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第4話 防具作成と職業




「さて、それじゃあ早速防具を作るか。」


僕は独りそう呟く。勿論僕の周囲にはプレイヤーはおろかNPCも存在しないので誰も返ってくる言葉はない。

だからその点も含めて早く『始まりの町』に向かいたいのだけど。既に正式サービスから四時間。


たった四時間と思うかも知れないが、こういう大規模なオンラインゲーム。それもこのAnother World Onlineのような超人気作品ではその四時間でさえ他作品の1日分を上回る。

その為僕がこうしている間にも少しずつではあるのかもしれないが下見も兼ねてエリアボスに挑もうとするプレイヤーも居る筈だ。


今さらだが、このゲーム。Another World Onlineの世界はその大きさは驚異の地球丸々一個分もあり、余りにもその広大なため、現在解放されているエリアでさえ従来のVRゲームの全マップ分を上回っている。俗にこのエリアを初期エリアと呼ぶがこのゲームの場合は広すぎてその攻略ペースは必然的に下がるだろうという見込みは、発売前の各攻略サイトの見込みでそれは実に理に叶っている。


ここの初期エリアは日本の面積よりも広い。その一言で分かって貰えるだろうか?


これでもこのゲームの世界からすればほんの一部に過ぎない。


現在プレイヤーが居るエリアの他にも別の大陸もあるし、攻略を進めればちゃんとそこにも行ける。そもそもこのゲームのグランドクエストはこの世界を十分に楽しむことだし、その為にこのゲームで出来ないことを探すのは不可能と、運営の『アビス』がそう銘打っているのだ。実際にその通りかは時間を重ねれば簡単に分かることだから問題はない。


と、このように広大な世界なのでそれぞれの地域はエリアボスと呼ばれる強大な魔物を倒すことで他のエリアを解放できる。まあ、広さが広さなのでそのボスの数も数知れずなんだけどね。


他には掲示板ではもしかしたら宇宙にすら行けるかもしれないと噂される程のゲームだから本当に底が知れない。一応時代設定は中世ヨーロッパの時代背景に加えて魔法がある。正にファンタジーを具現化した世界なのだが。宇宙に行くとなるとロケットとか、宇宙船とかが要るのだけど。もしくはファンタジー的な例えば転移とかがあるとか、古代文明があるとか。そんなのかもしれないけど。




それはともかく!今は直近のことだ。僕は新たな防具を作るためにそれぞれ魔物の素材を取り出した。





名前:ホーンラビットの皮

レア度:2

品質:A

説明:ホーンラビットの皮。その筋肉質な身体を保護するためその皮自体もかなりの伸縮性を誇る。又、皮素材でもトップクラスの強度を誇るので防具にはうってつけ。



名前:ホーンラビットの角

レア度:2

品質:A

説明:ホーンラビットの角。これはホーンラビットの骨が硬質化して体外に飛び出たもの。その強度は下手な鉄よりも硬い。又、魔力も普通の素材より通しやすい。



これ等を使ってローブとブーツ、それに角で手杖ワンドを作ろうと思っている。尚、品質が高いのは僕がホーンラビットを刀で一撃で倒したからだと思う。



それで、出来たものがこちら。



名前:角兎皮のローブ(ホーンラビットローブ)

レア度:2

品質:A

耐久:510/510

効果:体力+2、魔力+3、耐性+1、HP+10



名前:角兎皮のブーツ(ホーンラビットブーツ)

レア度:2

品質:A

耐久:510/510

効果:体力+1、敏捷+3、耐性+2



名前:角兎の手杖(ホーンラビットワンド)

レア度:2

品質:A

耐久:510/510

効果:魔力+4、特殊+2





で、これ等の装備に転換したらステータスがこうなった。




名前:マキナ

性別:男

種族:龍種ドラゴニア

称号:無し


ステータス


lv. 8

HP  170(180)

MP  170

体力 17(+3)

筋力 17(+1)

魔力 32(+7)

器用 26

敏捷 8(+3)

耐性 17(+2)

特殊 8(+2)


残りSP:0



スキル


種族固有:(人化lv.─)、(飛行lv.3)、(ブレスlv.5)、(龍の鱗lv.4)


通常:(刀術lv.5)、(光魔法lv.4)、(闇魔法lv.6)、(鑑定lv.6)、(錬成術lv.5)、(採取lv.5)、(罠解除lv.3)



選択可能:0



装備品


角兎皮のローブ(ホーンラビットローブ)

角兎皮のブーツ(ホーンラビットブーツ)

角兎の手杖(ホーンラビットワンド)

粗鉄の刀





こういう風に結構戦力アップになったかな?他には錬成に新たな技能が増えた。



錬成術:現在使用可能 (金属生成)


金属生成:MPを消費して任意の金属を生成(MP消費量は生成した金属によって変わる)


後は品質アップの成功率が上昇しただけだ。





「さて、防具も作り終えたし早速町の方に向かおうかな。」




僕はそう思い立ち龍の姿に戻って飛び立った。






■■■■






ヒュオオォォ!!


