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抜け落ちた記憶
次の日。
「ただいまー、って、トモヤ、まだ寝てるかな…、ん…!いないし!どこ行ったんだよー!トモヤー!泣」
オレは公園にいた。
考え事をしていた。
唯一、思い出せない記憶…
オレの父を殴り殺し、母を自殺させやがった奴
なぜ思い出せないんだ…
「おぉ、兄ちゃん」
『アンタは…?』
「恩人の顔をもう忘れたのか…」
『…、あぁ、ホームレスのオヤジか』
「生意気な口は相変わらずだな」
『こんな朝早くからどーした?』
「仕事だ仕事。兄ちゃんこそどーした?寝床は見つけたのか?」
『仕事…空き缶集めか?』
「町掃除とも言うがな、汚す奴が後を絶たないからな」
『たしかにな。まあ、頑張れよ』
「おうよ、じゃ。」
ホームレスも大変だな…
…腹減ったな
そろそろゆかんとこに戻るかな。




