エキサイトスクール
これは比較的ギャグがおおいです。
学校、それはすべての人類が通らなくてはいけない地獄の地、そう、いわゆる「ヘル」なのである。あ、英語にしただけじゃん!とかいうツッコミはしないでほしい。まあ、そんな学校での生活に苦労している生徒がこの螺旋学園にも、もちろんいた。
「あぁ〜今日も学校か。」一人机にひじをつき心の中で呟いているのは原田淳。「ふっふっふ〜、ダイナマイトエメラルドクラッシャー!」そしてこの素晴らしくネーミングセンスのない奴は桜花涼。「あのさ〜原田、聞いてくれよ。この前俺がコンビ二行ったらさぁ、」やるきのない声で桜花が言う。「つーかお前今日、日直だろ、早く黒板消せよ。こっちは疲れてんだよ。それとさっきの呪文はなんだったんだよ!?」原田が言うと桜花が答える。「あぁ、あれはこの物語の序盤にキャラをはっきりしておいたほうがいいとおもって・・。」「てめぇはどんな頭してんだっ!?小説でキャラなんてないだろ。」「いや、キャラは大事だ。だって・・」
「ち〜す。あれ、まだ皆いないの?」桜花の説明を割って入ってきたのは、佐々木。「今日は寝坊したからてっきり最後かと思ってたぜ。」だが原田が言う。「いや、たしかに最後だが、担任があれだからな・・・」そう、たしかに佐々木が最後なのだが担任がきていないのである。なんせこの学校はほぼ、ボケでできている分けで担任もヤバイのである。ガラガラ、戸の音と一緒にだらだら教師が入ってきた。
「あ〜だるい。学校なんて嫌いだコンチキショー。」「先生!小説しょっぱなからそれはいけないと思います。」注意したのが委員長の由紀。「あぁ?いいんだよ別に。教師がなんであろうと。」「だめだと思います。」委員長がしつこく続ける。「いや、いいんだよ別に」「いや、駄目です。」「いいんだよ。」「いや、駄目で・・・」「もういいだろぉがっっっっ!」いつまでも終わらない言い争いをシャットしておいて、原田は言う。「てか先生。今日はなにするんですか?」「ん?別にきめてねーけど、勉強じゃね?」「先生。それは僕に喧嘩売ってるんですか?」「じゃあ、聞きますがお前は何をするか決まってんのか?」「じゃあ、逆にききますが先生は・・・」これ以上続くと本当に喧嘩になりそうなので桜花がとめに入る。「まあ、落ち着け二人とも。これじゃ小説がすすまないぜ。」桜花の止めによりやっと口喧嘩に終止符がうたれる。「じゃ、ぼちぼちホームルームでも始めっか。」ガラっと椅子からたって担任は黒板に書き始める。書かれた内容は「ディベート」。普通、どの学校でもやる討論なのだが、この学校がやるとすべてがめちゃくちゃになってしまう。それを原田は気づきながらも一応授業に参加した。
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「はい、じゃあお題を決めるから静かにしてください。」委員長の由紀が言い、副委員長の長谷部が黒板に書き始める。[パソコンは今後、必要かどうか。]長谷部は書き終わると自分の席に戻る。「ん〜パソコンか。」原田がまじめに考えてる時に担任は言う。「まあ、正直言って、これは討論会っていうか作者のキャラ紹介みたいなのをしてくから、てめーらは真面目になんなくていいぞ。」「いや、正直言いすぎでしょ!」桜花のツッコミを無視してディベートは始まった。
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「私はパソコンが今後、役にたつと思います。」まず最初に委員長の発言。「いや、俺は反対だ。新聞で十分だと思うぜ。」これは佐藤。「私も佐藤君に賛成です。」そして花子が言う。
ここまではとても順調だったのだが、やはり雰囲気を壊す奴がいるのである。「パソコンがないと、ブログとかチャットができないじゃないか。」と言ったのはクラスであだ名がオタクになっている後藤である。さらに後藤は続ける。「だってエヴァン*リオンのみさとさんも言ってたじゃないですか。」「エヴァン*リオンなんて今時、誰もしらねーよ。そしてぎりぎり名前にモザイク入れたけど著作権がヤバイんだぞ?」担任が注意したが暴走したオタクは止まらない。「でも、とある魔術の*ンデックスって言うアニメでも言ってたし、ハヤテのご*くでも主人公のナギが・・・」「もう、うるせーよ!オタクが!お前は秋葉原にでも行ってガン*ムと遊んで来い!」「いや、ガン*ムはちょと懲り過ぎというか、やっぱり刹那がちゃんとイノベーターとしての役割を・・・」「もういいっつてんだろ!お前はアレか?しゃべりだすと止まらない伸介さんか?」佐藤がツッコミをいれオタクを黙らせる。そして授業の終わりのベルが鳴ってしまった。生徒から非難の声があがる。「もう終わりかよ!」「小説にしては短すぎるだろ」「キャラ紹介俺の終わってねーよ!」まあ、いろいろうるさいが担任が言う。「てめーら、愚痴口言うな。文字数が多いと読みずらいからこれで終わりだ。次の小説でまたやるから安心しろ。」そして無理やり授業を終わらせて教室から出て行く担任。さわぐ生徒。そして原田は思った。「この小説、何か意味あんの?」