僕の横すれすれを飛行系の魔物が通過する。否。僕が回避したのだ。何故か。そうしなければ僕がダメージを喰らっていたからだ。


そう、僕はこのゲームで初めての空中戦に挑んでいた。流石に空を飛びながら戦うなんてことは現実は勿論、ゲーム内でも初めてなので、敵の攻撃は当たらないがこちらの攻撃も当たらない状態になってしまっていた。



「クソッ!流石に時間が掛かりすぎかな?·····仕方がない、一度敵の攻撃を喰らうことを覚悟で近接戦に持ち込むしかないか······」



僕はそう決めると(アローホーク)の突撃を待って、それをもろに受けることを何とか刀である程度防ぐ。その際思ったよりもHPは削られずほんの僅かに一桁台のダメージだった。

勿論僕が敵の突撃を防いだのでその勢いは勿論ゼロですかさず僕は刀を突き刺して『ダークヒール』をぶちこんだ。


それで戦闘は終了した。




『刀術のレベルが上がりました』


『闇魔法のレベルが上がりました』


『飛行のレベルが上がりました』


『ホークアローの肉を入手しました』


『ホークアローの爪を入手しました』




取り敢えずこれで一段落した。さっさと仲間も欲しいけど僕はこのゲームではソロを貫こうと思っている。仲間は出来ればNPCか魔物をテイムしたい。


その為に先ずは目指せ10レベル!!だ。


10レベルになれば更なるスキル枠と何よりも職業の選択が可能になる。他にも魔物種族で開始したプレイヤーは10レベルで進化が可能だ。そして、まだ時間は17:00なので僕はまだまだプレイ可能だ。



「よし!!そうと決まればレベリングだな!」






■■■■




僕がレベリングを初めて二時間位は経ったかな。遂にレベルが10になって色々とステータス欄に変更があった。




名前:マキナ

性別:男

種族:龍種ドラゴニア

職業:(選択可能)

称号:魔物の天敵


ステータス


lv. 10(進化可能)

HP  200(210)

MP  200

体力 20(+3)

筋力 20(+1)

魔力 35(+7)

器用 29

敏捷 10(+3)

耐性 20(+2)

特殊 10(+2)


残りSP:6



スキル


種族固有:(人化lv.─)、(飛行lv.4)、(ブレスlv.5)、(龍の鱗lv.4)


通常:(刀術lv.6)、(光魔法lv.4)、(闇魔法lv.7)、(鑑定lv.6)、(錬成術lv.5)、(採取lv.5)、(罠解除lv.3)、()、()、()



選択可能:3



装備品


角兎皮のローブ(ホーンラビットローブ)

角兎皮のブーツ(ホーンラビットブーツ)

角兎の手杖(ホーンラビットワンド)

粗鉄の刀




意外にもスキルが選べる数が多くてビックリした。そして、いつの間にか称号も付いていた。


魔物の天敵:一分に魔物を五匹以上倒したものに贈られる。

(効果:すべての魔物に与えるダメージが+1%)




取り敢えず僕は職業を選ぶことにした。


勿論僕が選ぶ職業は決まっている。それはこれだ。



魔法使い:魔法の効果上昇、全てのMP消費量-1、MP+20、魔力+3


後はスキルを選んでこうなった。



名前:マキナ

性別:男

種族:龍種ドラゴニア

職業:魔法使い

称号:魔物の天敵


ステータス


lv. 10(進化可能)

HP  200(210)

MP  200(220)

体力 20(+3)

筋力 20(+1)

魔力 38(+10)

器用 32

敏捷 10(+3)

耐性 20(+2)

特殊 10(+2)


残りSP:0



スキル


種族固有:(人化lv.─)、(飛行lv.4)、(ブレスlv.5)、(龍の鱗lv.4)


通常:(刀術lv.6)、(光魔法lv.4)、(闇魔法lv.7)、(鑑定lv.6)、(錬成術lv.5)、(採取lv.5)、(罠解除lv.3)、(テイムlv.1)、(MP自動回復lv.1)、(魔力操作lv.1)



選択可能:0



装備品


角兎皮のローブ(ホーンラビットローブ)

角兎皮のブーツ(ホーンラビットブーツ)

角兎の手杖(ホーンラビットワンド)

粗鉄の刀



それぞれ新しく増えたスキルはこんな感じ。


テイム:確率で瀕死にした魔物が仲間になる(レベルアップで確率上昇)(尚、条件付きで仲間になる魔物有り)


自動MP回復:時間経過でMP回復(レベルアップで効果の上昇 現在:MP5/分)


魔力操作:MP消費を軽減する(レベルアップで効果の上昇 現在:-1)




こんな感じで着々と魔法特化が進んでいた。






次は町に向かおう。





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