炎剣
川をのぼり、途中きりたった崖の穴にでた。電波が届くか確認すると携帯は防水ではなっかたので、こわれた携帯をいじりながらその穴を引き返した。
「もう限界なのだ。足が棒なのだ」
馬鹿みたいにひたすらそう言ってる中
川を登っていくその先に石版があった。
(引き抜き踏み越えしとき宝失うがチカラ宿る。命を燃やして。」
そこには古びた刀があった。
「抜かない方がいいですね。自爆スイッチかもしれません。」冗談みたいに言うが触れぬ神に祟りなし、真剣にそう言った。
その少し先に(外に通じる道)と書いた行き止まりがある。
しかし川は続いている潜るしかない。
「ここで待っててください」
ドルシェは水の中を探索して戻ってきた。
「ダメです。とても外まで息が持ちそうにありません。」
「ここで死ぬのかな?」
しばらくその辺でうずくまっていて、ふと思う。
あの刀、何だったんだろう?
最初の石版には徳川の遺産と書いてあった。あの武器もその一つなのか?
この広い洞窟の中、川の音がうるさく耳に入る。
お嬢は刀のところまで戻ろうとする。
「どこに行くんですかお嬢様?」
「今まで石版の通り進んできた。それを信じてチカラを宿すのだ。」
どんなチカラかもわからずに、他に望みのないことでその刀を抜いた。
すると周りの妖明石が火の玉となり刀に集まり始める。「何だこれは!」
刀は赤色の炎を纏い始め、そこら一帯を熱気に包みドルシェは手が燃えないことに気づくと刀を持って川の行き止まりのところへ急ぐ。
「それをどうするの?ドルシェ!」
「川を干上がらせるんです。下がってください。」
刀を地面にたたきつけた。衝撃で発火する。炎が燃え盛った。
「ドルシェ!」
そこに道ができ、前に進む。サウナのような中をすすんで切り立った崖に出たところに、蔓が生息していた。
それを切り、したに下ろす。すると下のほうの先ほどの穴に蔓が落ちると急いで蔓をその穴のところにある岩に固定しに行ってその崖を蔓をつかってを降りた。外に出れたのだ。
だがそこは樹海だった。
「助かるにはまだ早いようですね」
炎剣をドルシェは握りしめた。