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冒険2歩目


「さて、設定が決まったところでこの世界の説明をしようかのう。

といっても『魔法』が存在する以外は基本的に現実とそう変わらん。

ただ魔法は武器と違って対応するスキルを習得しなければ発動すらできんので注意が必要じゃ。

スキルレベルで解放される武技以外にも思考をトレースすることでオリジナル魔法を作ることも可能じゃがレベルによって威力に制限がかかる。

低レベルのうちに強力な魔法を使おうとすればMPだけ消費してファンブルすることがあるので気をつけねばならん」


そう言って手のひらを上に向け火の玉や水の玉を出して見せる。


「こちらで過ごすにあたってのルールなどは特にないが基本的なマナーは守った方がよいのう。

まあ必ず守らなければいけないという決まりもないので理に反することも可能じゃがそれによる不利益は個人による責任じゃ。

その後の行動に支障をきたそうがワシらは一切関知せんのでそれ相応の覚悟をもってすることじゃ。


アナザーアースでは2倍の速度で時間が流れておる。

夜しかログインできない者でも昼間の狩りができるようにという配慮じゃな。

世界の広さは地球のおよそ6倍になっておる。

冒険のし甲斐がありそうじゃのう、ふぉふぉふぉ」


からからと笑ってうなずく老人。

地球の6倍となると一体どれほどの広さになるのだろうか。

想像もつかない。

時間加速からも考えて運営は簡単に世界を攻略させる気はないようだ。


「おお、重要なことを忘れておった。

『アイテムボックス』、おぬしらの言う『いんべんとりぃ』とかいうアイテム保管空間には無制限にものを入れることができるが代わりに時間経過は空間の外と同じになっておる。

どういうわけか植物は生きたまま入れることができるが生き物は入れることができん。

ついでに生物なまものを入れておくと品質が下がったり腐ってしまうから注意が必要じゃ。


どうしても腐らせたくない場合はアイテムを『カード化』するといい。

カード化されたアイテムは一時的に時間が停止するから生物を新鮮なまま保管することができるぞい。

もともとは取引を簡易にする機能でカード化することで簡易な説明が表示されたり同一アイテムを一枚にまとめることができるのじゃ」


「便利じゃのう~」とつぶやきながら髭をさする。


「さしあたって注意すべきはこんなところかのう。

以降わからないことがあったら『へるぷ』? とやらを参照するといいぞい。

まあ大体は他の世界ゲームの操作と変わらないはずじゃから違和感を感じることもないじゃろうて。


そろそろこの老骨の話も飽きてきたころじゃろう。

さっそくおぬしには『始まりの地』へと旅立ってもらう。

何をなすともおぬしの思うままじゃ。

困難もあろうが諦めずに進めばきっと報われるであろう。

ワシはここからおぬしの行動を見守っておるでのう」


そう言ってパンと手をたたくと俺の体が光に包まれ始める。

溢れる光に視界を閉ざされ、はじけた瞬間に俺は別の空間へと跳ばされた。




それが本当の意味での『ZEЯO GRΦUND On-line』(以降略称:0Gオンライン)へのログインだと知らずに。






これから待ち受ける悲喜こもごも、波乱万丈待ち受ける俺の冒険の物語が











始まった。













短いですがいったん区切りです

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