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第7話 結婚式?な日曜日

ますます意味不明になっていますが楽しんでいただけるとうれしいです。


 朝、目を覚ましたら違う場所だった人はどれくらいいるんだろう。


 そんなにはいないとは思う。


 ちなみに違う場所だったときの最初の反応は


「仝々〆|‖」


 人間じゃない声がでました。(笑)


 人外の声って出るもんなんだね。


 そんなことよりもここはどこだ。


 なんかホテルみたいなところだけど・・・


 っていうかなんで手足が縛られてんだろ


 ボクはMじゃない。


 どっちかというとSだ。


 どうでもいい話だけど


 っうか本気で手足はずれないんですけど


 こんなことされる覚えは・・・多分ないはず


 昨日は自分の家で寝てたはずしかもあの家はなんだかんだいってもセキュリティーは最高クラスで蟻1匹も通れない。


 だから不法侵入はできないと思うんだけど・・・って手足が痛くて考え事ができない。


 手足縛られるのって本気で痛いよ。


 よい子のみんなはこんなことにしないようにボクとの約束だよ。


 はあ今日はまともな考えごともできそうにないな。


 いつまでこのかっこなんだろ


 誰かボクを助けてくれ。


 そんなことを考えていると出口から物音がしたようなしないような気がする。


 そんな物音がした後に何故かボクの拘束された手足が解けていた。

 しかもさっきみたいに気のせいのような音じゃなくかなりでかい音でドアを破壊する父さんと母さんが・・・見なかったことにしていいかな。


 だっていろんな意味でありえない。


 この家族と暮らしていてありえないことはないと思っていたボクが実際目の当たりにして引くぐらいだからね。


 こういうときは他人だ他人のふりをすれば・・・無理か。


 だいたい部屋にはボクしかいないと思うしとりあえず礼でも言っておこう。


「手足の拘束を解いてくれてありがとう。」


 そのときのお二方の反応は


 父さんこと星流昴ほしながれすばる


「うむ。」


 母さんこと星流流火ほしながれりゅうか


「あらあらあなたそれだけじゃ分からないでしょ。久しぶりね土流ちゃんまたいろいろと大変なことが起こってるみたいね(笑)」


(笑)って声に出して言う人初めてみたよ。


「まあいつものことだよ。」


「今度は結婚みたいね。全くお父様と慎之介おじさまはなにを考えているのかしら」


「母さん、どうにかじいちゃんを止めることできない?」


「無理ね。お父様が考えたことで失敗したこと見たことないもの」


「うむ。」


はあ、まあ希望的観測だったけど即答はないだろ、母さん


「まあこれはあなたの問題だからあなたがなんとかしなさい。」


「うむ。ひとつだけいっておく。これは将棋で言う王手であって詰みではない。あきらめなければ道は開ける。」


 いや、この状況がもう詰みに近いと思うけど・・・


「まあ母さんと父さんはあなたがどうするかを見せてもらうわ。月那ちゃんを悲しませたらダメよ。」


「うむ。」


「うむって、あなたさっきからそれしか言ってないじゃない。」


「いや流火、うむ以外もちゃんと言っているぞ(汗)」


 かっこはこの夫婦の流行りなんですか。


「もうあなたったら」


  なんか会話が結婚して何十年には見えないぐらいあつあつなんですけど


 だれかこのラブラブオーラを止めてくれ。


「そういえば父さんどうやってこの縄みたいなの切ったの?」


「うむ。」


 うむじゃ分からないって母さんじゃないんだし


 そんなボクの心の声を知ってか知らずか母さんが


「これはね。なんていえばいいのかな。気の応用みたいなものよ。まあ世の中知らないほうがいい世界もあるってことよ。」


 ボクの家族はいったい何をやっているんだ。


 本気で気になるけどなんか知らないほうがいいような気がする。



「そろそろ月那ちゃんが来るころだと思うから母さんたちはいくわね。あなた行くわよ。」


「うむ。」


 そう言って母さんたちはどこかに言ってしまった。


 母さんが言ったとおりに月那は・・・来なかった。


 月那じゃなく偲木さんだった。


 しかも何故かウェディングドレスの姿で


「どうだ。女がこんなものを着たがる気持ちが分からないと思わない?」


 いや女のあなたに言われても返答に困るし


「だいたい一週間はどっか言っているはずじゃないんですか偲木さん」


「あぁ、地暁から逃げるために一週間は戻ってこないつもりだったんだけどじじいに面白いことがあると言われてつい」


「まあそれはいいですけど何でウェディングドレス姿なんですか?」


「もちろんお前をおどかろかすためとあとは・・・後々分かるんじゃない。」


「それってどういうこと」


 偲木さんはなにを思ったのかボクに抱きついてきた。


「なにするんですか偲木さん」


「あと5、4、3、2・・・」


 0と言った瞬間に月那が入ってきた。


「土流さま、お起きになりま・・・」


 その言葉を言おうとして止まった。


 修羅場発動


 月那はよっぽど怒っているのかいつものような暖かい声ではなく冷え冷えとした声で


「土流さま、この方は誰ですか。全くワタクシというものがありながら2時間程説教でもしてほしいんですか。」


 ボクは大型肉食獣に睨まれた小動物のように何も答えられずにいると


「早く答えないとお説教ですよ。」


「えっと一応戸籍上では姉に当たると思うだけど・・・」


「声が小さいですわ。」


「だから戸籍上の姉だって」


「へぇ、ワタクシにそんな見え透いたウソが通じると思ったのですか。これは2時間説教じゃなくて・・・」


 ・・・ってなんだ。かなり怖いですけど偲木さんは偲木さんでニヤニヤしてるし誰かボクに優しくしてくれ。


