第一章 続×5
「なんなんだよお前ら!勝手に人の日常壊しておいて……、ふざけんなよ!お前らのせいで、もう友達にも家族にも会えないんだぞ!!」
……全員沈黙。
すると、トへロスが
「すまない。本当にすまなかった。謝る。この通りだ。許してくれ。」
と言って、土下座をした。
まさか土下座なんてされると思わなかった俺は、慌てて何をすればいいのか、わからなくなった。まさに、パニック。
そして、冷静に戻り、こう答えた。
「わかりました。神様に土下座されたんじゃ、仕方ないです。許します。だから、顔をあげて下さい。」
トへロスは、いかにも安心したように胸を撫で下ろした。「ただし……、条件があります。」
トへロスは驚愕した。土下座でも足りないのか?という顔である。
だが、ここで機嫌を損ねると、後々厄介なのだ。
そこで、トへロスはどんな条件にも動じないように、覚悟を決め、尋ねた。
「で、条件とは?」
「それは……。」
ここにいる全員(来人を除く)が唾を飲んだ。
といっても、ガリューとトへロスだけだが。
そして、来人が口を開いた。
「俺の質問に答えてください。」
「えっ?」
トへロスは動揺した。
まったく別の意味で。