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第8話 再び、月曜日

感想、評価、書いて欲しい話などがあればなんでも書いて下さい。やる気がかなり出ます。

ボクはどうしてこんな場所にいるんだろう。


そんなボクの心の声を読んだのか月那が


「そうですわね。強いていうならあなた様がシューティングスター社の重役だからではないでしょうか」


だからってなんでこんな銃弾が飛び交っている場所に………


話は数時間前に遡る。


ボクが学校に行く準備をしていると


「土流さま、今日は学校ですがワタクシの力で公休にしましたので仕事の方を優先してください。」

とかなり理不尽なことを言ってきたので反論しようとしたら


「失礼します。」という月那の声が聞こえてそれから意識がぷつりと消えて気付いたらヘリコプターに乗せられてどこかに向かっていた。


そこまでは良かったんだけど(全然よくないけど)それからがいろいろとヤバかった。


まず始めに運転しているのが月那だということに気付く。


ツッコミ待ちかなと思って話しかけたら


「死にたいんですか」


とかなり目がマジだったので黙ることに………


その次に燃料があまりないことに気付く。


なんで素人のボクが気付いたのかってそれはね、あれだけ大きい音で警告されたら誰だって気付くよ。


普通はね。


でも月那はずっと運転しているのにそれに気付いた様子がまるでないのには………びっくりだったよ。


ボクが燃料がないことを伝えようとするたびに月那はボクをまるで親の敵のように睨みつけてくる。

ここで月那に言っておけば事態は少しは収まっていたかもしれない。(まあ無理だと思うけど)


そのつぎになんと戦闘機がこっちに向かってミサイルを数え切れないほど撃ってくる。


それでも月那は全然気付かない。


ボクだけが冷や汗をかきまくり月那はひたすら前だけを見ている。


ボクはありったけの勇気を振り絞って月那に話しかけようとするが


「………あの」


「なにか用ですか。」(少し切れ気味で)


「いえ、なんでもありません。」


その間にもミサイルが後ろから………


志村、後ろって違う。


あ、当たるっうか死んだ。


そう思ったのに何故いつまでたっても衝撃がこない。


後ろを見てみるとそこにはなんとあれだけあったミサイルが全て撃ち落とされている


「フッ、フッ、ザ〇とは違いますよ。ザ〇とはね。」


とかなりひくような姿の月那がいた。

月那さんトランス状態に入っているんですけど………


相手の戦闘機もヘリコプターがミサイルを撃ち落としているのを見て顔色が変わったのかリーダー機みたいなものが出てくる。


ボクは相手の心の声が聞こえたような気がした。


(あたっっれ!!)と


相手が言ったようにそのミサイルは当たった。


月那はトランス状態が解除されたのか普通の人が言ったらボコラレルような声で


「テヘッ、落ちちゃいました。」


と可愛く言い放った。


だけどそんな月那の新たな一面よりもさらに衝撃的なことが………


なんとボクたちのヘリコプターを落としたのが妹の天唯だった。


いろいろツッコミどころが満載で何も口に出来なかった。


本当にビックリしたときって口が回らないんだね。


しかも紙には中国語でがんばれって書いてあった。(わざわざ親切に日本語で訳してあった。)


ボクが唯一心配していた天唯も立派な変人だったらしい。

天唯だけは違うと思っていたのに………(涙)



まあ裏切られるのには慣れているよ。


こうして子供は大人になっていくんだなと哲学的にことを考えつつヘリコプターが落ちるのを現実逃避しようとしたけどその行為は無駄だったらしい。


月那が


「現実逃避していると死にますよ。」

(ありえないくらい冷たい声で)


その一言で現実に戻ってこれるボクって


こうして脱出したわけなんだけど


えっ、どうやって脱出したのかって


聞きたい?


聞かない方が身のためだと思うけどな


アレヲミタラシヌヨ


カタコトになったボクに免じて脱出方法は訊かないでお願いだから(涙)


まあそんなわけで脱出した訳なんだけど


そこは見たこともない町でした。


しかもどの場所からも常に銃声と人の叫び声が………


こうして話は最初にもどるんだけど…………


ボクが逃げようとすると月那が先手をうって


「ちなみにこの町の外側はかなり危険ですけど………」


月那がなんか言っていたような気がするけど気にしない。


普通こんな危ない町よりも危険な場所があるとでも思う?


