episode:021 滅亡人種005
ルカスの話では、ハンターは主に夜に行動するということだった。
「奴の赤い目・・・それを見たらとにかく逃げることだ」
話を総合すると、ハンターは夜に行動し、捕まったが最後、どことも知れない場所へ連れ去られるということだった。もちろん、帰還者は皆無。
「奴らは色々な姿をしている。人型の時もあれば、四足の獣の姿の時もある」
私はその話を聞きながら、私が出会ったハンターを思い出した。その時のハンターは足が八本あった。
「あんたの話を聞く限り、出会った奴はハンターの一種だね。出会って無事だったなんて、本当に運がいいよ」
リタが感心したように呟く。この世界の住人はハンターを恐れ、畏怖の対象としている。話しぶりからしてハンターに出会った者は、もはや死んだも同然ということなのだろうか。
しかし、疑問も残る。
彼らは、何故この庭園にいるのだろうか。
ハンターがどこに現れるかは分からないが、少なくとも庭園内部の事だ。
先ほど、この庭園内からは出ることができないと言っていたが、逆を言えば、この庭園を出てしまえば、ハンターの脅威から逃れることができるのではないか。
私は、この庭園外からここにやって来た。
逆のルートをたどれば、この庭園から脱出できるのかもしれない。
「私は、この庭園に船内からやって来た。だから、逆のルートをたどれば脱出することができるかもしれない」
「本当かい?じゃあ、こんな狂った世界から脱出できるの?」
リタが期待を込めた目で、私を見た。
「ダメだ」
ルカスが即座に、その議論を否定する。
「危険すぎる。それに俺たちは先駆者じゃない。のこのこ出ていって捕まったら終わりだ」
ルカスの言葉は、正鵠を得ているのだろう。
リタは何も言わず黙り込む。
「とにかく、俺たちだけじゃ正確なことは分からない。詳しい事はダウナーのじいさんに聞いてみることだな」




