第5説 超能力と魔法の仕組みと違いの俺的な考察
お前らは、なぜ、0の次が整数の場合1になるか、考えたことがあるか?
少数を付け加えたら、次はいったい、なにになるのか。
0.1か?いや、0.01か?
それになるには0.001が10必要だし、それは永遠に続く。
どうしても0から1にたどり着けないんだ。
この、0から1への移行、これが魔法だ。
完全なる無から有への移行。
おそらく、お前らはそう理解しただろう。
だが、それは違う。
これを考えるのは、宇宙の始まり、ビッグバン以前の状態を考察することに等しい。
現代の認識では、ビッグバン以前は空間も時間も存在せず、急にビッグバンが発現した、そう考えている奴らが大多数だろう。
しかし、それは錯覚だ。
そもそも、空間が存在しない状態で、物質が関与する現象は発現しない。
おそらく最初の空間は、空気のように、散乱した状態下にあったものと思われる。
それが、空間の「安定したがる性質」によって一部が凝縮。
高密度になった状態から、空間の性質が変形して物質が出現、凝縮した空間内に、物質が拡散、宇宙の誕生ということなんだろう。
しかし、それは他方向に、散発的、周期的に起こってしまうため、その現象は1つの、一回ではなく、多数の複数回起こり、これが異世界、パラレルワールドなどなどになったのではなかろうか。
え?分かりにくい?
......なら、こう考えてみればいいんじゃないか?
今いる世界は、風船の中のガスのようなもので、最初の空間は、外の空気。
話を戻そう。
0から1への移行とは、つまりは空気の抜けきった風船の中に、空気を入れることだ。
よって、バランスは乱れない。
このやり取りを人為的に行うのが、魔法なのではないだろうか。
次に、超能力だ。
超能力、というからには、すでにできる能力を超越した能力、ということなのだろう。
例えば、聞くという能力の超越は、心の声を聞くとか、動物との言葉のコミュニケーションとか。
喋るなら、テレパシーだろうか。
これら超能力は、技術としては問題なく使用できる。
魂の話をしようか。
以前、魂の集合体とかいう言葉が出てきたと思う。
人の魂が集合体である魂から出てきてなんたらかんたら。
超能力って言うのは、このカラクリを利用する。
電車に乗るとき、駅で切符を買うだろう?
魂の世界では、これは一本の糸とかになって集合体と繋がっていて、それを通して、他の人の魂にも繋がっている。
一種の携帯電話のようなものがあると思えばいい。
そこから、通信相手に電話をかけると、その相手の魂と連絡できる。
ただ、普段は集合体と繋がっていて、そのせいで全ての魂と連絡を常にとっている状態となっている。
ただ単に、電波が弱いだけ。
超能力は、その電波を強くすることで成り立つ。
これが、魔法と超能力の仕組みと違いの俺的な考察だ。
ちなみに、この糸のようなもののことを「クリプトン原子ネットワーク」と呼ぶことにしている。
理由は、魂の構成物質が、最近の研究でクリプトン原子で作られていることがわかったからだということにしておいてくれ。