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金持ちなる執事  作者: かたて
妖明石
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序章

私のアクションは金だ。


美少女の上、金持ちの私は「魔界と地球をつなぐ穴」がネットで話題となっていることを見るだけで、デマかどうか執事を使って、あーだこーだ言うアカウントを黙らせる。


私の悪趣味のひとつだ。だがこの市内のどこかに魔界に隠した徳川埋蔵金があるのは大お嬢様であるわたしの先祖が残した誰も信じない最大のデマのはずなのだが、どうも怪しげな執事達を見てどうしたのか、聞いてやってみた。


「まさかみつけたのではあるまいな、徳川埋蔵金。」


執事「そんなのあるわけないじゃないですか。でもわかりそうなんです。魔界の穴がなんなのか。」


「何!?それは本当か。魔界とはなんなのだ?」

美少女で金持ちのわたしはその話を鵜呑みし、能天気にセッセら執事についていく。

「早く教えてよー!魔界とはなんなのだ?」

執事はひと気のない場所で緊張感を漂わせ言った。

「人を殺すのは初めてですが、まずは信頼されるのに苦労しました。お嬢様。ここでは崩落の事件が多数起きます。その中に

私の妻がいるのです。お気付きですか?」


つぶらな瞳で懸命に知らんぷりし、呟く

「ちぇ!そんなのわたしに言われてもなーそれより魔界とは何なのだ?」


「そういえば地獄のことを魔界と呼ぶ人もいると聞きます。あなたのその無関心ぶりには- - -!」

その時地震が起きた。

「なんだ?」


地面が崩落し、二人は闇に消えた。

「お嬢様!どうやら魔界についたようですよ!」

そこには大量の骨の仏があった。暗いが火の玉のように石が光って、穴がトンネルのように長いのが良くわかる。「この石、衝撃で発火するようですね」

ドシドシいわすたび、

石が光る。

「この石、家の文献にあった妖明石だ。わーい。ドルシェ(執事)ありがとうきっと埋蔵金はこの石のことだったんだよ」


それより この穴の先に妻のメノンがいるかもしれない。こいつを復讐心で手を汚すより、メノンの遺品を見つける方が無難だ。まだ死体は白骨化してないだろう。すぐに探索部隊を編成せねばならない。

「ドルシェお墓を建ててあげようよ。あんたのワイフもきっとあんたを待っていたはずだよ。すぐにさがせなくてごめんね。お花持ってきてある。メノンが好きだったオクラの花。」

そっとドルシェにそれを預ける。

ドルシェは動揺している。こんないい子を殺そうと躍起になった自分がいやになったが、この仕事を続けるつもりになった。

早速スマホで他の執事に連絡を何度もとろうとし、大量の仏をチラチラみた後凝視する。

「電波があればこいつら助かってるはずだよな」

サバイバルがヒョンなことで始まった



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