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10章 王城の下に洞窟があると地震起こった時に崩壊して怖いよね
王城の裏へ行く。といっても、王城の後ろにある滝の後ろにある洞窟の中だが。
「『偽装』!」
「あら、終わったのね」
「ぎ、『偽装』、『後戸』は?」
「ここに作っておいたわ」
「おお!さすが『偽装』ちゃん。仕事早いなあ」
「どうも」
一通り話し終わった後、皆、後戸の方を向く。
「みんな、準備はええか?」
それぞれ頷く。しかし私は素直にうなずけなかった。『伏兵』のことが心残りだったのだ。
「ねえみんな、やっぱり、もう少し待ってみない?」
「『伏兵』のことやろ?」
気づかれていたことに驚きつつも、頷く私。
「そ、それはみんなそう思ってるよ。でも…」
「私たちの存在意義は祖国のため。そこに友情なんて存在しないわ」
思わず何かを言おうとした。しかし、何も言えなかった。何も言わなかった。
ここで言ってしまってはもう自分を止められなくなる。自分の気持ちがこうであると決定づけてしまうことになる。
その時―――世界が揺れた。いや、島が揺れたのだろうか。




