幼少期
『……過去に戻れたのか…?』
ここは…部屋か…?
〖ともや、ご飯よ〗
『…!!』
〖どうしたの?ともや?〗
『母…さん…?』
オレの母さん…か?
オレはともやってゆーのか?
〖早く来なさい、ご飯冷めちゃうわよ〗
『うん』
母さん…
母さんの手料理…
‘バシッ’
【おう、クソガキ、ご飯食うときは‘いただきます’ってゆーんだろうが、なんべん言わせりゃ気が済むんだこら】
『……!!』
誰だ!?コイツ!?
〖もー、あんま強くひっぱたかないでよ、見えるとこにアザ作られるとあとあとめんどくさいんだから〗
【このクソガキの‘お行儀’を正すためにやってんだよ、間違った事してねーんだからいーんだよ】
〖やるのはいーけど、せめて目のつかないとこにしてよね〗
【おら、クソガキ、こっちこいや、今からパパが躾てやっから、】
『…』
なんなんだよ、こいつ、今‘パパ’って言ってやがったぞ、こんな奴が…オレの…親父か、、?
【たく、めんどくせーなクソガキ、おい、なんなんだその目つきは、?】
『……』
【…お仕置きだな、おら、】
‘ドンッ’
‘ガバッ’
『……!!』
‘ジュッ’
.『…ッ!!』
【よい子にパパの言うこと聞かないからだぞ~、ギャハハハハ、おい、見ろよリサ、こいつ根性焼きしても泣かねーぞ、行儀はわりぃが根性はあんだな、ギャハハハハ】
〖その辺にしといてあげなよ、〗
【あ、おめー、オレに指図すんのか?】
〖そういう訳じゃないけど…〗
【そもそもおめーの躾方がわりーからだろが、】
〖…ごめんなさい〗
【謝りゃいいってもんじゃねーだろが、】
〖…グスッ。〗
‘ばきッ’
【泣きゃ許すとでも思ってんのかこら】
〖ごめんなさい…ごめんなさい…ちゃんと…しつけるから…ごめんなさい…〗
【おめーらめんどくせーんだよ】
ドタドタドタ…ガチャン…バタン。
あのヤロぉ、どこ行きやがった…
〖ともや…ごめんなさい…〗
この女…最初止めにすら入らなかったじゃねーか、そのくせなんだ?急になよりやがって
〖いつもいつもごめんね…ママがいけないの…だからあの人には逆らえない…それにママ…あの人じゃないとダメなの…短気でやりすぎるときもあるけど、普段はすごく優しいから…〗
『母さ……ママ、パパどこ行ったの…?』
〖多分頭冷やしに行ったの…。あの人も分かってるの、自分がやりすぎてるって事…でも…スイッチが入っちゃうとダメみたいだから…、でもきっと、そのうち変わってくれると思う…だからママ、それまで待つの…〗
母さん……
〖さ、ご飯食べよっか、〗
『うん…』
なんなんだ、
コレがオレの母親と父親
コレがオレの幼少期なのか…?
くそ…
背中が熱くていてーよ…。