなさいね
いえ! そのお祖母さま
姫君の話も 私も知ってますよ
穏和な笑み・・。
リュース家が 行き場のない
その姫君を優しく迎えて包んでくださった事に
同じ白の国の人間として
感謝してますよ
・・微笑するアルテシア姫
ねぇ!これからどうするの?
白の国の武官さん?
え!そうですね
知り合いに会いに来たのですが?
留守でして
ひとまず 美味しい酒を出すと評判のそこの酒場
酔っ払い天使亭に行くつもりでしたが
ふぅーん 私は金色のブルーベリー・・。
あ!
あ!ない!
財布がない さっき落としたのね!
まっ青!になるアルテシア姫
ねぇ!武官さん!勝負しない?
えっ?
お酒の飲みくらべ♪よ
いかが?
とりあえずこれにて
特別編☆爆走する羊たちは
FINですワンワン☆
・・お・ま・け・・☆
エイルさんは新しい服5着 ご購入~☆
うち4着はお城に届けてもらいましたとさ・・ワン☆
・・後日談
その後,街のどこかの家の窓辺で寄り添う二匹の白猫の姿と
小さな金色のカナリアのオルゴールがありました・・。