父 母 オレ
次の日の朝
【おはよ、今日天気いーから公園行くぞ】
『うん!』
オレの感情が昔に戻ってきてるようだ…
素直に喜んでしまった…
【おい、リサ、皆で公園行くぞ】
〖うん、じゃあお弁当作るね、〗
なんだ、普通の家族みたいに…
昨日の出来事が嘘みたいだな…
コイツら二重人格か…??
〖よし、じゃ、行こっか〗
オレ達は公園へ行き、
普通の家族のように過ごした。
楽しかった…幸せな気持ちになれた
昨日はあんな事されたのに…
なんなんだよ…
意味わかんねーよ…
【もう帰んぞ、】
オレは幸せ…だった。
〖ただいまぁ、疲れたねー〗
『でも楽しかったよー!また公園行きたい!』
勝手に出る言葉…子供に戻ったみたいだ…
あ、テレビみる時間だ…
いつもみてる子供番組だ
懐かしいな…毎日みてた…
ゴロゴロしてみてるオレに近寄る父
服を捕まれる。
【おめー何くつろいでテレビみてんだ?手洗いうがいしたんかよ?あ?】
…忘れてたよ…ごめんなさい…
毎日のように言われてた言葉…
‘外から帰ってきたら手洗いうがい’
忘れてた…
楽しくて…忘れてた…
したくないからしないんじゃないんだよ…
めんどくさくてしないんじゃない…
楽しくて…嬉しくて…幸せで…
怒ると恐いパパとママだけど…
ボクは大好きだった…
愛していた…心から…
ボクはパパに服を捕まれ、壁に突き飛ばされ、首を絞められる
【なんべん言やわかんだクソガキ、なんでパパとママの言うことが聞けねーんだ?あ?】
…ごめんなさい…ごめんなさい…
【ウチにはオメーみてーなクソガキいらねーんだよ】
ボクはまた放り投げられ、外に放り出される、
『パパ!!パパ!!ごめんなさい!!ちゃんと手洗いうがいするから!!パパ!!パパ!!』
ボクは必死になってパパに許しをこう。
【…クソガキ、うるせーんだよ!!】
パパは外でも構わず手を出した…
家の前だからかな…
「おい!!なにしてんだ!?」
【誰だおめーわ!?他人は引っ込んでろや!】
「子供に手を出す奴を見て引っ込んでられるか、オレはそういう奴が1番許せないんだ!」
たまたま通りかかった男の人が、パパとケンカしてる…やめて…ボクが悪いんだ…やめて…
「アンタみたいな親が罪のない子供達を殺すんだ!!!!オレは許さない…許さない…!!!!」
【な、なんなんだおめーは!?】
「うわあー!!!!!!」
‘ばきッ’‘ばきッ’‘ばきッ’‘ばきッ’‘ばきッ’‘ばきッ’‘ばきッ’‘ばきッ’
【………!!!!】
パパが…知らない男の人にたくさん殴られてる…
ママ…助けて…ママ…
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
男の人が近寄ってくる…
「もう…、もう大丈夫だよ…、痛かったね…怖かったね…でも悪い奴はもうやっつけたからね…」
『……』
怖いよ…怖いよ…ママ…ママ…
助けて…ママ…
男の人の拳は血だらけになり、動かないパパ。
〖…!!!!〗
ママが駆けつけボクを抱きかかえパパの所へ駆け寄る…
パパは顔と頭が血だらけになり、動かない…
ボクは泣いた…
パパ…パパ…パパ…パパ…!
気づくとオレは過去から現代に戻っていた。
オレは泣いていた…
そうだ…全部思い出した…




