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Made In Fantasy  作者: 大西
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七月七日

七月七日


 もしかして、まだ産まれてもいないんじゃないか。ぼくの持ち主はあと四年後、それとも九年後、いや、二九年後に産まれるんじゃないか。気が遠くなるほどすっとずっと後のことなんじゃないか。それならぼくは死んでしまう。すると持ち主になる予定の子は出会えなくなる。そもそもぼくはファンタジーなんかではないんじゃないか。そう、もう痣はすべて消えた。どうしてはやく気付かなかったんだ? バカにも程がある。でもそうだとしたらファンタジーはどこに消えたんだ? ぼくはもうファンタジーではないとしたら、ファンタジーだったぼくはどこへ消えた、どこへ? 

 ぼくはここだよ。


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