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プロローグ~跳んだ先で-1

二作目ですダンジョンマスター系統の小説も好きだったのでやってみることにしました。

こちらは不定期です。

もしよろしければおすすめのダンジョンマスター系統の小説があれば教えていただけると嬉しいです。

「貴方は死にました。」


「は?」


真っ白い空間にいる男がいきなり俺にその言葉を投げかけてきた。事の発端は少し前のこと...























俺は走っていた。別に遅刻しそうだから、とかゲームを早く買いたいからではない。


目の前で人が死にかけているのだ、バスに轢かれそうになって。


俺は轢かれそうになっている人の体を引っ張る。それと同時に引っ張った力と走った時の勢いで前に投げ出される。


そして、この世のものとは思えないような衝撃を一瞬感じた後に俺の人生は幕を閉じた。










そして現在に至る。


「ですからあなたは死にました。」


「ならなんで俺は今ここにいるんだ?」


「それを今から説明します。」


そう言って男は懐から紙を取り出した。


「貴方は実は前世『勇者』でした。」


「は?」


どうやら俺は元勇者だったらしい。なら何で現代社会にいるのかわからないがそれはまた後で聞こう。


「神は貴方の願いをかなえようとした。その時あなたはこう答えた。」


『魔法のない世界で過ごした後に力を持って生まれ変わりたい。』


「なので貴方に新しい世界に生まれ変わってもらいます。」


なるほど...前世の俺分かってんじゃん!


「ですが、空きが『ダンジョンマスター』しか空いてなかったのであなたはダンジョンマスターとして生まれ変わってもらいます。」


What!?え、俺ダンジョンマスターとして転生しちゃうの?まぁそれでもいいんだけどさ。


「お詫びとしてダンジョンマスターが持つ『力』を二つ差し上げます。」


やったね!なんか知らないけどやったね!普通のダンジョンマスターよりも強い状態で転生するよ!


「それではお選びください。」


男がそう言うと俺の目の前にいくつもの選択欄が表示される。


様々な力がある。地獄の業火や絶対零度、癒しの力等々...。色々と面白そうだが俺はある二つの力に決めてタッチした。


「『創造』と『魔法付与』ですか...。なかなか珍しい組み合わせですね。」


「これでお願いします。」


「分かりました。それでは転送します。ほかにも特典を付けておくので頑張ってくださいね。」


俺がその得点のことを聞こうとした瞬間に俺の視界は暗転した。


























「うぅ...ここは...?」


辺りを見渡すがクリスタルが近くにある以外は特に何もない荒野しかない。


「まさかここで頑張れってか...?」


確か...ラノベではダンジョンマスターってよく『ダンジョンコア』とかいうものがあるがこのクリスタルがそうなのか?


「取り敢えず重要そうだから囲っときますか。」


しかし、肝心のダンジョンの作り方を俺は一切知らない。どうしようかと悩んでいた時、急に頭の中にダンジョンの作り方が流れ込んできた。


「なるほど...魔力を具現化させるのね...。力はそれを補助するスキルみたいなもんか。」


取り敢えずこのクリスタルを『チタン合金』で囲う。どうやら素材は念じるだけで決定できるようだ。しかも作りたいものは頭の中でイメージすることで出来る。結構素晴らしい。


「さてと、次は家を建てるか。」


よくあるような1LDKを建てる。我ながらいい出来だ。


「しかし...ダンジョンと言ったら魔物だよなぁ...。」


そしたら次は魔物に関するダンジョン知識が流れ込んできた。いっその事全部教えてくれると嬉しいんだが。


「魔物だけでなく人も創ることが出来るのか。」


だとしたらなかなか便利だ。早速やってみよう。


「そうだな...。人型で知識があって...頼りになる人物だな。」


早速魔力を練ってみる。魔力を体の中でこねくり回すイメージをすることで練ることが出来るらしい。それを手の上に出すイメージをした後に人型のイメージをする。魔力とは妄想力のことなのだろうか...。


「お、早速出来上がってきたな。」


練った魔力が形を成してくる。それは人の形になり光を放ちながら魔物召喚が完了する。


「...」


出てきた人物は黒髪で眼鏡をかけぴっちりとしたスーツ姿の女性だった。


「初めまして、主様。私は『佐藤』と申します。これからよろしくお願いします。」


「あぁ、初めまして。俺は『後藤 栄治(ごとう えいじ)』だ。こちらこそよろしく。」


こうして俺は異世界で一人目の仲間を手に入れることが出来た。

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