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10話 初めてのテイム




AWOは正式サービス開始から二日目の朝を迎えた。


僕も朝早くからAWOにログインをしている。勿論ちゃんと朝食をとってからにしているし、親にもその事は伝えている。別にうちの親はゲームにとやかく言うような性格をしていないので心置きなくゲームに取り組むことができるので、それに関しては凄く恵まれていると思っている。


ログインした僕は早速レベリングの為に現状の解放されているエリアでも適正レベルが高い“フェリア大森林”というフィールドに来ていた。


この“フェリア大森林”というフィールドは人間種初期リスポーン地点である始まりの町クレセントからゲーム内時間で大体三時間移動した所にある。もっとも僕の場合は飛んでいけるのでその数十倍の時間を短縮できるけどね。


で、この“フェリア大森林”のモンスター平均レベルは10で、今の僕のレベルと同等だ。本当はこのフィールドにはソロで挑むものではないんだけど、今回は装備も初期にしては良いものを揃えられたしそれにレベル10を越えてから中々レベルアップ出来ないのでここに来た次第だ。それと今回はテイムもしようと思って来ている。テイムの場合は召喚術というスキルと違ってずっとそのテイムモンスターが実体で居るので、そこの点が注意が必要だが。


そう思い返しつつ改めて突入前に自分のステータスを確認する。




名前:マキナ

性別:男

種族:混沌龍(カオスドラゴン)

職業:魔法使い

称号:魔物の天敵、相反する者


ステータス


lv. 10

HP  300(310)

MP  350(370)

体力 25(+3)

筋力 25(+1)

魔力 54(+50)

器用 46(+25)

敏捷 13(+3)

耐性 25(+2)

特殊 13(+2)


残りSP:0



スキル


種族固有:(人化lv.─)、(飛行lv.5)、(ブレスlv.6)、(混沌のヴェールlv.3)、(混沌魔法lv.8)、(龍人化lv.─)


ユニークスキル:(時空間魔法lv.2)


通常:(刀術lv.8)、(鑑定lv.8)、(錬成術lv.6)、(採取lv.6)、(罠解除lv.3)、(テイムlv.1)、(MP自動回復lv.3)、(魔力操作lv.3)、(HP自動回復lv.3)、(統率lv.1)



選択可能:0



装備品


角兎皮のローブ(ホーンラビットローブ)

角兎皮のブーツ(ホーンラビットブーツ)

角兎の手杖(ホーンラビットワンド)

粗鉄の刀

魔力糸のリボン

魔力糸のブレスレット

魔金属の指輪

闇のイヤリング



累計効果:(全MP消費量-4)、(全魔法威力+5%)、(闇魔法の威力+15%)、(全状態異常無効)、(全ダメージ10%カット)、(全魔物へのダメージ補正+1%)、(HP自動回復5/分)、(MP自動回復5/分)




こんな感じだけど、スキルのレベルが幾つか上がっているのは僕が昨日の夜に“深緑の森”に行っていろんなスキルを使ってモンスターを倒していたらこんな感じでかなり全体的に上がっていた。


とまあ、確認を終えたので早速“フェリア大森林”に踏み込んだ。


[フェリア大森林に侵入しました。ここではログアウトが不可能です。]


踏み入れた途端にそんなアナウンスが流れた。これは“深緑の森”も同じで基本的に町以外のモンスターが出没するフィールドはログアウトが不可能だ。



それから踏み入れたのはいいが、何故か中々モンスターと会敵しなかったのでこのフィールドでのアイテムを採取していた。主にこの森で採れたのは“深緑の森”で採れたセンセ草、タミル草、エナ草の品質が高めのものと、新しい素材としてこれ等が採取できた。



名前:ユリナの蕾

レア度:2

品質:C

説明:ユリナの花の蕾。その蕾には魔力が籠っているが花開くと喪われてしまう。これを錬成術で『水入りポーション瓶』と錬成することで『低級MP継続回復ポーション』となる。


名前:魔力結晶

レア度:2

品質:E

説明:大気中、水中の魔力が結晶化したもの。主に魔力濃度が濃い地帯で発見できる。それほど珍しくはない。これを錬成術で各属性石と錬成することで各属性結晶となる。


名前:雷虫

レア度:2

品質:E

説明:この虫は至る所の森に生息する。その体内には麻痺毒を分泌する器官が存在する。その為、錬成術で『水入りポーション瓶』もしくは『矢』と錬成することで麻痺効果を付与できる。



これ等を発見した。特に雷虫に関しては使い道が多そうだ。どのくらいの確率でモンスターを麻痺させられるのかは錬成術で作ってみないと分からないが有用そうではあった。


なので出来る限りこれ等を集めることにして後で一気に錬成しようと決めた。しばらく探索していると漸くこの森のモンスターと出会えたので早速確認する。因みに相手の見た目は狼っぽい。




