夢は異世界転生
「あ〜俺も異世界行きて〜」
ベッドの上で寝っ転がりながら異世界系、携帯小説を読み、そんな言葉を口走る男、川村亮介、27歳は明日も仕事がある事から現実逃避をしている。
「俺も異世界行って勇者にでもなってハーレムを築きたいぜ!」
だが、現実とは悲しいもので今この携帯小説を読む時間も有限であり、刻一刻と仕事の出勤時間が迫る。
「もうこんな時間かー」
ふと、時計に目を向けてみると既に時刻は午前1時を回っていた。
亮介が家へ帰ってきてから既に3時間が経過している。
その3時間の殆どが異世界系、携帯小説を読むことに費やしていた。
彼はそれ程までにハマっているのだ。
「そろそろ寝るかなー」
彼はそう呟くと片手に持っていた携帯を充電器に繋ぐとベットの側に投げる。
部屋の電気を消し、布団に包まった。
(クソー、仕事なんか行きたくねえ!明日会社爆発しねーかなー)
布団の中でそう思いながら、明日自分が会社へ行ったらやらなきゃいけない仕事を思い浮かべながら
明日一日の自分の仕事の計画を考えていく。
この男は仕事が嫌いといいながらも根が真面目なのである。
そして、ある程度明日の仕事の計画を頭の中でまとめた、彼は目を瞑り願うのだった。
(明日、起きたらどうか異世界に転移してますように)