悪魔の傷
私は空中で赤髪を抱かえながらガスマスクを自分たちにつけた。自分の火に煙で死ぬわけにはいかなかった。
「やらせてもらいます!」
ビショップはその大声を聞いて、鬼の顔をして、手を振り落とし、同時にビショップの手から爆風が放つ。
その爆風を返すようにドルシェは炎で応戦することを予測したかのように後ろにビショップが回り込んだ。
「しまった!」
振り返りざまにドルシェの顔が爆発した。
赤髪の叫び声がその爆音でかき消される。
ドルシェは狂ったように笑いながら、大声をだす。
うおおおおおおおおお
「一度全力で屠たかったんだ。俺のチカラを!」
その歪んだ顔は焼け焦げていて、まるで悪魔のようだ。
両手を尖らせ、ありえない熱量の光を集まるとビショップのいる砂漠の方向に向けてぶっ飛ばした!
悪魔の一撃が砂漠を呑む。
ビショップの死体はクビだけ残っている。
それを持ち、ドルシェはその醜い姿で赤髪に近づくと彼女は目を丸くして言う。
「くるな化け物!」
と言って、すぐ失言したことに慌てて否定するが、となりの窓ガラスに映る自分を見て皮膚がとけているのがわかった。
俺はビショップの首を持ち、砂漠を割った。ビビるのは当然だ。
だが赤髪が私から逃げ、去らないのは、私の傷が今まで殺してきた死体によく似ていて、罪の意識があったからだ。
そしてドルシェはほざいた。
「俺はおまえを助けた!だから俺を嫌いにならないでくれ。でも行っていい。さようなら」
赤髪は言った。
「まって!あなたに予言を授ける。
帰ってきて!わたし死なないから」
そうにっこり無理して笑う。手を強く握りしめて恐怖を殺した。
ドルシェは赤髪の胸の中に帰った----。
それは赤髪の決意だった。




