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しあわせを みつけたくて

冬童話2021投稿作品です。

滑り込みセーフ! 最後の最後にネタが降りてきました! なぜ休日に来ないのか、これが分からない。

童話ですが、だんだんと話が膨らんでしまったので、連載形式でお送りします。

とはいえ、一話千文字前後で全七話ですので、しおりがわりと思って、お好きなタイミングでお読みください。

「おまえを つまに むかえたい」


 くだものやの みせさきで こうしゃくさまから そういわれた アグリーは おどろいて いきが とまりそうでした。


 きぞくの おくさんは きぞくから えらばれると きまっています。


 ほんとうに めずらしく きぞくいがいから えらばれることも ありますが それは とびきり きれいなひとの ばあいです。


「なんで あたしなんかが……」


 アグリーは かがみを のぞきこみます。

 めは ちいさく はなは へしゃんこ。

 やせた はだには そばかすだらけ。

 おせじにも きれいなかおでは ありません。


「でも これは チャンス! みなしごの わたしに はじめてきた チャンスなんだ!」


 アグリーは ちいさなてを きゅっと にぎりました。




 しかし げんじつは あまく ありませんでした。




「みろ! このみにくいかおを! わかければ いいという ものではない!」


 おやしきで こうしゃくさまから かけられた ことばに アグリーの からだは かたまりました。


「それに くらべて おまえの うつくしさは どうだ? かがやく ばかりでは ないか! きにやむ ことは ない!」


 こうしゃくさまは じぶんの おくさんが わかくないと きにやんでいることをしって アグリーを つれてきたのでした。


(あたしは わらわれるために よばれたんだ……)


 アグリーは ショックでした。

 うれしかった きもちは もうありません。

 だからでしょうか。


(おくさまも さびしそう……)


 おくさまが ぜんぜん わらっていないことに アグリーは きがつきました。


(ごめんなさいね)


 めがあった おくさまは そういうように ほほえみました。


(よし!)


 そのやさしい でもかなしい ほほえみをみて アグリーは きめました。


(わたしは さがそう! おくさまを ほんとうの えがおに できる やりかたを!)

読了ありがとうございます。

さて、ひどい目に遭いながらもめげないアグリー、彼女は奥様に本当の笑顔をさせる事が出来るのでしょうか?

次のお話をお楽しみに!

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