ないと思うよね。


でもこれがあるんだよね。


外には普通動物園でみるライオンや虎が………それだけならまだましだよ。(今までのボクならましとは思わなかった)


だって大きいんだよ。


普通のサイズの3倍以上はあるよ。


それだけならまだいいよ。(全然よくない)


その3倍以上のトラやライオンがウサギみたいに可愛い小動物に捕食されてんだよ。


ちゃんと月那の話を聞けば良かったなと現実逃避してこの場所から逃げようとしたんだけどあのウサギが逃がしてくれなかった。


「おい、そこのお主」


しかもこのウサギがしゃべるんだよ。


へっ、しゃべる


「だから、お主」


本日3度目の現実逃避をしようとしてボクの脳はショートした。


……………


………



「はあ、へんな夢みた。」


「夢?ここは現実?」


やっぱり夢じゃなかった。


ウサギが喋っている。


しかも何故に疑問系


「お主、あとちょっとで死んでた?」


いや聞かれても………


「ここはどこなんですか。ウサギさん」


「ここは強者のみ生き残れる絶海の孤島?それに名前はウサギじゃなくて星流星ほしながれせい?一応星流流火の妹にあたる?以後よろしく?」


ってことはボクのおばさんにあたるのかよ。


いろんな意味でありえないと心の声で叫ぼうとしたらおばさんが


「おばさんはダメ、次いったら5回死なす。」


とかなりドスの聞いた声で脅してきた。


っていうかさっきまでのはキャラを演じてたのかよ。


「まあそういうことね。」


あれっボク声に出してたっけ


「いや、別に声は出してないと思うわ。」


「君と喋っていても別に構わないんだけどこの近くは夜になったらもっと危険な奴らがでてくるから早めに町に戻ったほうがいいわよ。」


と優雅にタバコを吸いながらありがたく忠告してくれるおばさん


「三度目はないわよ。」


ちょっと切れ気味でボクに圧力を………ってボクの手が変な方向に


なのでさっきの話(断じてボクは喋っていない)をそらそうと別の話を振ってみる。


「おばさんじゃなくて星さんはどうしてそんな姿になったんですか?」


と聞くとおばさんじゃなくて星さんは遠い目をしてまるでなにかを思い出すように語り始めた。


「まあ強いていうなら気分かな。」


今のボクの前ふりかなり無駄じゃん。


「早く戻らないと危ない………ってもう遅いか」


なに言ってんだろうこの人


べつに人ではないけど


それが分かったのは10秒後だった。


ドカーンと漫画でしか聞いたことがないような大きな音がしたあとに黒い仮面を被った人が現れた。


「久しぶりだな。白き悪魔」


白き悪魔って………ウサギじゃん。


「ええ久しぶりね。名も無き亡霊、確か10年ぶり」


星さんじゃなくておばさんも普通にかえすのかよ。


「次はないと言ったわよね。」


思いっきり殴られました。


ボカっと音が本当にしたんだから


「何か雰囲気が変わったか。前回の勝負は引き分けだったな。まさか魔女である貴様がこんな姿になっているとは道理で見つからんはずだ。まさか俺から逃げるためか」


魔女なんかこの世の中にいるわけないじゃん。

真面目な顔して魔女とか語るなんて………(笑)


まるで夢をみるチャイルドか。


「「〇米か。」」


とウサギと黒仮面につっこまれてしまった。


ボク声にだしてないのに………


おばさんじゃなくて星さんは気を取り直して


「まさか、自惚れるのも大概にしてよね。わたしはもう疲れたの。この世界のことは大体理解したし違う世界に行くためにはこの姿が必要不可欠だったことに気づいたのよ」


その姿が必要不可欠な世界ってどんな所だよ。


「俺と勝負はどうするのだ。」


「だから10年も待っていてあげたんじゃない。天才と言われた私の唯一の汚点があなたに1回だけ引き分けたこと。だからあなたはここで死んでもらって私は違う世界に旅立つことにするわ。」


実際に自分で天才とか言ってる人がいたら引くと思わない?


