暇だしあそこにでも行くぞ!
書いている物語を読んでみるとたまに勝手に文章が書き足されていたがこれは雪梛だったのか。
まあ特にやばいことを書いているわけではないのでよしとしようか。
それにしても一体どこから見てこの描写をしているのだろうか?
考えるだけ恐ろしいのでこの思考を放棄して私たちは以前行った魔物の無限出現場所へと向かった。
「そういえば無効破壊は習得できたのですか?」
「いや何もしてないのに習得できるわけないだろって言いたいところだが何故かできてしまったらしい。ちなみに一番レベルの低い小とかいうやつだな」
まあ今回ここにきた理由は私の訓練ではないのだがな。
私と羅刹は崖から飛び降りて見事に着地をしてからナックルを魔物の出現ゲートに近づけた。
「本当に大丈夫なのでしょうか?」
「まあなんとかなるだろ。もしやばかったら私たちが助けにはいればいいしな」
ナックルは翼を羽ばたかせながら進んでいる
ある程度近づくとついにバトルの開始だ。
いくつかの魔物が出現して一斉にナックルに襲いかかり始めた。
しかしその程度は諸共しないようだ。
ナックルは炎のブレスと尻尾に殴りを翼で旋回しながら巧みに使用して順調に倒し始めた。
「おお、いい動きをするじゃねえか」
倒していくと徐々に魔物の量が増えてきてフィールドを埋め始めてきた。
旋回しにくいことを把握したのか増えてくるのとほぼ同時に高度をあげて息を深く吸い始めた。
「なあ羅刹」
「どうしましたか?」
「あのブレスってこっちまできそうじゃないか?」
私がそういったのも束の間。
ナックルがブレスを吹き始めるとあっという間に周囲に広がり始めた。
グオー
「捕まれ!」
「よろしくです」
私は羅刹を担ぐと同時に強めに地面を踏み込んで退避した。
そしてブレスが終了したのを確認すると私はナックルに声をかけた。
「すっげぇ一撃だったぜー!とりあえずこっちに戻ってきてくれー!」
「ガウ!」
私が声をかけるとすぐに戻ってきてくれたようだ。
力強く翼を羽ばたかせながらこちらにくると私の前に着地した。
そこで羅刹を下ろしてからナックルの頭を撫でてやった。
「こりゃそろそろ私のロマンパンチを伝授してやりてえな」
「残った魔物はどうしますか?」
「殺しちゃっていいよ」
「わかりました」
羅刹は返事をしたら即座に魔法で蹂躙をして殲滅を完了させた。
今回のこれでナックルの戦力も大体把握することができたし概ねおーけーだな。
私たちはこの後ギルドに向かってクエストを探すぞ!
私を先頭にギルドへと向かうとするか。
そういえば久しぶりにやっかいごとなしでギルドに行ける気がするな。
まあこれがフラグにならなければいいんだがな。
少しだけやっかいごとが起きて欲しいと思いながら私たちはギルドへと走っていった。
まあそう思っているのは多分私だけなのだがな。
私の期待を裏切るかの如く何も起きずにクエストボード前まで来てしまった。
「何かいいクエストはありますかね?」
「なんもねぇな。まあ最近は私たちが破壊しているから仕方がないといえばそうなのだがな」
ここ最近の高難易度で面白そうなクエストは私たちがすべて片付けてしまったようだ。
「暇だしせっかくだから魔王城でもいってみるか」
私がそういった瞬間にギルド内の視線を浴びてしまった。
「それはまた随分な暇つぶしですね。まあ貴方なら死んでも問題ないのでいきましょうか」
どうやら羅刹も乗り気らしい。
毎度こいつには振り回しっぱなしでなんか申し訳ないな。
まあいいか。
私たちはギルドを脱出して魔王城へと向かい始めた。
本来普通のパーティが魔王城に着くには結構速くても10日かかるらしいが私たちなら5日とかそこいらでつきそうだな。
まあ作者の権限を使えば一瞬で着いてしまうのだがそれをしてしまっては面白味がないというものだ。
というわけで私たちはランニングで向かっていくぞ。
ランニングというと羅刹が大丈夫かと思う人もいるだろう。
しかし、羅刹は決してフィジカルが弱いわけではない。
ただ単に私が担いだ方が効率よく素早く逃げれるからってだけでいつも担いでいるだけだ。
まああいつはあいつでどんな人生送ったらあんな感じになれるんだよって感じだがな。
まあそれについては私も人のことは言えないがな。
「道中で出会う魔物は極力のスルーで構いませんよね?」
「ああ、もちろんだ。今回は魔王城で現状たらない部分の把握と死というものの体験が目標になっているからな。というわけでよろしく頼んだぞ。雪梛」
急に私に頼ってくるとはね。
まあもとよりその予定だから特段の問題はないかな。
「まさかナレーションで返事をしてくるとはな!これ見てみろよ羅刹。雪梛が今文章を書き足していたぞ」
「結構デバイス同士のレスポンスがはやいのですね。それはそうと見ていたら私も書いてみたくなってしまいますね」
「おー!じゃあ権限渡しとくね」
「え…って本当になんか来ましたね。まあありがとうございます。何か補助的な感じでやっていきますね」
「それは結構助かるな。いつでも好きな時に書いていいからな!」
どうやらついに私も相棒と小説を書けるようになったらしい。
相棒と言いますとあの方が次にこの世界に来そうですけどね。
どうやら盛大なフラグを立ててしまったようだ。
しかしこの魔王城への旅の最中は来させんぞ!
私は少々内部構造をいじってセキュリティーの強化を施した。
よし!
これで一週間程度は持つだろう。
そんなことを考えながら進んでいたらいつのまにか日が落ち始めていた。
「私たちなら問題はないが今回は現状の全力を出す旅だからな。ここいらで帰るとしようか」
「ええそうですね」
羅刹はそういうと亜空間を生成してくれた。
「早速やってくれるとはな。助かるぜ!」
「いえいえ、やらないと覚えないものですから」
そうして二人は帰宅した。
「そういえばナックルは飯の量変わらずで大丈夫なのか?」
まあ作者の強制力で大きさが大きくならないようにしてるとはいえ気になったのだろう。
「ガウ!」
しかし心配はいらないようだ。
まあサイズ感が大きくなっていなければそれと同様に胃袋もデカくならないから妥当と言えば妥当だがな。
「貴方はこのまま道中すべて描写するつもりですか?」
見どころがないと思ったのか羅刹が聞いてきた。
「いや?何か面白いシーンがあれば書くけどなければオールカットでいいかな」
まあそうすると二人が道中しっかり歩いたのかは謎に包まれるが。
「なるほど。じゃあここからカットしましょうか」
「おおー、そうだな。面倒だしいいか」
あれ、私のパートがなくなるということでいいのかな。
そんなこんなで道中は何もなかったためスキップです。
こんにちは雪梛です。
なんか久しぶりに内容がめちゃ薄いことになった気がしますね。
ですが次回からはまたいろいろやっていきますので楽しみに待っていただければと。
ではまた次回お会いしましょう!