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第2話 チュートリアルと初戦闘





「ようこそ、マキナさん。私が龍種ドラゴニアのチュートリアル担当の西元にしもとと申します。」


「えっと、あの、西元さんってもしかして運営の人ですか?」


「はい。そうですよ。」


「あ、そうですか。それじゃあチュートリアル宜しくお願いします。」


「はい。こちらこそお願いします。それでは早速一つ目のチュートリアルを始めましょう。マキナさん、先ずはステータスを確認して種族固有スキルの欄に『人化』というスキルがあるかもう一度確認して下さい。」



西元さんにそう言われたので素直にスキルを確認した。



「はい。ありますね。」


「まあ、そうでしょうね。それではその『人化』を解除しましょう。そうしたら本来の龍の姿になります。」


「あっ、やっぱりこのスキルは発動したままだったんですね。」


「それは勿論ですよ。いきなり自分の体が龍だったら驚くでしょう?」


「え、あ、そうですね。うん、言われてみれば確かに。」


「では、確認が済んだ事ですし早速『人化』を解除してみましょう。」


「分かりました。『人化』解除!」



僕がそう言うと視界が謎のエフェクトで一時的に塞がれて、自分の体がどんどん大きくなっていくのを感じた。最初に着ていた服はどうやら自動的に解除されたようだ。そしてエフェクトが収まると、目の前には少し小さく見える西元さんがいた。



「無事に成功したようですね。それではチュートリアルを始めましょうか。最初はその姿での歩行から始めましょうか。慣れないかもしれませんが次にはその姿で『飛行』スキルを使用してもらいます。」


「はい。」




■■■■





あれから大体30分位経ったかな?


あれから僕は短い間だったけど龍の姿を訓練してちゃんと歩いたり飛ぶことを出来た。西元さんはかなり驚いていた様子だったけど······

他にも人の状態でも『飛行』スキルを使用して飛んだりしたのだが、そちらはあっさりと習得したので西元さん曰く才能らしい。



「え、と、これでチュートリアルは終わりですね。他の今回試していない魔法とかはゲーム開始後にご自分で確認して下さい。それにしても凄いですね。まさかこんなにも早くチュートリアルが終了するとは思いませんでしたよ。」


「いやぁ、自分でもこんなにもあっさりと慣れるとは思いませんでしたね。」


「何はともあれ、チュートリアルお疲れ様です。こちらはチュートリアル報酬ですのでお受け取りくださいね。」




:低級HPポーション×10を入手しました

:低級MPポーション×10を入手しました

:粗鉄の刀を入手しました

:木の手杖ウッドワンドを入手しました

:皮のローブを入手しました

:皮のブーツを入手しました

:5000メルナを入手しました




西元さんがそういった直後に効果音と共に通知が来た。



「報酬はスキルに対応した武器防具にポーションとゲーム内通貨5000メルナです。ちゃんと届きましたか?」


「はい。ありがとうございます。」


「それではこれでチュートリアルは完全に終了です。次に転送先ですが種族限定開始地点と全種族共通開始地点のどちらから始められますか?それぞれどちらかにするので選んだのと違う開始地点には直ぐには行けなくなりますのでその点を留意して選んでください。」


うーん。僕としては種族限定開始地点というのはとても気になるからそっちにしようかな········


「それじゃあ種族限定開始地点のほうから始めたいです。」


「分かりました。それでは転送します。どうぞAnother World Onlineの世界を最後までお楽しみ下さい。」





■■■■





「······っと、ここが開始地点か。」



僕が辺りを見回してみると眼下に森が広がっているのが見えたからどうやらここは山になっているらしい。



「そうだ、マップだ。それを見ればここがどこだか分かるかな?」



そう思いメニューからマップを表示させる。



「えーっと、霊峰?それがここの名前か。それにしても何か始めに来るような場所の名前じゃない気がするけど······まあいいか。取り敢えず、さっきもらった装備をするか。」



僕はさっきの報酬の防具と武器を装備した。どうやら刀と杖は両方装備出来るようだった。



「うーん。そうだ、この武器を鑑定してみるか。」





名前:粗鉄の刀

レア度:1

品質:C

耐久値130/130

効果:筋力+1




名前:木の手杖ウッドワンド

レア度:1

品質:C

耐久値:130/130

効果:魔力+1




名前:皮のローブ

レア度:1

品質:C

耐久値:130/130

効果:体力+1、魔力+1




名前:皮のブーツ

レア度:1

品質:C

耐久値:130/130

効果:敏捷+1




他にも僕はポーションも鑑定することにした。




名前:低級HPポーション

レア度:1

品質:F

効果:使用するとHPを30回復する




名前:低級MPポーション

レア度:1

品質:F

効果:使用するとMPを20回復する






その鑑定からしばらく僕は初めて魔物に遭遇した。そいつの見た目は角の生えたウサギで、形容するならば一角ウサギだろうか。とにかくそんなみたいなやつが僕の目の前にいた。



