プロローグ
初めての投稿です。
どうぞよろしくお願いします。
「君はブラックでいいんだっけ?」
「はい」
僕はそう答えてそっと周りを見渡す。
やっぱり、変なところだな。と、思う。
でも良いところだな。とも思う。
壁に掛かった、風景画の絵。
窓から射す、白い日差し。
窓から見える、草原。
「はい、どうぞ」
僕の目の前にマグカップが置かれると、鼻からコーヒーの匂いが入ってくる。
僕は、白いマグカップを持ち、2.3度手の中で回す。そして、一口すする。
なぜだろう。昔飲んだコーヒーの味は、泥みたいだったのに、このコーヒーは、そんな味がしない。
僕は、前から受ける視線に気づいて、前を向く。そこには、スーツ姿でハット帽を被った、色白の少年。
「たまに、来るんだ。君たちみたいな人が」
僕は、そっと頷く。もちろん、意味なんてない。
「そして、僕は君たちみたいな人から話を聞く。言ってしまえば、暇つぶしなんだけどね」
「あなたは、誰なんですか?」
僕は敬語で尋ねる。相手は少年なのに。
ハット帽の少年は、口元を緩める。
「神様なんだよ」
別に、僕は驚かない。僕が興味を持っていたのは、彼が何者かということだけだ。そして、それが分かった。
「神様は、暇なんですね」
「暇なんだ」
「だから、話を聞く」
「そう、話を聞く。暇つぶしにね」
少年は、ウィンクをする。
僕は、周りを見渡す。
白い木の木材でできた、木造の一軒家。
天井から吊るされている、丸いライト。
窓から見える、空は異様な程青く、雨が降ったわけでもないのに、虹が見える。
一人の女性がこちらに手を振る。
草原を歩いて、こちらにやってくる。
僕は、そっと微笑む。
「さぁ、君たちの話を聞かせてくれないか?」
お読みいただき、ありがとうございました。
次話もよろしくお願いします。




