変化
「ちょっとー!どこ行ってたのよー!?」
『散歩』
「散歩~??朝から散歩なんて…意外と健康的なのね(笑)」
『…まあな』
「そろそろ、マキト君のとこ行こっか?」
『ああ』
オレ達はマキトの家に向かった
「そういえば…えり(マキト君の母親)今日出勤してなかったな…体調でも崩したのかな…」
『……』
「公園通り抜けた方が早いから!」
オレ達は公園を突っ切るため、園内に入った
「お兄ちゃーん!」
『マキト』
「今日も遊んでくれる?」
「ねぇねぇ、マキト君!お母さんて…どうしてる?」
「ママは…ずっと寝てるよ!」
「そっかぁ…やっぱ具合悪いのかな…」
『マキト、親父は?』
「パチンコ屋さんだよ!」
『そうか…お前の親は一緒に公園に来てくれないのか?』
「…うん!でも、一人でも楽しいもん!あ、今はお兄ちゃんとお姉ちゃんがいるから3人だね!」
「今日はお姉ちゃんも一緒に遊んであげるからね~!たくさん遊ぶぞー!」
「わーい!嬉しいなー!」
『はは…』
「…!!トモヤが笑ってる!!笑った顔…かわいーね(笑)」
『う、うるせー』
「お兄ちゃんも楽しい?」
『ああ、楽しいよ…』
オレ達は遊んだ
楽しい…楽しいよ…
オレは分かった…
オレの復讐相手は…チンピラ野郎だったんだ
こんな、優しくて無邪気で可愛い子を縛り付け、痛めつけている
オレは許せない
いくら親子だからといってしていい事と、しちゃダメな事ぐらいある
アイツはしちゃいけない事をしまくってる
子に罪はない
罪のない子に罰を与えてはならない
今なら…分かる…
オレの親父を殴り殺した奴の気持ちが…
分かる…
だからだろう…
記憶が抜け落ちているのは…
オレもソイツと同じ立場になってしまったからだろう…
記憶が戻らないのは…




