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少女との熱き戦い!

「いやー、居合い自体は悪くなかったんじゃないですか?」

移動し終えると羅刹が聞いてきた。

「まあこの世界基準として見るのであれば悪くないと言えるんだけどな。あいにくの私は最高の居合いを既に見てしまっていた。本当にそれだけが原因だな」

「その方はどのような者なのですか?」

ここで人と聞かないあたりかなりいい感を持っているなこいつは。

「そうだね。最強というロマンを求めて日々戦い続けている少女だったよ。まあ今戦ったら多分負けるだろうね」

実際あれは格が違った。

「貴方がそこまで言えるレベルなのですか。いずれ私も会ってみたいものですね」

「というわけで私が登場だよ」

「「!?」」

私たちはびっくりして振り返るとそこにはなぜかそれがいた。

「そろそろナレーションを自動化にして話そうか」

少女はそういうと二人の前に来た。

「ここでは初めましてというべきかな。私の名前は雪梛(せつな)だよ。各物語作者の主軸として活動しているただの少女だよ。破雪と羅刹。一応前にこっちにくるかも的なこと書いたから来てみたけどどうしようか?私と戦いたい?」

雪梛は鞘に手を当てながら言った。

「確かにかなり強そうですね。いや、この表現方法は不適切でした。正しくは強さが測れない方ですね。ここは少々私と遊んでくれませんかね?」

羅刹はそういうとナックルを破雪に渡してシールドを形成した。

「いいものだね。やっぱり一点の目標に向かってただひたすらに走っているというのは。じゃあいくよ」

雪梛は光と闇を生成し出してそれらを合わせた。

その瞬間になんとも言えぬ不思議な感覚が走ったかと思うと羅刹が生成したシールドが砕けてしまった。

「え?な、何が起こったのでしょうか」

流石の羅刹も困惑が隠せないようだ。

「おっと、初手からこれはかなり悪いことをしたね。まあ単純な話だよ。魔力の波長を乱して統合性を破壊したんだよ」

しれっととんでもないことをいっているがもはや気にしたら負けのようだ。

「私は貴方とは相性がわるいようですね。破雪、戦ってみたらどうですか?」

絶対に振られると思っていたのか即答で答えてくれた。

「もちろんだ!やろうじゃねえか!」

少し焼け気味に叫びながらナックルを預けて間合いをとった。

「抜刀しなくていいのかい?」

「まあしてもしなくてもって言ったところだからね。私はどんな武器を使っても同じ実力を出せるからね」

圧倒的な強者しか言えないようなセリフを言いながら雪梛は脱力して構えた。

「初手からいく全力もロマンがあるとは思わないか?」

私は一気に力を圧縮してバネのように解放して更に接触してから反動をいい感じの位置に来るように調整した。

「ロマン砲!」

どのようにしたのかは分からないが雪梛はこの打撃を無効化して更に追撃が来ることを知っていたかのように手のひらを完璧な位置であわせてきた。

破雪はロマン砲によって発生した反動のベクトルを調整して回転運動を発生させて追撃をしたが雪梛に合わせられてしまった。

同速のほぼ同方向で破雪からの追撃を流してカウンターには派生させずに距離をとった。

そして距離をとると同時に何かを展開した。

「なるほどね。魔力を展開して不意打ち防止や保険のガードに不意打ちまでも準備完了とは。この戦い、燃えてくるぜ!」

破雪は今まであえて使ってこなかった炎を魔力の範囲外に生成して更に別の箇所で氷を作り同時に雪梛に発射した。

雪梛は両方に対してそこそこの闇を生成して消滅させた。

「これ、結構厳しくないか」

破雪は冷や汗をかきながら言った。

「そろそろ変化してきなよ。あんまり長い戦いは性に合わないでしょ?」

雪梛にそう言われて破雪は少し深呼吸をした。

「確かにそうだな。俺には短期戦の方が似合うぜ!」

破雪は拳を握りしめながら言った。

「お前のロマンを見せてみろーーー!!!」

雪梛に向かってそう叫ぶと雪梛は魔力を消して重心を低くして構えた。

「風が吹き 数多の世界に 運びゆく 桜吹雪の 花の霰が」

シュ

その瞬間に雪梛が動き始めた。

