いかがわしい旅館
真っ青な空、のんびりした空気、平和な空気、踏切の音、そこにいる、ばあさん!?
「おいおい何してんだ?」
「こ腰が!」
ドルシェは婆さんをおぶった。
「ありがとうね。まさか家まで連れて行ってくれるなんて。」
「いえいえ」照れを見せるドルシェに婆さんは呟くように言った。
この辺の作物は火をとおすんだよ。品種改良も度が過ぎてるわ。
「へえ」
旅館でいつもの持参の富士リンゴを食べていると「これも食べてくださいな」とサラダを食べさせられた。
美味しかったのか他の客は頬張っていた。
夜中にトイレにいくと旅館客はまぶしいLEDライトになぜかよろこけている。みんなその懐中電灯についって行った。
わたしは怪しくにおった。
その路の先は遺伝子研究所だった。私は
正気のひとがその場所を見張っているのでよろける振りをした。
その中にドルシェは入ると旅館客を順番にスタンガンで気絶さしてるのを見て、
「せっかく休暇を取ったのに」と
そいつらをにらんだ。
その白服が笑っていた。
「たまにいるんだよ。野菜の毒の効き目のおそい人が。はは、何のことかわかるまい。あれは火を通さず食えば毒なのさ。だが火を通せば最上級の野菜になる大丈夫。ちょっと実験するだけだが、お前は知ってしまった。」
「お前がベラベラ喋ったんだろ!。」
「そう俺は殺すのがすきでねえ!」
こいつ- - -「うっ。なんか苦しい」
はっはっはっは!
白服が笑っている。
「畜生リンゴがあたった!」
「うちのリンゴは美味しかったかい?ひひひ」
「あのーうちリンゴ作ってないよ。」
「- - - - - -」
ただの食あたりだった。
うっうううううううーーーーーートイレしたい!
「- - - -」
「まぎわらしいんだよ!死ね!」
銃を構えた。
「何を作ってるんだ冥土のみやげに教えろよ」
「永遠の命だ。」
バアッパン!銃声が響く。その時情熱の火が吹いた。
「熱い!なんだこれは?」火が騒ぐ。
「失礼します」
素早く後ろに回ったか思うと前におったドルシェはその隙に辺りのやつらを炎で失神させた!
「なあ永遠に生きるって、こどもを産めばいいだけのはなしだろ!
ていうかずっとわかいままでいたいとか?」
「もう一度恋に落ちたかった」
「このおバカそんなんで人殺したのか?」
「なんで銃が効かねえ?なんで野菜を食ったのにフラフラしねえ?」
「俺の今の体温200℃だよ。
銃弾を溶かした時はもっと高い。」
「でも一番の理由は日頃からいいことしてっからだよ!一応ばあさんによく火をとおせと教えてもらったそのおかげ!あトイレがっ。」
--------ふん
「なにがいい事だ。俺たちは最初は美味しい野菜を作るつもりだった。なのに!
こんな無意味なことをさせられて!俺たちは農家に革命を起こしたかったんだ」
「黙ってて悪い」といって村人の一人が答えた。
「あんたの恋人は今日踏切で自殺しようとした、米さんだよ。老けて気付かなかったんだろうがずっと待っていたんだぞ」
「え?あの米さんが!?」
その男は米さんが心配になって走る。踏切の音。その音に消えた顔は、ヨネさんのあのとき優しい目をしていた。
「一緒に暮らそう」
その時闇の中ドルシェが現れた。
「私は刑事です。みのがせません」
老婆:「あんたなんて野菜を食えばよかったんだ」
「婆さん、あんたはこの死刑になると思われるこいつを愛することができるのかい?」
「あんたが見逃せばね」
ドルシェはおこった。
「夢みずに老後をおくれ、あんたのその間抜けさは罪、きっと見逃してきたことに正式御達しがきます。婆さん。女になるなら。傷付くよ」
「だまれ若造。」
年寄りの話しはよく聞くか無視するしかねえんだな。めんどくさい。
真っ青な空、寂しい空気、おにいちゃんと呼ぶ、野菜を持ってきた少年は
「ただ食ってほしいんだって」と
その野菜は私のとなりにいる男を一言添えることで泣かせた。その一言には優しさがあった。
「死ぬまで自然の野菜を食わしてやる。きっとあなたの野菜のファンの農家はあんたの努力を知っているから」
おとこは苦笑して感涙した。
「じゃ!」ドルシェ空を飛ぶ。
「俺を逃すのか?」
「自首しなさい!私はお忍びできたんだ!きっと自首し、誠意をみせれば苦しむだけで済む。」
一生懲役でも愛を見つけな!
「ふはははは運が良いまた研究ができるぞ。」
(死刑のこいつを愛することができるのかい?)
お婆さんは男を殴った。
「私は決めたのよ愛するってな」
男は情けない顔でトボトボ歩き出した。