ホームレス
「おじさん!遊んでくれてありがとう!また遊んでくれる??」
『気が向いたらな、つか、おじさんじゃねーよ、オレは……、お兄さんだ』
「お兄さん!またね!ばいばーい!」
やかましいガキだったが…優しい子なのはよく分かった。
最後はオレまで楽しんでた。
ま、仕方ねえ、また遊んでやるか。
とりあえず腹減ったな…、
オレんちは…どこだ…?
わからない
やたら広い公園をさまよったオレは木が立ち並ぶ公園内の林?にホームレスの居住地区を見つけた。
『ホームレスか、何か恵んでもらえねーかな…』
オレはブルーシートや段ボールで囲ってるホームレスのとこへ訪ねた、
『すんませーん、誰かいるかい?』
…
「だれだ」
くさっ。
髭もじゃの汚いおっさんが現れた…
「なんだおまえは?」
『あぁ…、腹減ったから何か恵んでくんねーかな?金はねーし、家もねーし、つかオレ記憶喪失らしーんだわ。』
「…お前さん、気味が悪いな、でも素直なやつなんだな…とりあえず今日は面倒見てやるから中に入りな」
『家は狭いけど心は広いなおっさん、お邪魔するぜ、とりあえず飯くれ』
「ずうずうしいな、ほら、缶詰めやるよ、食え」
『わりぃな、いただきます』
「意外だな…ちゃんと“いただきます”が言えるんだな。」
そう言われてオレ自身も意外だなと思った、勝手に出てきた言葉…何か思い出しそうになったが、とりあえず缶詰めを食らった
『足りねーな』
「ごちそうさまは言えないのか、もうないぞ、起きてると腹が減る、寝ろ」
『……』
「そこで寝な」
『……』
オレは腹が減るのを我慢するため寝た。