「まあ土流の慌てふためいる姿がみえたからいいっか。月那ちゃんそいつの言っていることは正しいよ。あたしは正真正銘こいつの姉だよ。」


「へっ、そうなんですか。それならどうしてそんな格好をしてるのですか?」


「ああこれは月那ちゃんのウェディングドレスだよ。ちょっとあれが大丈夫かをあたしが確認しときたかっただ万が一ということもあるしね。」


「ってことはこれはあなたがつくったんですか?」


「えっと一応そうだけど何かおかしいところでもある?」


「いえいえこんな素晴らしいものは見たことないです。早速着替えたいですけどお義姉さまの着替えはどうするんですか」


「いや大丈夫ちゃんと着替えはあるから。っていうことで土流はここからでて言ってくれない。」


「分かってますよ。」


「土流さま、ごめんなさい。勘違いしてしまいました。」


「いやいいよ。誰にでも間違いはあるってどこかの偉人が言ってたような気がするし月那の新たな一面も見れたからね。」


「土流さま」


 はあこれからどうしようかな。


 逃げたら月那が可哀想だしそういえばボクはこの格好ででるんだろうか。


「いや、ちゃんと着替えてもらう。このタキシードに」


「偲木さん、もう終わったんですか。」


「ああ、もうそろそろ結婚式が始まるからさっさと着替えろ。」


 もう結婚式始まるのかよ。


 心の準備が心の準備がまだできてない。


「まあがんばってきな。あたしは親族席でせいぜい楽しませてもらうさ。」

「楽しむってどういうことですか。偲木さん」


「まずい、余計なことしゃべっちゃったな。じゃあそういうことで」


 そう言ってサッサと中に入っていった。


「ボクはここで待っていればいいのかな。」


「えぇ、そうですわ土流さま」


「いつの間にきたの月那」


「さっきですわ」


 いやさっきって気配すら感じなかったんですけど・・・


「そろそろだと思うんですけど・・・」


「それでは新郎、新婦のご入場です。」


「じゃあ行きましょうか。土流さま」


 そう言って手をつなごうとする。


「月那、本当にいいの。ボクとなんかで」


「またそれですか。打つ手がない限りこっちから出向くしかないでしょう。それは散々昨日も話あったことでしょう。」


 そうだった。昨日月那と何があっても大丈夫なようにみっちり話あったんだ。


「まあなんとかなるか。」


「そうですわ。じゃあ行きましょうか。」


 今度こそしっかり手をつなぎ歩き出した。


 神父はじいちゃんらしいしかもかなり真面目な顔で


「汝はこの者を永遠に愛することを誓うかの。まずは月那嬢」


「誓います。」


 続いてボクに


「土流はこの者を永遠に愛せると誓えるかのぅ。」


「誓います。」


「それでは誓いのキスを」


  えっ誓いのキスって・・・本当にやるの。


 だれかドッキリでしたとかないの。


 今日はちょうどエイプリルフールだし・・・何もないみたいだね。


 こうなったらキスするしかない。


 まずベールを上にあげてあとはキスするだけか。


 唇と唇が触れ合う一歩手前でまさにそれは起こった。


 パーンと乾いた音がしてからはまるで時間止まったかのように遅かった。


 ボクは振り向く。


 何十発の銃弾がボクの方向に向かっていた。


 ゆっくりとでも確実に・・・


 誰もが予想外だったに違いない。


 だって他ならぬボクが一番おどろいているんだもん。


 はあ、まだいっぱいやりたいこともあったのにな・・・ここでゲームオーバーか。


 そういえばなんでこんなに銃弾が遅く見えるんだろう。


 普通ならもう当たってお陀仏のはずなのにな。


 っていうか死ぬっていうのにやけに冷静だなボク


 まあ一応頼んでみるか。


 神さま、仏さまだれか助けてください。


 そんなことを考えていると急に時間が止まっていたのが戻り


「土流さま、危ない。」


 と言って身を挺して守ってくれた。


 銃弾が当たったというのに月那は傷ひとつ負ってはいなかった。


 それは後々分かることだけど偲木さんがウェディングドレスに防弾加工をしていたという単純なことだったけど今のボクにはとても不思議なことだった。


 まあそれよりも衝撃的だったのは神父になったじいちゃんの声だった。


「結婚式は取りやめることにして変わりに重大発表がある。いま撃たれていた星流土流に会社の全権利を譲ることにする。」


「えっと何を言ってるのじいちゃん」


「詳しいことは月那嬢に聞くことじゃのう。ではさらばじゃ」


 みんながあ然としているなかじいちゃんはもうここには用がないとばかりにどっか行ってしまった。


「月那、聞きたいことがひとつあるんだけど・・・」


「何ですか。土流さま」


「君は最初から知ってたんだろ。」


「はい、知ってましたけどこれも全ては土流さまのためと思ってやったことです」


「ボクのため・・・それってどういうこと」


「えっとですね。説明するのがかなり長くなるんですけどいいですか。」


「もういいや、面倒くさいし」


「改めて名乗り直させていただきます。阿部月那、シューティング社の秘書をやらせていただいております。よろしくお願いします。土流会長」


 結局ボクは釈迦の手のひらにのる孫悟空だったってことか


 ますます大変になりそうだなと考えつつ月那のウェディングドレス姿にまた見惚れるボクだった。


 結婚なんておかしいと思ったよ。


 いや本気で結婚するとは思ってなかったってば(汗)

今日はあることをのぞいて唯一まともなこのひと

NO.3

姓名:星流地暁ほしながれちあき

年齢:18歳

兄弟:7人で次男

特技:カタナ

一言:拙者の家族がいつもお世話になっており、大変恐縮だこれからも見ていただけると嬉しい。

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