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Changeling  作者: decoppa
2/12

1:旅立ち

 ローグ領コルグの街にある孤児院で、一組の少年と少女が15歳を迎えた。


 少年の名はアーシル、少女の名はセア。


 孤児院で面倒をみてもらえるのは、15歳になるまで。つまり二人は孤児院を退所しなければならない。



 「それで、アーシル、セア。あなた達はこれからどうするつもりなの?」



 孤児院のシスターが退所後の予定を聞いてきたが、答えは決まりきっている。



 「大丈夫です、シスター。僕もセアも傭兵になるつもりですよ。」



 身寄りのある者は、親の後を継いで農家や職人になることが多い。しかし、身寄りのない者、つまり孤児院出身者のような者は、土地などを領主から与えられていないため、猟師か傭兵になるのが一般的だ。


 傭兵は領主や街の依頼を受けて、モンスターの討伐などを行う。



 「そう…あなた達ならきっと上手くやっていけるわ」



 そう言ってシスターはにっこりと笑い、二人の門出を祝福する。


 誰かが言っていた。コルグの孤児院は、毎年一定数の傭兵を輩出するため、領主や街から支援を受けることができている。


 傭兵がいることで、領主はモンスターの討伐に私兵を使わないで済み、街は治安を維持できているのだと。


 孤児院も、支援がなければ運営できないため、出身者が傭兵となることは歓迎している。



 「それではシスター、お元気で」

 「お元気でシスター…みんなも元気でね…」



 アーシルとセアは、シスターや孤児院の子供達に別れの挨拶を済ませ、孤児院を後にした。

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