今日はイヤホンをつけよう
お久しぶりですm(_ _)m
執筆活動始動いたします!!!!!
1
「また土曜日会えるから。大丈夫だよ。」
私が彼にすがって泣いたとき、必ず言う言葉。
彼が微笑んで言うものだから、私は、また1週間頑張ろう。って思うのだった。
単純で、馬鹿だろう。
私は馬鹿だ。勉強できない、運動できない、人付き合いが下手。
容姿だって端麗ではない。むしろ粗悪だ。
それに比べて、彼は馬鹿ではない。
テストは常に上位をキープ。運動はまぁまぁ。よく人前にでて、頭の良いことをよく喋っている。けど容姿は端麗ではない。(人のことは言えないが)
何回嫉妬したことか、何回泣かされたか、何回見下されたか。
私と彼は正反対。なんで付き合ったのか?
それはわからない。
私だって知りたいぐらいだ。
「……うーん、なんか文字数多いな……。絶対に見る人いねぇだろ……」
スマホを片手に黙々と文字を打っている私。
今、小説を書いている。趣味で。
文才能力はもちろんない。あったら国語は常に上位をキープだ。
「やっぱり私はダメだなー」
「10回目」
「だって本当にダメなんだもん」
私はいつものように後ろにいる彼を抱き締める。
「なんでダメなの?」
「小説が書けないから」
「小説書けること自体すごいことなのに?」
「それもそうだけど……」
「もっとプラスにとらえてみなよ」
「私はそんなにできた人間じゃありませーん」
「あ。また、マイナス発言する」
「どうせ私なんて勉強できないクズ野郎ですよーだ。君に比べれば私なんて……」
最後まで言えなかった。
理由は簡単。
キスしたから。彼が。
「大胆だねー」
「そんなこと言われるとさすがに私も怒るよ」
「めんごめんご」
彼は更に強く抱き締めた。
彼の匂いがする。私の好きな匂い。
「なんにもできなくないから」
「できない彼女だよ、私は」
「それでもいいよ。」
「ほんとにー?そんなこと言うとなんにもしないよ」
「いいよ」
「私のこと嫌いになるかもよ」
「もしかしたらあるかもね。けど、少なくとも今は好き。
大好き。」
また、キスをした。今度は深い深いキス。
窓の外から風の音がする。
夕焼けが私たちを照らす。
彼が私に触れる。
私も彼に触れる。
今日だけ手を繋ぐ。
私は彼のことが大好きだ。彼も私が大好きだ。
彼がいてくれればいいの。
愛してくれればいいの。
好きでいてくれればいいの。
私もあなたを愛するから。
電車のホーム。
私は電車の中で、彼はホームに立つ。
泣きそうな私を見て、彼は言う。
「咲、また土曜日ね。」
「うん。またね、未來。」
私の言葉と共に扉が閉まった。
私の土曜日はネットサーフィンです……( ;∀;)