流れるような動作で無駄をほとんど感じずにただ一直線に美しく進んでいき、鞘から滑らかに抜刀を開始して破雪の首を狙った。

「マイゾーン」

破雪は反射的に動いてどうにか致命傷を免れた。

「素晴らしいものだ。しかし本当の本気ではないのだろ?」

「まあそうなるね。今回はノーマルでの全力だったからね」

雪梛は腕をだらんと垂らして目を閉じた。

その瞬間に破雪はただならぬ気配を感じ取った。

「こりゃ面白い。いいぜ見せてやるよ!」

破雪は拳を普段とは180度逆に構えて圧縮を開始した。

そして足にも力を入れて準備を完了させた。

「この拳にっ、命をかけろぉぉぉ!!!」

いつものやつを叫びながら雪梛に突進していき拳を回転させながら突き出し始めた。

空気が渦巻いて荒れ狂いながらも真っ直ぐ雪梛に向かっていった。

そして雪梛に触れた瞬間に身体が流れるように操作されてしまった。

「!?」

なぜ自分が外してのか分からないが即座に雪梛の方へ振り返った。

「これは成功だね。いやぁ、流石はミカエルといったところかな。せっかくだから破雪に説明してあげるよ。今回は貴方の拳が私に接触した瞬間に力のベクトル向きを調整する技法をとったというわけだね。具体的にはちょっと別の技で流れの操作を可能にした後に流れの向きを可視化させてそこからその向きの隙間を縫うかのように進めたい方向へと力を加える。そうすることによって他の部分でもその方向に誘発され始めて結果的に進行方向が操作されてしまうといったわけだよ。まあ本当はもっと細かく説明するのが私らしいというものだけど今回はこの辺でお暇しようかな。熱きロマンをありがとうね」

そういって雪梛は行ってしまったようだ。

亜空間を生成したかと思うと即座に帰っていった。

「なあ羅刹。今の内容理解できた?」

「理解自体はできましたがそれを現実的に再現しているという事実は理解できませんでしたね。あれでまだ高威力の攻撃をしてきていないのが怖いところです」

「私的にはあれらが全て基礎で成り立っているのが恐ろしいぞ。一体どこまで突き詰めればあのレベルになれるんだろうな」

まあそんなことを言っても仕方がない。

なのでとりあえずさっきの後始末をしようじゃないか。

私は羅刹に伝えてギルドに向かい始めた。

久々の敗北だが上がいるっていうのは非常に喜ばしいことだな。




予想通りの騒がしさだ。

ギルド付近は結構な騒ぎになっていた。

まあある程度の仕打ちは受けるつもりだ。

その意気でギルド内に入っていった。

その瞬間に何故か歓声が上がった。

「かっこよかったぜ!やっぱりあんたはいい意味でくるってるな!」

「よく言ってくれたぜ!根は悪くないからあれで持ち直して欲しいな」

どうやら案外あの勇者パーティは評判が良くなかったらしい。

結構私の意見に賛同してくれて嬉しい限りだぜ!

「よかったですね。あまり大ごとにならなくて」

羅刹も少し笑いながら言ってくれたようだ。

そう言えば羅刹はあんまり戦ったりしていないな。

そう思った私はクエストボードからいい感じのものを持っていき受注してもらった。

「気をつけていってきてくださいねー」

いつもの受付の人から言葉を受け取って私たちが出発だ。

「今回はどのようなクエストを受けたのですか?」

当然知らないので羅刹が聞いてきた。

「なんでも結構な難易度のダンジョンだってさ。確か名前は死者の道、だっけかな。楽しそうだな」

「全く貴方の感性はいかれていますね…まあそれは私もなんですけどね」

「ちなみに今回は羅刹が主体で進行してもらうからよろしくな」

「もちろんいいですよ。もしピンチになったら援護をお願いしますね?」

「ああ、もちろんだぜ!」

そんなこんなで私たちはヘンテコなダンジョンへと向かっていくぜ!

ちなみにそろそろ無効破壊が手に入れられそうでワクワクが止まらないぜ!

こんにちは雪梛です。

私の作品では度々世界を飛び越えて作者同士が交流していますね。

まあそれが可能なのもヘンテコな世界観があるからこそですがね。

ではまた次回お会いしましょう!

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