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男の娘大好き女子高生の珍道中

作者: ベアトール

処女作です。こんなのが処女作でいいのか………

私、御塚小夜みつかさよは人に言えない性癖を持っている。


中学生の頃、思春期真っ盛りの私は性癖が変わる出会いに会った。それは「成人男性×ショタ」「おじさん×ショタ」等々可愛い男の子が男の人に汚されるような作品だ。私はその作品だけでは満足せず、少ないお小遣いで沢山のショタ物を漁った。でも中々満足いく物がないと思い、ふと男性物のコーナーを見に行った。そこで見かけた同人誌に衝撃を受けた。、それは男性物の女装っ子がメス落ちする作品。私はすぐさまそれを買って家で読み明かした。そして気がついてしまったのだ、私はショタBL好きなのではなく女の子みたいな男の子がメスオチするのが好きなんだと……。


それから私は人には言えない趣味を抱えなが中学生生活を終えて行った。おかげでリアルも女の子みたいな男の子を求め始め、何度も来た告白を全て拒否してしまい百合なんじゃないかって言われるようになってしまった。それでも性癖は治らずずっと可愛い男の子への思いは日に日に強くなっていった。

そうこうしてるうちに高校の入学式となり、新しい生活が始ろうとしていた。


「可愛い男の子居ないかなぁ。漫画とかだと高校で出会ったりしてるんだけど……現実じゃあ無理か……」


そんなこと呟きながらだるそうに登校していた。友達ができるかとか、勉強についていけるかなど考えもしないで、1人女装っ子の妄想に勤しんでいた。

登校途中で偶然曲がり角でぶつかった女の子のスカートの中にもっこりした《ピーー》があってでも見た目が女の子だから興奮しちゃってる男子でもいないかな〜なんて、どう考えても馬鹿馬鹿しい妄想を繰り広げていたら登校も終わってなんなら始業式が終わっていた。まあ特に大事なことも言ってないだろうと気にも止めず、学校側の案内のまま分けられたクラスに行った。


(入学生が確か150人位?1人くらい女装しててもおかしくないわね。神様お願い!私のところに生意気メス男子を!もちろんメス落ちする前で!)


………そんなこと神様に祈るなという言葉は受け付けない。私はもちろん諦めはしない、こんな世界を作ってこんな性癖にしたんだから私の願いを叶えろ。クラスメイトの自己紹介を聞きながら心の底から男の娘が居る事を神様にお願いしていた。


「次、自己紹介を頼む。」


担任の体育担当のゴリマッチョ先生が淡々と自己紹介を続けさせている。今のところ男の娘は居なかった。凡人には興味がない系女子高生だとか、明らかに日本人ではない銀髪少女だとか、学校一番の美女だとかはいたけれど彼女達の誰かが男じゃない限り興味が無い。


「はーい!○○中学から来ました、姫町優姫ひめまちゆうきです♪あ、こんな可愛い姿してるけど男なんで、告白とかやめてくださーい、童貞の相手なんてしたくないんで〜♪」

彼は髪をオレンジに近い金髪をサイドテールにまとめ、制服も女性物のブレザーにスカートと最初に見た時は女性にしか見えなかった。

…………そう、女の子にしか見えない、可愛い姿をした生意気男の娘だキタァァァァァァ!!神様に願い届いたありがと神様ァァァァ!!!


「あー、姫町。色々ツッコミたいが、初対面のクラスメイト達を馬鹿にするのはやめなさい」

「はーい!あ、先生も惚れるのとかやめてね?学生と恋愛とか世間的にやばいよー?」

「アホなこと言ってないで座れ!!」


ケラケラと笑いながら席に着いた優姫君。クラスのみんなも最初の挨拶に少し引いてたが、先生とのやり取りを見て笑っていた。ほんとに男なのかも気になるみたいで、早速声をかけたりしてる男子もいる。あぁ、あの中の誰かにメス落ちさせられちゃうのかな………見たいなぁ……ウヘヘ……。





それから何ヶ月かたった夏休み前、私は未だに優姫君が誰かに堕とされてるところを見ていない。彼は男子たちの輪の中心になって楽しそうに学生ライフを楽しんでる。友達の男子A君(名前覚えてないというか優姫君以外興味無い)と楽しそうに話してて、先生をからかってる毎日。


