表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

第3話 デートな水曜日

 はあーどうしてこうなっちゃったんだろう。


 現在午前9時


 何故かカラオケBOXにいるボク


 あのあと学校に行こうとして2番目の姉である瑠火るかちゃんに・・・


 そういえば何故か家族のなかでボクだけちゃん付けしないと怒られる。


 なんでだろう、今度理由を聞いてみよう。


 そうそう昨日の仕事がよっぽど出来がよかったのか臨時収入をそこの責任者の人から頂いた。


 普段は絶対に断るようにいってる水兄も何故かなにも言わなかったのはなんでだろう。


 弱みでも握られてるんだろうか。


 そう言えばボクが帰る直前に


「お兄さんによろしくね。」


 とか言う言葉を聞いたような気がする。


 案外、水兄も隅に置けないな。


 今度からかってやろうっと


 って話しがかなり脱線してた。


 ボクに臨時収入が入ったのを知ってか知らずか瑠火ちゃんに


「ルルちゃん、なにかお金持ってそうな感じがする。だから今日はカラオケに行こ、もちろんルルちゃんのおごりで」


 と言う理不尽な誘いをしてきたのでボクは


「全力でお断りします。」


 と迷いすらなしに答えた。


「なんで断るの?カラオケは楽しいのに」


 これだからこの家族は・・・


「だいたい今日は平日で学校があるでしょう。それにもし休みだったとしても眠たいから無理だよ。」


「へぇ、お姉ちゃんにいつからそんな生意気な口が聞けるようになったのかな。」


 別に生意気ことなんか言ってないし


 しかも正論だと思うんだけど


 すると瑠火ちゃんはボクの心の内を知ってか知らずかこう言った。


「*****」


「行きます、行かせてくたさい。もちろんボクのおごりで」


 ちなみに瑠火ちゃんが何を言ったのかはボクと瑠火ちゃんの秘密だ。


 はあー、何だか知られてはいけない秘密を1番知られてはいけない人に知られてしまうのは辛いな。


 本当に過去の自分が恨めしい。少なくとも過去の自分を呪ってやりたいぐらいに


「よし、行こ。」


「本当に今からいくの?瑠火ちゃん」


「もう一度、さっきと同じこと言って欲しいの。ルルちゃん」


 顔は笑ってるけど目が笑ってない。


 かなり怖い。


 とまあそんなわけでカラオケBOXにいるわけで


 正直ねむい


 今日学校で睡眠を貪ろうとしたのに


 ボクになにか恨みでもあるのかな。


 まさか2年前のことをいまだに音にもってるだろうか。


 と考えごとをしていると瑠火ちゃんに


「せっかくカラオケに来たんだからルルちゃんも歌わないとつまらないじゃない。」


 ちなみにボクは音痴でもなく歌がうまいわけでもない。


 いたって普通だ。


 しかし瑠火ちゃんは違う。瑠火ちゃんはうたう曲によって歌のうまさがかわるのだ。


 そんなバカなという人もいるかもしれないけど実際に事実だからしょうがない。


 試しにこの曲を歌ってもらうことにした。かなりマイナーなバンドでだれにもほとんど知られていない曲だ。


 ちなみにボクはこのバンドをかなり気にいっている。


 まあ、いらないかも知れないけど一応補足ボクの情報は誰もいらないと思うけど


 っとそんなことを考えていると瑠火ちゃんが歌い始めた。


・・・


・・



 ヤバい、あまりに上手すぎて泣けてきた。


 男が泣いていいときは決まっているのに


 ちなみにボクが泣いていいときは肉親が死んだときと蜂に刺されたときだけだ。


くそー泣いてたまるか。


ふぅー危なかった。


もうちょっとで泣くとこだったよ。


「どうだった、ワタシの歌は。」


とりあえず本当にうまかったのでここは素直に答えておく。


「いつもと同じようなことしか言えないけど、かなり上手だったよ。」


「珍しく素直だね、ワタシ照れるな。」


