3章 なんどでもいいましょう。私はロリショタフェチです。
入国審査は身分証明とリストを照らし合わせるスタイルのものだった。この程度で落ちる人がいるとは思えない。と思った瞬間ガタイのいい男の人の後ろ姿が見えた。その人は職員に連れていかれていた。どこかで見たことあるような気がしたのは気のせいだろう。
目的の島に侵入して、私は待ち合わせのカフェに来ていた。ここで全員が集合するはずだ。私はひとまず四人用のテーブルに座ってコーヒーセットを注文した。
最初に来たのはショタの『摸写』だった。
「『摸写』君、無事入れたみたいでよかった」
「あ、ありがとうございます」
会話が途切れた。クッ、人見知りの上にどうにかして会話のためを見つけようと周りをきょろきょろするショタ……。ごちそうさまです。
「な、なにで来たんですか?」
「なにで?えっと、じゃあ、チャリで来た」
「チャ、チャリですか」
そこ、笑っていいぞ。これは誠心誠意完全なるボケだ。
「町並みは結構うちの国と似てるんだね」
「そ、そうですね。レンガ調の建物とかの間にビルとかがあるのには若干違和感を覚えましたけど。でもそれm―――」
「来たわよ」
「ぴきゃっ!」
「何よその声。ここまで来れないと思ってたの?」
「あ、『偽装』ちゃんも来れたんだ」
そのまま『偽装』ちゃんは私たちのついている席を見て、ほかのメンバーが来ることも考えて、若干おおきめの私の席に座ろうとした。うーん。ロリと隣に座るのもいいけど、と私はやや真ん中に座って、『偽装』ちゃんが座れないようにした。さらに
「どうしたの?早く座れば?」
と声をかける。
「いやでもあと二人来るし、あなたの席の方がこの子のよりも大きいし」
来た!この返答を待っていた。
「うーん。じゃあ『摸写』君の隣に座ったら?体も小さいもの同士だし。多分一つの席に二人座れるんじゃない?」
この返しを長年したかった。うむ。我ながら素晴らしい返答だ。こうすれば自然にロリショタてえてえを拝むことができる。
『偽装』は「そ、それも、そうね」と言いながら『摸写』の隣に座ろうとする。あわあわする人見知りショタ。顔を赤らめながら何でもないようにオーダーをする強気ロリ。はぁっもう今日死んでもいいかもしれない。なんですかこの破壊力は。ウフフ。倒れてしま―――
「おう、どしたんや」
うるせえ。エセ関西弁は消しゴムマ○ックで消してやるのさ!って。
「あら、『上書』さんも来てたんですね」
「せや!まぁ『追記』はいま宿の部屋とっとるけどな」
私の「あの子らしいですね」という言葉を聞きながら空いてる席に座る。
「それにしても、俺が『伏兵』より早いんは珍しいな」
「そ、それ思いました。いつもは僕より早く来て『依存』さんと予定を組んでいるのにって」
「つまり、そういうこと、なんじゃない?」
『偽装』の冷徹な言葉が私たちを襲う。さっきまであんなに楽しそうに話していたのに。『伏兵』との思い出がフラッシュバックする。
私は涙を呑んで彼らに告げた。
「作戦内容を話します」




