表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/19

オレンジ

僕の家は大学の最寄り駅から2駅先のところにある。

簡素な住宅街が立ち並ぶこの街は、目立った建物はないけれど、コンビニや中型のスーパーなどがあり、生活に困ることはない。


僕と彩は、家の近くのスーパーで夕食の食材を買い、住宅街を通り抜けていく。


僕はこの帰り道が好きだ。

一軒家の屋根は夕陽に照らされ、秋の少し冷たい風が、僕の肌の上を滑っていく。

ちなみに、春は春で暖かな風が吹き、夏はさわやかな、肌にまとわりついた汗を乾かしてくれる風が吹く。冬は、心底冷たい風が、僕の足元から頭のてっぺんまでを凍りつかせる。

どれも、僕の好きな風であることは間違いない。


「なに笑ってるの?」


僕の少し前を歩いていた、オレンジ色のした彩が振り向いて小首を傾げる。


「いや別に」


それでも、僕は顔に張り付いた微笑みを消すことができない。


「ふーん」


彩は、体を前に向き直し、両手を体の後ろで絡ませる。


「ところで、今日は康平さんはいるの?」

と、彩は僕に問う。


康平さんとは、僕と一緒に暮らす(僕はルームシェアをしているのだ)大学3年生だ。そして、僕の幼馴染だ。家が近く、よく遊んでいた。

康平さんは、上京して、大学1年の時は、1人暮らしをしていたのだけれど、僕も上京すると決まった連絡すると、真っ先にルームシェアをしようと言ってきた。

家賃がどうのこうのというよりも、私生活が荒い康平さんは、すぐにお金を使ってしまう質で、一人暮らしの時には電気代・水道代未納で止められたこともあるほどらしい。そこで、(康平さん曰く)真面目な僕と住むことで、それを解決しようということらしい。


「今日は夜勤だから、帰ってくるとしても、明日の朝だと思うよ」


「そっか」


僕らは立ち止まる。

外壁は白で囲まれた何の変哲もないマンションに、僕らは入っていく。



お読みいただき、ありがとうございました。

次話もよろしくです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