 確かにうまい、この歌はうまい。


 でも瑠火ちゃんには決定的にだめなことがある。


「次はこの曲にしよっと」


 っそれの曲はマズい。


 下手するとボクの命が危ない。


 瑠火ちゃんの決定的にだめなこととはメジャーな曲であればあるほど音痴になるのだ。


 そんなことを説明しているうちに命の危険がだんだんと迫ってきた。


 どうする


 どうするボク


 続く


 ってCMじゃないんだし・・・


 あぁそんなことをしているうちに曲の前奏が始まった。


 ボクにはその前奏が死のカウントダウンにしか聞こえない。


・・・


・・



「**ちゃん」


「*ルちゃん」


 んっ、誰かの声がする。


 ここはどこ


 ボクはだれ


「*****」


「何かご用がおありでしょうか。閣下」


 あまりにビックリして変な言葉になったじゃないか。


 このクールなボクが・・・


 普通に1週間位落ち込みそうだ


 っ・・・ボクってちっちゃいなあ。


「ゴメン、ゴメン、ワタシが歌っているのに眠っているからつい」


 ついでで人の秘密バラすなよ。だいたいボクは眠っていたんじゃなくて、意識を飛ばされてたんだよ。


 最初に聞いた曲と次の曲のギャップがスゴすぎて意識がとんだ人が三桁


 さすが、死の歌姫といわれてるだけあるなあ。そういえば、川があってご先祖様に会ったような気がする。


 そのことになぜかボクは寒気が止まらなかった。


 下手したらあの世いきかよ。


 はあー眠いし、精神的につかれた。


「そろそろ、ご飯食べに行こ。もちろんルルちゃんのおごりで」


 ここでなにか言っても無駄なことは分かりきっているので、ムチャクチャなことを言う前にカラオケBOXを出て近くのファミレスに入ろうとしたら


 なにか瑠火ちゃんが文句を言おうとしたので


 先ほどやられた目が笑っていない笑顔を実行してみた。


 すると何も言わずに黙ってファミレスに入っていった。


・・・


・・



 さっきから会話がない。


 もしかして怒ってる。


 なんだかご飯が食べ辛い。


 くそー仕方ない。


 何だか瑠火ちゃんが怒っているみたいなので謝ろう。


 別に悪いことをしたわけじゃないけど・・・多分


「「あの」」


 見事にかぶってしまった。


 ラブコメじゃないんだし全く


「先にどうぞ、ルルちゃん」


「そっちこそ先に言ったらどうなの。」


 このやりとりが数回続いた後、いい加減きりがないので瑠火ちゃんから先に話すことになった。


「えっと、あのゴメンなさい。」


「なにが」


「なんか怒っているみたいだったし調子乗りすぎだったかなっと思って・・・」


 なるほど、どっちもが誤解してたのか。


 ボクは瑠火ちゃんが怒っていると思っていて、瑠火ちゃんはボクが怒っていると思ったからどっちもダンマリだったのか。


「よし、この話しはなしにしよう。」


「そうだね、せっかくのデートだもんね。」


 ボクの耳には確かにデートって聞こえたけどきっと空耳だろう。


「じゃあ、そろそろ行こ、ルルちゃん。」


 ファミレスを出てからいろんな場所に行った。


 行った場所をあげるのが大変なくらいだ。現在7時


 遊びすぎだろ、ボク


 瑠火ちゃんはこのあと用事があるらしい。


 そしてさらりと爆弾発言をしてフェードアウトしていった。


「デート楽しかったよ。ルルちゃん」


「あと好きだよ。」


 どこから突っ込んでいいものか悩んだけどあえてどこにも突っ込まないことにした。


 いろいろ面倒くさいことになりそうだなと思いつつ帰り道がどこか分からなくなったボクだった。


デートねぇ、はあ眠い。

かなり矛盾があると思いますが楽しんでくれたら幸いです。

あと感想を頂けるとめちゃくちゃ嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