表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
金持ちなる執事  作者: かたて
妖明石
4/45

欲情

地下街の天井の中心に妖明石がひかっていて、その下に川が流れている。


光でキラキラ光っている水面はどこか美しい。


わたしたちはその浅い川に飛び込んで、溺れるように水を飲む。


水面から顔だしお互いに笑いながら水をかけあう。

「何で笑ってるのだ?」

にヒヒと、執事は地面を指さす。

「砂金ですよ俺たちはいま金のなかにいるんですよ。おまけに水草もあるってことは外にこの川が通じてることを指す。

お嬢様外に出たらこの土地を買い取りましょう。黄金の国ジパング復活の勢いでこの地下を観光地にするのもいい。」


お嬢が流暢に喋るドルシェを白い目で見た軽蔑は目の輝きだった。


メノンのことを忘れているのか?いや、

忘れたいのだと思う。


お嬢は服を下だけ脱いだ。

「お嬢様?」

「ドルシェはわたしを殺すため仲良くして、わたしを惚れさせたのだ。」


トボトボと歩くお嬢はドルシェの鍛えた肉体美を見て抱きよった。

ドルシェはメノンのことを思い出し迷う。

お嬢は、か細い声で、「男らしくないぞ」と誘ってくる。

「お嬢様- - - -大きくなりましたね。いけないことはバレずにやるものですよ。わたしはもう妻がいないからと癒してくれても、うれしくありません」


お嬢は抱きつきながら断られたことに泣いてしまう。

「この砂金、私に譲ってくれないでしょうか。わたしがあなたと対等になれて、あなたが大人になった時わたしから、想いをお伝えします。

お嬢様。」

最後のセリフ「お嬢様」がドルシェの私に描く壁なのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