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  作者: 師走
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船の中でもずっと花のことが頭の中を離れない。私はため息をついて、危ない航海を続けていた。いつしか、鬼がいるという島に着いた。恐る恐る行ってみると、誰もいない。隠れているのかもしれないということで、みんなで手分けして探すことになった。みんなよっぽど一緒に行動したがったが、見つけたらすぐに引き返してみんなに知らせるということで一致した。私は、ちっぽけな竹槍を持って林に入った。林は静かだった。なんの音もない。それが帰って私の恐怖心を駆り立てる。普通なら鳥でもいそうなものではないか。進んでいくと、ぽっかりと穴の空いているところへ来た。いや、穴ではない。そこの一帯だけ木がなかったのだ。日はそこにさんさんと照っている。私はじりじりと進んでいく。すると青い山がある。そこも登って行くと、急に地面が揺れるので肝を抜かれた。地震かと思ったがどうやらそうではないらしい。見ると山が規則的に膨らんだり縮んだりしていたのだ。私はそれが、その山自体が、鬼に違いないことを悟って、がたがた震えた。しかし、どうにも大きな生き物というのは、よく寝るようで、この鬼も寝ているのだろうと思われた。

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