名前:フォレストガルム

性別:♂

種族:魔物


ステータス

lv. 11

HP  150

MP  40

体力 20

筋力 19

魔力 5

器用 3

敏捷 22

耐性 10

特殊 8


スキル


(俊足)、(強顎)、(物理耐性lv.2)、(身体強化lv.3)



こんな感じでかなり物理面に強いようだ。とは言えそれでも僕のステータスには到底及ばないが。

と、僕が鑑定しているうちにモンスターに見つかったようでマップ上のアイコンが敵対を示す赤に染まった。



「っと、バレたか·······」


僕はそう漏らしつつ戦闘体勢に入る。フォレストガルムは物理には耐性があったけど魔法には無防備なので混沌魔法(カオスマジック)のウィンドボールを発動する。これは必中ではなく目測で狙わなければならないが見事に敵の横っ腹に命中。しかしそれだけでは流石に倒れないようでフォレストガルムは僕めがけて突っ込んできた。


「よっ、と。」


僕はそれを見て最低限の動きのみでかわす。流石に直線に突っ込んできただけだったのでダメージを貰うことはない。フォレストガルムはそのまま走り抜けて僕に無防備な背後を晒している。


これを好機とばかりにお次はダークボールを叩き込んだ。僕のそのスキルや装備で強化された魔法で、たったの2発で僕よりもレベルが高いガルムは倒れた。



lvが上がりました

混沌魔法(カオスマジック)』のlvが上がりました

SPを2入手しました。


フォレストガルムの爪を入手しました。



何だか呆気なかったがこの戦いでレベルが上昇したようだ。


それから暫くフォレストガルムや他にも新しく発見した『オーク』、『ゴブリン』等の定番モンスターから『フォレストフェアリー』という妖精もモンスターとして出てきて、これを倒すとこんなものがドロップした。



名前:フォレストフェアリーの核

レア度:3

品質:A

説明:フォレストフェアリーの存在を確立している核。人間で言うところの心臓に当たる。かなり希少でめったにお目にかかることはない。素材としては使えないがそのまま使用することでマップ上に森精霊(フォレストスピリット)の居場所を一定時間表示させることが出来る。



このようにあった。僕としてはフォレストスピリットとかかなり興味を惹かれるので会ってみたいと思い早速それを使用する。品質がAもあったことでその効果時間は一時間弱あった。それで早速一番近い反応に行ってみるとそこには小さな女の子の姿をとったフォレストスピリットが居た。




名前:森精霊(フォレストスピリット)

性別:♀

種族:精霊


ステータス

lv. 12

HP  70

MP  200

体力 5

筋力 5

魔力 35

器用 20

敏捷 30

耐性 10

特殊 20


スキル


(物理無効)、(全状態異常耐性lv.5)、(樹魔法lv.8)、(精密魔力操作lv.2)、(自動MP回復lv.1)



見た通りかなり強い。精霊だけあって魔法特化だし何よりも物理無効が大きい。それに樹魔法も凄く気になる。



「そちらに誰かいるのですか?」


不意にそう声が聞こえてきた。まさかとは思いその精霊の方に顔を出すとやっぱりだった。


「ああ、貴方でしたか。私に何か?」


「あ、あの、精霊、ですよね·····」


いきなり喋ったことにビックリした僕がそう聞くと彼女?は肯定した。


「ええ、その通りですが······よく私を見つけられましたね。妖精の核を?」


「そうです。」


「そうですか。そこでなんですけど、私のためにもうひとつ妖精の核を持ってきてくれませんか?」


とフォレストスピリットがそういうと突然目の前にウィンドウが表示された。



臨時クエスト『森精霊の頼み』

内容:制限時間内に『フォレストフェアリーの核』一つをフォレストスピリットに届ける。

報酬:森精霊(フォレストスピリット)のテイム



こう表示された。


丁度良い。もともとこのフィールドにはモンスターをテイムしに来たんだし、こんなレアモンスター?をテイム出来るまたとない機会なのでこれを引き受けた。そもそも精霊とは敵対アイコンがでなかったし、そもそも敵対できるのかも不明だ。それに必ずこのクエストが発生するのかも怪しい。だって臨時ってあるし。


ともあれフォレストスピリットを仲間にするためそこら中を探して、フォレストフェアリーを見つけ次第倒していたら、暫くして漸くフォレストフェアリーの核を手にいれた。倒した数はもう数えてないが、森中を探したので精神的に疲れた。



「はぁ、持ってきましたよ。」


僕が森精霊にそう告げると表情を嬉しそうなものに変えて嬉々として受け取ってくれた。


「ありがとうございます。これ、私の大好物なんですよね。でも中々手に入らないから······お礼に私、貴方の仲間になってあげるね。ほら、テイムして。」


「う、うん。」


なんかちょっと違和感があるけどテイムを発動して目の前の森精霊をテイムした。




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