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煙と霞草
僕は、生きてても、良いんだろうか。
教えてくれよ。
彼女だったら分かるだろうか。
いや、僕は答えを求めてなどいない。
僕は誰かの為でなく
僕がそう思ったから
こうやって今もなんとなく生きているんだ。
何かの為でなく、誰かの為でもなく。
僕がこの生を終える必要性を感じていないから
死なないで何故か今も心臓が動いているんだ。
なんだか
生の重みを、
忘れちゃいけない温かみや質量を、
僕は忘れてしまった気がするんだ。
彼女はなんで生きているんだろう。
僕が知る由もない、か。
生について考えていたら
愛というものに触れてみたくなった。
どんなものなのか、はっきりとした形で教えてもらったことのないそれは
今のところは
彼女に触れて
彼女を壊すことで
一時的に手に入れられると思った。
僕は何の前触れもなく
彼女を乱暴に扱った。
それでも彼女は僕を煙と扱うことはしなかった。
白い肌に朱が差した。
紅い筋が這った。
彼女のことを
美しくも、
脆いと思った。
ただひたすらに僕に、
こんな壊れた僕に
身を委ねる華奢な彼女の温かみに
僕はただただ
身を埋めていた。




