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さよならはクリスマスの0時で  作者: さとりの足
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~第四話 遅刻~

はい

ようやくデートが始まります

橋華美夏 12月24日 午前8時58分


駅前についた。まだ溯は来ていない。でもまだあと2分ある。大丈夫。そう信じたい。

3分たった…駄目だ…溯が1分たりとも遅刻することはなかった。だから…だから…そう考えるとだんだん…視界がぼやけてきた。目元をさわるとやはり…涙がでていた。拭いても拭いても泣き止まない。前とは違い声がでない。静かに泣いてしまっていた。2分ほど泣きっぱなしだった。泣きすぎていつのまにかどうやらだれか来てしまったらしい。この駅はあまり人が来ることはないが0ではないのだ、人だって来る。

早くどかないと…

でも様子がおかしい。なぜかその人はこちらに近づいてきている…そして…


黒石溯 12月24日 午前9時3分


「ごめん…遅れちゃった…」

俺はその言葉と一緒に美夏を後ろから抱き締めた。美夏がどういう顔をしているのかはわからない。でも声だけでもわかる。俺のせいで泣かせてしまった。申し訳ない。退院の手続きに時間がかかってしまい遅れてしまった。

「遅すぎ…だよ…溯…」

涙声で美夏はそう呟いた。

「ごめん…ごめん…」

俺はそう呟きつつ美夏の頭を撫でていた。愛している人を悲しませたことが申し訳なくなり無意識に撫でていた。

少しの間2人で抱き合いっていた。そうしていると美夏が涙をふき

「そろそろ行こ!」

と、これまでに見たことないほどに綺麗な笑顔を見せて。俺は

「ああ…!行こう!」

そうこちらもできる限りの笑顔を見せて答えた。

そして俺達は最初で最後のデートのために町へ出掛けた。


やべ

これ作っててちょっと泣いちまった

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