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スズのオト  作者: みぷ。
1/1

今日はイヤホンをつけよう

お久しぶりですm(_ _)m

執筆活動始動いたします!!!!!

1

「また土曜日会えるから。大丈夫だよ。」

私が彼にすがって泣いたとき、必ず言う言葉。

彼が微笑んで言うものだから、私は、また1週間頑張ろう。って思うのだった。


単純で、馬鹿だろう。

私は馬鹿だ。勉強できない、運動できない、人付き合いが下手。

容姿だって端麗ではない。むしろ粗悪だ。


それに比べて、彼は馬鹿ではない。

テストは常に上位をキープ。運動はまぁまぁ。よく人前にでて、頭の良いことをよく喋っている。けど容姿は端麗ではない。(人のことは言えないが)


何回嫉妬したことか、何回泣かされたか、何回見下されたか。


私と彼は正反対。なんで付き合ったのか?

それはわからない。

私だって知りたいぐらいだ。


「……うーん、なんか文字数多いな……。絶対に見る人いねぇだろ……」


スマホを片手に黙々と文字を打っている私。

今、小説を書いている。趣味で。

文才能力はもちろんない。あったら国語は常に上位をキープだ。


「やっぱり私はダメだなー」

「10回目」

「だって本当にダメなんだもん」


私はいつものように後ろにいる彼を抱き締める。


「なんでダメなの?」

「小説が書けないから」

「小説書けること自体すごいことなのに?」

「それもそうだけど……」

「もっとプラスにとらえてみなよ」

「私はそんなにできた人間じゃありませーん」

「あ。また、マイナス発言する」

「どうせ私なんて勉強できないクズ野郎ですよーだ。君に比べれば私なんて……」


最後まで言えなかった。

理由は簡単。


キスしたから。彼が。


「大胆だねー」

「そんなこと言われるとさすがに私も怒るよ」

「めんごめんご」


彼は更に強く抱き締めた。


彼の匂いがする。私の好きな匂い。


「なんにもできなくないから」

「できない彼女だよ、私は」

「それでもいいよ。」

「ほんとにー?そんなこと言うとなんにもしないよ」

「いいよ」

「私のこと嫌いになるかもよ」

「もしかしたらあるかもね。けど、少なくとも今は好き。

大好き。」


また、キスをした。今度は深い深いキス。


窓の外から風の音がする。

夕焼けが私たちを照らす。

彼が私に触れる。

私も彼に触れる。


今日だけ手を繋ぐ。


私は彼のことが大好きだ。彼も私が大好きだ。

彼がいてくれればいいの。

愛してくれればいいの。

好きでいてくれればいいの。


私もあなたを愛するから。


電車のホーム。

私は電車の中で、彼はホームに立つ。


泣きそうな私を見て、彼は言う。

「咲、また土曜日ね。」

「うん。またね、未來。」


私の言葉と共に扉が閉まった。


私の土曜日はネットサーフィンです……( ;∀;)

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