カレー
ドンドンドン
「はーい!どなたー?」
『オレだ』
「オレ…?あ、無愛想なお兄さん?」
『オレの名前はトモヤだ』
「トモヤってゆーんだ!かっこいー名前だね!てか、記憶戻ったんだ?」
『まあな』
「にしては…浮かない顔してるね、」
『ああ』
「どーしたの?」
『…腹減った、つか風呂貸して、』
「…いーよ(笑)汚いもんね(笑)若干…臭うかも…(笑)」
『あ?』
「なんでもなーい!ご飯何食べたい??」
『カレー』
「あれ?もしかして、私のカレー気に入ってくれたのかな?」
『…風呂入るわ』
「はーい!」
、
、
、
、
、
、
、
、
『いただきます』
「どーぞ!召し上がれ~」
『あのガキの家…知ってるか?』
「知ってる…けど?」
『教えろ』
「え?!知ってどーするの?トモヤ関係ないって言ってたじゃん」
『ああ、関係ない』
「じゃあどーして?」
『…また公園で遊ぶんだよ…アイツと』
「…ぷ、なにそれー(笑)トモヤ子供ちょー好きなんだね(笑)」
『…何か変か?』
「変じゃないけど(笑)」
『あの公園から近いのか?』
「近いよ、でも、アイツがいる時はマズいから~…」
『ああ、あのチンピラ野郎か…』
「アイツ…多分だけどー、明日はいないよ!確かアイツ行きつけのパチ屋でイベあるからね」
『よく知ってんな…』
「…昔、付き合ってたからさ、アイツと、」
『……』
「あ、私これから仕事だからさ!ウチ泊まっていきなよ!どーせ行くとこないんでしょ?」
『…ああ、悪いな、助かるよ』
「いえいえ、トモヤみたいな人ってなんか…放っておけなくて(笑)」
『お人好しは後で痛い目見るぞ』
「トモヤは大丈夫!トモヤは良い人だもん!」
『何を根拠に?』
「んー、なんとなく!(笑)」
『……』
「じゃあ行ってきまーす!」