別にどうでもいいって、まあボクも別にどうでもいいんだけどこうでもしないとボクの出番がなさげだからね。


星さんと名も無き亡霊さんがかっこよく話しているのはいいんだけど状況を考えて欲しい。


だって猛獣にかこまれてるんだもん。


「さっきから気になっていたんだがコイツは誰だ。」


と言ってボクの方を差した。


人を指差すときはこうじゃなくてこう。

説明ができなくてもどかしいな、おい


「一応甥かな。この子を見たのは初めてだけど多分くそ爺の秘蔵っ子」


秘蔵っ子ってもう死語じゃないだろうか。


まあ死語が死語か。


「あの人は相変わらずなのか。」


「さあ、そんなことよりもいい加減うざったいのよ。」


といってかなりいたはずの猛獣を消してしまった。


気づいてたなら最初からそっちのほうを片づけろよ。


「ふむ、力は衰えていないようだ。それでこそ元我が同朋だが俺たちの組織を裏切った報い受けるがいい。」


そう言って取り出したのはあり得ないぐらいの大きな剣


当たると即死は確実そうだ。


あんな大きい剣どこにかくしてたのだろう。


謎だ。でも世の中知らないほう幸せということもあるし、聞かないでおこう。


「一つ言い忘れていたが君にも勿論死んでもらう。コイツが死んだ後でな。」


そういって一瞬でウサギだったものをただの肉の塊にしてしまった。


おばさんじゃなくて星さん強いじゃなかったのかよ。


命の危険が迫っているはずなのに何故かボクは死ぬ気がしなかった。


「ふむ、力が衰えていないと思っていたが気のせいだったようだ。次は君の番だ。」


だから指を差すときはそうじゃなくてこう。


「こんなときにボケれるとは意外に器が大きいな。」


意外は余計だよ。


なんで心の声が読めるだよ。星さんとこの黒仮面は………


「何故心の声が読めるのか聞きたいか。それは簡単だ。君は顔に出しすぎだ。」


顔で考えていることが分かるって何者だよ。


そんなことを考えていると


「はあ、せっかく魔力溜めるのにいい姿見つけたっていうのになんでこの姿に戻らないといけないのよ。」(かなり早口かつ切れ気味で)


というセリフと共に白髪のメチャクチャ綺麗な人が現れた。


「ほう。いまのを避けるか。ウサギはあくまで媒体というわけか。」


とボクには何やらさっぱりの話を1人でブツブツ言っている。


「はあ、めんどくさい。」


おばさんじゃなくて星さんはやる気が皆無


まだウサギのときの方がやる気あったぞ。


対する名も無き亡霊さんは


「それでこそ元我が同朋」


とさっきと同じことを言っている。


もしかしてウマシカなのか


つまりバカなのかと言いたいわけなんだけど


星さんはこの状況に飽きたのか何か唱え始めた。


「聖なる輝きを放つ白き光よ相反する混沌より深き闇と合わさり全てを無へと返したまえ。」


「むっ、不味い」


そんな声が聞こえてさっきと同じ要領で星さんを切ろうするが何もかもが遅かった。


『lost world』


それを唱え終わった瞬間に名も無き亡霊とそこらへん一体が真っ黒だった。


魔法が本当にあるとはまさに百聞は一見にしかずだね。



「星さん、こんな姿一般人であるボクに見せても大丈夫なの。」


「まあいいんじゃない。多分あの子もそういう目的で君をつれてきたのだろうだし」


あの子って誰だよ。

「ともかく君はこれからいろいろな貴重な体験をする。まあせいぜい頑張ることね。」


そう言ってまた魔法を唱え始めた。


「めんどくさいから省略」


『quic move』


へっ景色が変わっていく。


ようはドラ〇エのルー〇か。


「はあ、わたしもやきがまわったかな。早く決着つけましょう、名も無き亡霊」


姿をあらわしたのはさっきの攻撃などまるで当たった様子がない黒い仮面の男


「ふむ、いいのか。俺はあの少年はここで死んだ方が幸せだと思うが」


「あの子にはあの子の人生があるの。それにあなたとわたしの因縁に巻き込むわけにはいかないわ。」


「もう一度いうわ。決着をつけましょう。」


「望むところだ。」


こうして人外同士の闘いが再開された。


……………


………



ここはどこだよ。

たしかおばさんに〇ーラを唱えられて変な空間を漂ってそれからどうなったんだろう。


「こんな場所にいたんですか。土流さまこの地区はかなり危険でけどよくご無事で」



「そういえばここに来たのは何の為?」


「企業秘密です。土流さまが知る必要はありません。」


「そう。」


なんか最近冷たくないですか、月那さん


「では目的も達成できましたし帰りましょうか。」


はあ、一体ボクは何の為にここに来たのだろう。


飛行機があるのなら最初からこっちでこいよと考えつつおばさんの言った言葉が気になるボクだった。


なんだか不吉な予感がする。

ボクが苦手なこのひと

NO.4

姓名:星流偲木ほしながれしき

年齢:18歳

兄弟:7人で長女

特技:読心術

一言:天上天下唯我独尊

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