「姫町!何度も言ってるが服装どうにかならんのか?髪も戻してないし、何度注意すればいい!」

「えー、いいじゃないですかー。ほら、校則じゃ制服を着て登校ってしか書いてないから、女子の制服でも問題ないでしょ?それにこれは地毛でーす。多分!」

「常識を考えろ!てかそれは地毛じゃないだろ!染め治せ!」

「もー先生うるさいー!ほら、少しサービスしてあげるからさ?見逃してよー〜」

「なっ!?」


おーとこれはわからせか!わからせくるか!!また優姫君が先生をからかって胸をはだけさせてる!!あんな体格のいい男性を女の子みたいな優姫君がからかうなんて、確実にわからせやられる覚悟があるのよね!…………なんて、最初は期待してたけど一向にそんな気配はない……。なんでわからせないの、童貞だからなの先生…………。


「なんだ優姫、またゴリ先に怒られてたのか?」

「そーそー。聞いてよ智希ともき〜、髪染めてこい制服替えてこいって、この可愛さが分からないのかなゴリ先。」

「まー確かに可愛いよな。見てて眼福って感じだ」

「お、なに?惚れちゃってた?友達の一線超えちゃう?」

「いや超えねーから、離れろ離れろ」


なんで超えないの!!そんな無防備に体を寄せてきてるんだから襲えよ!!!自分のモノにしちゃえよ!!!

クソ、どいつもこいつもダメダメだ、もっと薄い本みたいに《ピーー》して《ピーー》になって《ピーーーーーーーーーー》※彼女の名誉のため伏せさせてもらいます)しろって!


「…………また小夜が変なこと考えてる気がする」

「ん?何か言ったモブ子?」

「誰がモブよ、遠坂とおさか 七美江なみえっていう立派な名前があるわよ!」


私の友人のモブ子がなんだか騒いでる。まったく、教室にいるんだから大声出すのは辞めなさいよ。ま、そんなことはどうでもいいわ。どうやったら彼らがわからせてくれるのか、それが問題よ。こうなったらやはり直接行くしかないわよね!!



「で、御塚。先生に相談ってなんだ?」


と、言うことで先生に相談という体で直談判して襲ってもらうことにした。


「相談っていうのは姫町君の事で、先生彼にすっごいからかわれてるじゃないですか?わからせりしないんですか?」

「姫町のことか?まあ確かにからかわれてるが、わからせるって何をだ?」

「そりゃもちろん《ピーー》して《ピーー》になって《ピーーーーーーーーーー》※彼女の名誉のために以下略)するんですよ!」

「…………先生御塚が何を求めてるのか分からないよ。なんだろう、たまにこう言う頭ぶっ飛んだ生徒いるが、ここまでぶっ飛んだの初めて見た。今年のぶっ飛んだやつ姫町だと思ってたけど御塚だったのか」


なんか先生が遠い目をしながら独り言を言ってる。でも関係ない!私の夢(性欲的などす黒い何か)のために、是非とも鬼畜マッチョ先生になってもらわないと!!


「あー御塚。確かに姫町にはイライラさせられることが多いが、先生は先生だからな。生徒に手は出さん。というか先生は既婚者だし、普通に女の子が好きだ。いくら見た目が女の子だからって男に手は出さん」


そう言って先生は悲しい子を見るような目で私を見てくる。く、先生既婚者だったんだ。確かにそれなりにイケメンだからおかしくないか。幸せな家庭を壊す訳には行かない。諦めよう………。







「えっと、御塚さん。用事って何かな?俺御塚さんと話したことないからなんなのかわかんないんだけど?」


という事で今度は優姫君の友達の男子A君を校舎裏に呼び出した。A君はどこかソワソワしながら私のことを見ている。大丈夫、告白とかじゃないけど私の話を聞いたらその愛(性欲)は発散できると思うよ!