「『鑑定』」





名前:ホーンラビット

性別:♂

種族:魔物


ステータス

lv. 2

HP  30

MP  10

体力 1

筋力 1

魔力 1

器用 2

敏捷 3

耐性 1

特殊 1


スキル


(角で突く)、(突進)




「ふーん、けっこうステータス低いんだなぁ。」



僕がそうやってホーンラビットの事を鑑定しているといきなりホーンラビットが突っ込んできた。



「うおっ、危ないなぁ。」



僕はそれに間一髪で気付いて避けた。



僕はそれからお返しとばかりに『闇魔法』の初期からある『ダークボール』を発動して、運良く一発で当たった。でも、それだけでは倒れなかったので、僕は刀を抜いて近接戦に挑んだ。


「ヤッ!」


僕は掛け声と共に刀をウサギ目掛けて振り下ろした。



「キュー」



そんな間の抜けた鳴き声とともにホーンラビットは光の粒子になって消えた。





lvが上がりました

『闇魔法』のlvが上がりました

『刀術』のlvが上がりました

『鑑定』のlvが上がりました

SPを2入手しました。




どうやらこの戦闘だけでレベルとか色々上がった。




名前:マキナ

性別:男

種族:龍種ドラゴニア

称号:無し


ステータス


lv. 2

HP  110

MP  110

体力 11(+1)

筋力 11(+1)

魔力 16(+2)

器用 16

敏捷 5(+1)

耐性 11

特殊 5


残りSP:2



スキル


種族固有:(人化lv.─)、(飛行lv.1)、(ブレスlv.1)、(龍の鱗lv.1)


通常:(刀術lv.2)、(光魔法lv.1)、(闇魔法lv.2)、(鑑定lv.2)、(錬成術lv.1)




選択可能:0






と、このようになっていて、正直そのステータスの上昇率に驚いている。後、括弧内は装備効果によるステータスの上昇値だ。


ともあれまたSPを手に入れたのでこれを割り振ってこうなった。





名前:マキナ

性別:男

種族:龍種ドラゴニア

称号:無し


ステータス


lv. 2

HP  110

MP  110

体力 11(+1)

筋力 11(+1)

魔力 18(+2)

器用 16

敏捷 5(+1)

耐性 11

特殊 5


残りSP:0



スキル


種族固有:(人化lv.─)、(飛行lv.1)、(ブレスlv.1)、(龍の鱗lv.1)


通常:(刀術lv.2)、(光魔法lv.1)、(闇魔法lv.2)、(鑑定lv.2)、(錬成術lv.1)




選択可能:0






僕は手に入れたSPを全て魔力に振った。







■■■■






その後、僕は一時間ほど魔物と戦ったり、鑑定を利用して採取を続けたその成果がこちらだ。





先ずはステータスの方。




名前:マキナ

性別:男

種族:龍種ドラゴニア

称号:無し


ステータス


lv. 6

HP  150

MP  150

体力 15(+1)

筋力 15(+1)

魔力 22(+2)

器用 20

敏捷 7(+1)

耐性 15

特殊 7


残りSP:8



スキル


種族固有:(人化lv.─)、(飛行lv.3)、(ブレスlv.4)、(龍の鱗lv.3)


通常:(刀術lv.4)、(光魔法lv.3)、(闇魔法lv.5)、(鑑定lv.5)、(錬成術lv.1)、(採取lv.3)




選択可能:0






と、こんな感じにかなりたくさんスキルとかレベルが上がった。『採取』のスキルは、僕が色々採取していたら手に入れた。効果はこんな感じ。



採取:レベルに応じて確率で採取行動時にその入手数が増える



このような効果だった。



それで、他には『闇魔法』と『鑑定』に新しく技が追加された。



闇魔法:現在使用可能 (ダークボール)、(ダークヒール)


鑑定:現在使用可能 (鑑定)、(看破)



で、その効果は


ダークヒール:アンデッドのHPを回復させる、それ以外の種族には直接ダメージを与える(必中)


看破:鑑定のlvが相手が所持している隠蔽のlvを上回っていたら相手のステータスを確認出来る、上回っていない場合は相手の名前と種族とlvのみ確認出来る(プレイヤーに対しては効果無し)


鑑定はプレイヤーには使えない。まあ、相手のステータスを除くなんてマナー違反だよね。プレイヤーにとってはステータスとスキルは生命線だからね。


後はSPを割り振ってこのようにした。




名前:マキナ

性別:男

種族:龍種ドラゴニア

称号:無し


ステータス


lv. 6

HP  150

MP  150

体力 15(+1)

筋力 15(+1)

魔力 28(+2)

器用 22

敏捷 7(+1)

耐性 15

特殊 7


残りSP:0



スキル


種族固有:(人化lv.─)、(飛行lv.3)、(ブレスlv.4)、(龍の鱗lv.3)


通常:(刀術lv.4)、(光魔法lv.3)、(闇魔法lv.5)、(鑑定lv.5)、(錬成術lv.1)、(採取lv.3)




選択可能:0





それぞれ魔力に6、器用に2割り振った。







それから次に僕は初めて錬成術を試すことにした。






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