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第3話

俺たちがラーニレフ邸に乗り込むと、そこには椅子んい縛り付けられたユギカと領主の息子シドらしき少年が数人の護衛とともに立っていた。


「あなたたち、早くナナとユギカちゃんを返してください!」

「それは無理だ。ユギカは我が許嫁。しかし、我に不躾な態度をとったあの小娘は言う。もしも我がユギカと結婚しようものなら自分が代わりに結婚すると」

「…え?な、何でそんなこと言ったの!?」

「さぁ。どうやら、母親が父上の代の頃の家臣に乱暴な扱いを受けたことで精神を病んで自傷して死んだから、もしも我がユギカと結婚すれば乱暴する、自分が身代わりになるとか言っていた」

「…まさか、ナナのお母さんが死んじゃった背景にそんなことがあったなんて…。あなたたちは絶対に許さない!」

「そうか。なら、こちらも条件を出した上で交渉が成立したら引き渡してやろう」

「それで、その条件って?」

「今、外に我が軍を1人で相手している一角獣人(ユニコーン)の女がいるだろ?そやつの角を引き渡してもらえるなら、2人は潔く返してやろう」

「角だけにそやつって…(笑)」

「おい!今は大切な交渉の最中だろ!」


ここは1回俺がしっかり言ってやるべきか


「ナナのお母さんが死ぬ原因を作ったのはお前の親父の代だったかもしれないが、お前も大して変わっちゃいねぇな」

「貴様、我を父上の愚かな家臣と並べるな!」

「一角獣人の角は、彼女らにとっての命だ。もしも角を失うようなことがあれば死んでしまうぞ!」

「それがどうした。他人がいくら死のうが我の知った話ではないし、一角獣人の角は世界中の貴族が欲しがっているものだということくらい知っているだろ」

「ああ。だからってそれを手に入れる為に他人を犠牲にしようとするお前はきっと父親よりも最低かも知れないな!」

「貴様ら…。お前たち、殺ってしまいなさい!」


そして周りにいた数人の護衛が槍や拳銃を持ってこっちに駆けてきた。

すると、キララが前に出て言った。


「私の大切な、大好きな親友を巻き込んで、更には助けたければ部長さんを差し出せなんて…。あなたたちみたいなホンモノの悪者には絶対に負けたくない、いや、負けない!先生、アヤカ。これは私の戦い。だらか、早くニレフ邸に乗り込むと、そこには椅子んい縛り付けられたユギカと領主の息子シドらしき少年が数人の護衛とともに立っていた。


「あなたたち、早くナナとユギカちゃんを返してください!」

「それは無理だ。ユギカは我が許嫁。しかし、我に不躾な態度をとったあの小娘は言う。もしも我がユギカと結婚しようものなら自分が代わりに結婚すると」

「…え?な、何でそんなこと言ったの!?」

「さぁ。どうやら、母親が父上の代の頃の家臣に乱暴な扱いを受けたことで精神を病んで自傷して死んだから、もしも我がユギカと結婚すれば乱暴する、自分が身代わりになるとか言っていた」

「…まさか、ナナのお母さんが死んじゃった背景にそんなことがあったなんて…。あなたたちは絶対に許さない!」

「そうか。なら、こちらも条件を出した上で交渉が成立したら引き渡してやろう」

「それで、その条件って?」

「今、外に我が軍を1人で相手している一角獣人(ユニコーン)の女がいるだろ?そやつの角を引き渡してもらえるなら、2人は潔く返してやろう」

「角だけにそやつって…(笑)」

「おい!今は大切な交渉の最中だろ!」


ここは1回俺がしっかり言ってやるべきか


「ナナのお母さんが死ぬ原因を作ったのはお前の親父の代だったかもしれないが、お前も大して変わっちゃいねぇな」

「貴様、我を父上の愚かな家臣と並べるな!」

「一角獣人の角は、彼女らにとっての命だ。もしも角を失うようなことがあれば死んでしまうぞ!」

「それがどうした。他人がいくら死のうが我の知った話ではないし、一角獣人の角は世界中の貴族が欲しがっているものだということくらい知っているだろ」

「ああ。だからってそれを手に入れる為に他人を犠牲にしようとするお前はきっと父親よりも最低かも知れないな!」

「貴様ら…。お前たち、殺ってしまいなさい!」


そして周りにいた数人の護衛が槍や拳銃を持ってこっちに駆けてきた。

すると、キララが前に出て言った。


「私の大切な、大好きな親友を巻き込んで、更には助けたければ部長さんを差し出せなんて…。あなたたちみたいなホンモノの悪者には絶対に負けたくない、いや、負けない!先生、アヤカ。これは私の戦い。だらか、ユギカちゃんを助けて先にナナを助けに行ってて」

「頼んだ。無理はするなよ」


そして俺とアヤカはシドの座る玉座の前に詰め寄った。


「貴様ら、我に下手な真似をするとどうなるか分かっているのか!?」

「大丈夫、殺しはしないよ。でも、ちょっと痛い目は見てもらうね」

「は?」


パァン!!


「ぐ、ぐぅぅぅ!?」

「へぇ。今の貴族って銃で躾けられないんだ。てっきり今もそうだと思ってた」

「き、貴様…」

「そのまま少し苦しんでて。2人を助けるまでは」



アヤカはうまく鎖を撃ち、ユギカを開放した。


「すまなかった。余の所為で迷惑をかけてしまって」

「いいんだよ。ユギカだって、コイツと結婚するの嫌だったんでしょ?」

「アヤカ…。ありがとぉぉぉぉぉ!!」

「でも、問題はこれからだよ。ナナさんがどこに行ったか知ってる?」

「確か…、地下牢だ」


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