「えっとね、A君って優姫君と仲いいでしょ?優姫君可愛いから、ぶっちゃけ性欲たまらない?フレンドリーに接してきてムラムラするでしょ?私が協力するから襲っちゃいなよ!!あ、録画させて貰うけど優姫君しか映さないから安心して?」

「…………何の話か見えないけど優姫は男だぞ?確かにドキッとすることあるけど惚れたりしないしムラムラもしないよ。あと俺の名前は大空おおそら 智希ともきなんだけど、A君って誰だよ」

「そんな話はどうでもいいの!!襲ってよ!わからせてよ!優姫君が滅茶苦茶になってるところ見たいの!!」

「落ち着け落ち着け!!友達にそんなことしないし俺には彼女がいるんだ!!そんなことしたら何されるか………」

「智希…………?」

「げっ、萌楓もえか………」


どこからか女の子の声が聞こえたと思ったらA君が青い顔して震え始めた。誰だろう?と振り返るとそこには同じクラスの銀髪女の子がいた。


「智希…ここで何してるの………?なんか襲うって言葉が聞こえたんだけど?」

「あ、いや。何も無い!何にもしてないぞ!少し相談事を受けてただけだ!!」

「ふーん。そんな嘘つくんだ………やっぱり外に出したらダメだよね。変な虫が着いたりするし………。閉じ込めて、私の事しか見えないようにしなきゃ。虫がつかない、誰も見えないところで、逃げれないように足を切ってさ………?」

「違うから!!まて!落ちつk」

(ドスッ)

何となく彼女の雰囲気がやばい事に気がついた私は思いっきりA君のお腹を殴って彼を気絶させて彼女に渡した。そうしたらすっごく嬉しそうな顔をしながら彼を引っ張って帰って行った。うん、幸せそうなカップルの邪魔は出来ない。彼を使うことも出来ない様だ。クソ、候補が消えてしまった!


「はぁ、なんでこう、素材は揃ってるのに上手くいかないの……」


とりあえず今日は帰ろう。うん。






「……………えっと話って何、優姫君?」


翌日、朝から空き教室に優姫君から呼び出しを受けた。私は彼の事を見つめてるだけで話したこともないから呼び出されたことにびっくりしてる。


「うん、そのね?昨日智希から電話があって、君が僕に興味を持ってるって話を聞いたから話してみたくて︎♡」

「えっと………まあその。うん。興味あるよ?優姫君可愛いし。」


(なんてことしてくれたんだ友人A君!!これ絶対バラされてるわよね!なんの恨みがあるって言うの!)※彼は萌楓に連れ帰られて現在監禁中。足は切られてないが手錠首輪を付けられて私生活ほぼ全てを管理され、その復習に優姫に全てを話した。


「ふふっ、なんだか面白い話したみたいだからさ?ちょっとお話したくて♪」

「そ、そっか。私もお話してみたかったんだ〜………」


(どうする御塚小夜。これ絶対色々言われるやつだ!いや、逆に考えよう。バレたんだしむしろ誰かにわからせられるように彼を誘導すれば………。)

そんなふうに思考を巡らせてると彼が近づいて来た、何をされるのかと身構えて固まっていると突然……チュッ………と言う音が空き教室に響いた。

(えっ…………!?)

突然のキスに頭が真っ白になってる間に、彼は抱きついて舌まで絡め始めた。されるがままに口内を蹂躙されながらキスを続けられ、数分してからやっと 唇をはなしてくれた。


「ぷはぁ︎♡ふふっ、僕を使って変な事しようとしてたんでしょ?わからせてあげる︎♡」


そう言って私は押し倒しれてしまう。肉食獣のような笑みを浮かべている彼は、それでも女の子のように可愛くて綺麗だった…………。





「あれ、小夜遅刻?珍しいじゃん。あんたが大好きな姫町も遅刻してきたわよ?」

「………モブ子………優姫君やびゃい………︎♡」

「ちょ、小夜!?体調悪いの!?姫町になんかされたの!?小夜!?小夜ーーー!?」



こうして、男の娘わからせ大好き女子高生は、見事男の娘にわからせられて付き合うことに。この後もヘンテコカップルが起こす問題にみんな右往左往する事になるも、それはまた別の話。



~完~

読んでいただきありがとうございました

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