プロ野球の楽しみかた
2月になりますと日本のプロ野球……とだけ言いますと独立リーグも含まれることになりますので。日本のメジャーにあたります12の球団が一斉にキャンプインすることになります。この時期は、「現実=試合」がありませんので、全ての選手が良く見えてしまう(実際、良い選手なのでありますが)こともありまして、
(……今年こそは……)
などと夢を見るのに最適な時期にあたります。そんな2月から3月までの期間の楽しみと言いますと
(……贔屓の球団が今年優勝することが出来るのか?そのためにはどれだけの勝ち星が必要なのか?)
を予想することでありますが、ここ15年ほど。やっておりません。何故か?と言いますと
(……贔屓としている球団が、良い成績を修めることが出来るようになったから。)
であります。もっともペナントに関しますと12年遠ざかっているのではありますが。それでも優勝争いに絡むことが出来ていますし、今は
(……3位に入ればね……。)
その15年より昔に関しましては、
(……コイノボリが宙を舞い始めるころには、来年の監督人事の話をしなければならない球団でありましたので。)
まだ現実を見せつけられていない2月3月は、純粋にペナントレースを楽しむことの出来る貴重な期間にあたりまして、昨年の成績表と今年の選手名鑑を眺めながら当時、130試合制の頃の優勝ラインであります80勝を目指し、机上の空論を積み重ねる日々を過ごすことになるのであります。
「(贔屓の球団の中では)エースの誰それには20勝してもらうとして、ドラフト1位の彼は15勝。外野手との二刀流でキャンプインした彼には頑張って12勝をお願いし、今は打撃投手をしている。たしかナックルを投げることも出来るよな……。なら8勝。」
などと負ける数は度外視し、白星を積み重ねた結果。3年ほどのペナントレースの試合数が必要となることは気にせず。優勝ラインである80勝に到達した文字通り絵に描いた餅を眺めつつ、開幕前夜。
「今季も感動をありがとう!!」
と祝杯を挙げ。翌日から
来季を見据え。ペナントレースを観戦する。
(……それはそれで楽しかったのではありますが。……応援してくれる球団が勝ってくれることのほうが嬉しいです。)